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CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2020/04/14号

おーれーたーちの誇り
あかくーろの勇者♪

4月6日に、選手一同より4月〜9月の6か月間の報酬の一部を返納する申出が発表されました。総額は約1億円です。オフィシャルサイトにも、宮沢キャプテンからのメッセージが掲載されています。(以下引用)

私たち
北海道コンサドーレ札幌に所属する選手は、
北海道への貢献を考えて活動しているクラブに
賛同し、日頃のトレーニングはもちろん、
地域貢献なども含めて所属選手として
活動しています。
新型コロナウイルスの影響が大きくなり、
改めて様々な方々に支えていただいて、
選手活動ができていることを実感しています。

同時に、このような状況だからこそ、
いつも以上に支え合わなければならない
と感じています。新型コロナウイルスによる
クラブへの影響も大きくなる現在の状況を鑑み、
我々北海道コンサドーレ札幌の選手一同は、
クラブに対して支援することを
全選手合意のもと、決めました。
その先にある北海道への支援につながると
考えたからです。

現在も公式戦再開のめどが立たず、
この状況はしばらく続くかもしれませんが、
今後はさらにクラブと一体となり、新型コロナ
ウイルス感染症の危機克服につながるような
地域・社会貢献などについても、
できることを一つずつ実施していこうと思います。

難しい状況ですが、いつも以上に仲間や周囲の
人のことを思いやり、コミュニケーションをとり、
一人ひとりができることを実践して、
みんなで乗り越えていきましょう。

野々村社長への取材も報じられました。約5億円の損失を見込んでいるところに選手全員から返納の申出を受けたら、感謝しかありません。ただし、実際に返納を受けるかは別です。社長がこれはあくまでもうちの選手たちがクラブへの思い、北海道に対する思いでやっただけで、他の団体や他のクラブが同調しないといけないということでは決してない。と、語っているように、実行は未定です。

これらの動きに対して、反応はすごかったですね。全国ネットのニュース、全国紙でも取り上げられました。宮沢の単独インタビューも何度も取り上げられており、中断中で最も露出の多いクラブだったのかもしれません。

ここから主観が入ります

この見え方はどう映ったのでしょうか。ゴール裏の住人としてはスタンディングオベーションですが、サッカーに関心のない方々がどのようにとらえるのかが気になりました。もしかすると、選手に助けてもらわないと経営が厳しいという印象を受ける方もいるでしょう。かつての野球の球団身売りの印象がつよい人なら、みじめなイメージかもしれませんが、今回の件はそんなことはありません。選手の行動は称賛すべきものです。なにより、こういったやり取りのある、このクラブのサポーターであることに誇りを感じます。

無論、様々な意見があってかまわないのですが、根幹にあるのは、純粋な選手の善意です。その点は正しく伝わってほしいと思います。みんなが主力選手のように高給をもらえるわけではなく、上限のある C契約の選手もいます。それぞれ家庭があり、何より10年も現役プロ選手でサラリーをもらっても、引退後にそれ並みの収入を得られるのはほんの一握りです。ヨーロッパのメガクラブのスターがポンっと大金を出すのとは、次元が違います。

5月連休明け再開予定が、緊急事態宣言や感染者の増加で、再開予定は白紙に。シーズンを成立させる条件として、リーグ戦で全体の75%以上、各クラブが50%以上の試合を消化することも実現できるか、先が見えてきません。敵は世界大戦級の脅威なので、予防して拡大を防ぎつつ、終息の時を待ちましょう。

(18日 15:40)