CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2012/01/01号
おめでとうございます
今年も宜しくお願いします
京都サンガF.C. 2-4 FC東京
得点者
- 京都サンガF.C.
- 前13分 中山
- 後26分 久保
- FC東京
- 前15分 今野
- 前36分 森重
- 前42分 ルーカス
- 後21分 ルーカス
まさかJ2同士の天皇杯決勝になるとは思ってもみませんでした。一部の人にはつまらない対戦カードに聞こえてきますが、実際にはそんなことはありません。FC東京は優勝して昇格しますが、サンガは7位。リーグ戦ラスト10試合を8勝2敗で終えて、14位から7位で終えています。二部リーグも調子のよいチーム同士が対戦すると、一部とそん色のない試合内容になります。
加えてトーナメントで勝ち上がっているので、どちらも勢いがあります。そんな流れを象徴するように、開始直後から互いのゴールを目がけていちもくさんな戦いになりました。特にFC東京は石川からのサイドを使った攻撃に迫力がありました。流れをつかんで先制点は時間の問題な展開でしたが、先制はサンガでした。一瞬のスキを突いて、ドゥトラからのパスをMF中山が決めました。
これでFC東京に火がつきました。再び怒涛の攻撃を仕掛けて、2分後にはショートコーナーから同点。逆転の森重のフリーキックは、GK水谷は脱帽するしかなかったですね。さらにルーカスも得点を決めて、2点差をつけて前半を終えます。
対してサンガはダメージを受けているはずですが、大木監督のヴァンフォーレ甲府時代をほうふつさせるショートパスをつないでいくサッカーが出来ています。2点差をつけられてもまだわからない期待感がありました。絶好調のFW久保をベンチに置いていて、いつ出てくるかが楽しみでした。後半9分からの投入で反撃を仕掛けましたが、21分にカウンターから再びルーカスが得点してリードが広がります。3点差になりながらもその5分後に大舞台で得点できるのは、先々楽しみですね。
スコア的には大味気味ですが、どちらも2012年の戦いが楽しみになりました。FC東京は昇格を果たして来季はJ1チームとしてACLに挑みます。二兎を追う戦いですが、力強くなってJ1に戻って来そうです。ここ数シーズン、昇格チームが上位につけており、来季も続きそうな勢いです。
サンガは大木監督のサッカーがリーグ戦終盤になって浸透してきて、久保だけでなくFW宮吉ら若手が力をつけてきた成果がよく表れていました。昨年は出遅れて7位で終えたものの、大木サッカーの浸透でまだまだ伸びしろがあります。文句なく昇格候補になるでしょう。
柏レイソルがJ1に昇格してすぐ優勝し、天皇杯はJ2同士の対戦で、J1は何やっとんじゃいの嘆きが出てきそうですが、逆にボトムアップが期待できます。J2だからといって、決してレベルは低くありません。
それでもコンサドーレのコトをいわせろ
J2のチームでもこれだけやれることが証明されると、ウチらも頭打ち感があるJ1でもやれそうな錯覚になります。しかし、身の丈を見ましょう。櫛引や奈良が台頭したといっても山下の移籍は痛い。移籍金を残してくれたのだから、しっかりDFを補填してほしい。補強を進めていますが、J1最低レベルの戦力はマチガイないでしょう。
ただし、他に昇格に貢献した選手はみんな残り、フィールドプレーヤーに長期離脱もいません。ラスト二戦の勢いを維持したところから上積み出来るのは、ある意味アドバンテージでしょう。昇格を果たしたメンバーで土台を作ってほしいです。
そんなわけで、ロンドン五輪イヤーの2012年が始まりました。願うはJ1残留、ではなくて、J1を楽しもう。ことしもよろしくお願い申し上げます。
(5日 02:00)