CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2012/10/5号
守っても5失点ではダメ
FC東京 5-0 コンサドーレ札幌
得点者
- FC東京
- 前17分 チャン・ヒョンス
- 後2分 田辺
- 後14分 石川
- 後19分 石川
- 後36分 ブチチェビッチ
- コンサドーレ札幌
- だれかいれろや
順位 | 第30節 10/27現在 | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | FC東京 | 44 | 30 | 13 | 5 | 12 | 39 | 1.30 (11) | 38 | 1.27 (8) | 1 |
18 | コンサドーレ札幌 | 14 | 30 | 4 | 2 | 24 | 22 | 0.73 (18) | 76 | 2.53 (18) | -54 |
大島 (近藤) 岡本 ハモン (砂川) (荒野) 古田 芳賀 山本 前 岩沼 河合 宮沢 高原 sub:杉山 岡山 テレ
関東今季最終戦は、今年を象徴した試合なんですかね。数少ない好機で決められず、追加点を与えると堰を切られる。しかし決して集中は切れていなかったと思うのですよ。相手の動きや技術に劣って、横綱相撲をやられました。それでもスコアから、意地を見せろと集中砲火になります。
生観戦するとよくわかるのですが、相手のサッカーの質が違います。左右ワイドに使って、ペナルティエリアの前から果敢に打ってきます。これに対して中のほうに人がいっぱいで、サイドの選手わフリーにする。引き気味になるのは仕方ないにしても、ボランチの位置がスッカスカになる。そういった傾向が終始見られました。本職のCBがいなくてボランチばかりでは、急造という苦しい台所事情とわかっていても厳しい戦いになります。その上攻撃に転じてもボールを奪われる、ミスでボールを取られる、逆襲をかけられると後手になるようでは、このスコアは妥当です。
試合経過
立ち上がりから攻撃を受けて、ゴール前で対応していく苦しい展開。粘り強く守っていくが、コーナーキックのこぼれ球を拾われ、ヘッドで合わせられて先制を許す。
後半は開始早々に混戦から追加点を与えると、一方的な流れに。スピードと遠目からのシュートに対応できなかった。荒野・近藤を投入してゴール裏が沸く場面もあったが、詰めが甘く無得点で終えた。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- 高原(5.5)
- ビッグセーブや相手をほめないといけない失点もあったが、計5失点でかすむ。
- DF
- 宮沢(5.0)
- 3失点目のきっかけミスパス。ストッパーでは厳しい。
- 河合(5.5)C
- 芳賀とポジションを変えながらも粘り強く対応していた。
- 岩沼(5.0)
- 石川についていけない。せっかくの決定機をどフリーでシュートをはずす。
- MF
- 前(5.0)
- 右サイドを越される。粘って守る場面が少なかった。
- 山本(5.5)
- 惜しいシュートがあったが、終始対応に追われた。5失点目はブチチェビッチをつかまえられず。
- 芳賀(5.5)
- 最終ラインで粘り強く守備。しかし中盤が空く副作用。
- 古田(5.5)
- 左サイドでは生きず。右に移ってドリブルで魅せた。
- 岡本(5.5)
- (後40分out)いいシュートあり。
- ハモン(5.0)
- (後15分out)守備も一応やることがわかった。
- 荒野(5.5)
- (後15分in)ハモンより上。攻撃でシュートまであと少し。
- 砂川(-.-)
- (後40分in)出場時間短く採点不能。左サイドで駆け上がる。
- FW
- 大島(5.0)
- (後29分out)前線では孤立気味。守備のほうが印象に残るようでは困る。
- 近藤(5.0)
- (後29分in)ようやく重戦車が戻ってきたが、見せ場はほとんどなし。
- 監督
- 石崎信弘(5.0)
- やりくりが苦しいのはわかるが、前半途中に3バックから4バックに変えるなど混乱気味。
この試合の収穫
2戦負けなしから、現実を見ました。J1では相手が普通の力を出されると、この位の差になります。気持ちが切れずに、最後まで戦っていたことは伝わりました。しかし、これがウチらの実力です。
J1ではあと4試合。スコアも大切だが、毎試合次につながる収穫がほしい。
(31日 01:00)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2012/10/12号
価値ある無失点ドロー
コンサドーレ札幌 0-0 鹿島アントラーズ
得点者
- コンサドーレ札幌
- だれかいれるべし
- 鹿島アントラーズ
- なくてよろし
順位 | 第29節 10/20現在 | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18 | コンサドーレ札幌 | 14 | 29 | 4 | 2 | 23 | 22 | 0.76 (18) | 71 | 2.45 (18) | -49 |
13 | 鹿島アントラーズ | 38 | 29 | 10 | 8 | 11 | 42 | 1.45 (6) | 37 | 1.28 (8) | 5 |
大島 (テレ) 岡本 古田 (榊) 岩沼 芳賀 山本 前 宮沢 河合 櫛引 高原 sub:杉山 小山内 荒野 砂川
ひさびさに無失点です。守備の時間が長いと攻撃に行けないだけでなく守備が耐えきれなくて失点してしまいましたが、今回は耐えきりました。できるようになりました。
幾度の負傷から昨年8月以来のスタメンを得た芳賀を始めとして、総じて守備でがんはりました。しかしPKを止めた高原には及びません。赤池コーチとビデオを観た成果が出ました。3倍以上の17本のシュートを打たれても無失点に抑えられたのは、神がかりなセーブ連発のおかげです。
一方で攻撃はというと、シュートを5本も打てました。ボールを回されつづけて、前戦の大島・岡本・古田が早めにプレッシャーを与えに行きます。押され続けているので反撃できません。降格が決定する前までは、なにがなんでも勝ち点3だったのでリスクを冒して返り討ちに遭いましたが、今は現実的な戦いです。一人少なくてスコアレスドローなら自信になります。
試合経過
立ち上がりから相手の勢いがある攻撃に押される。いつ失点を喫してもおかしくない状況の中、前半24分にPKを献上。興梠のPKを高原が左に横っ跳びしてセーブした。
後半も怒涛の攻撃を体を張って跳ね返す図式は変わらず。攻撃は遠目からシュートを打つのが精一杯。36分に櫛引に2枚目のイエローカードが出て、10人での戦いを強いられる。猛攻をしのぎきって、スコアレスドローに持ち込んだ。
この試合の着眼点
前節ベンチ外のハモンとテレを入れました。降格が決まって来期契約の仕分けの時期でもあります。テレがロスタイムに投入されただけでしたが、今後もチャンスがあるのか。逆に内村・前田・高木純平・日高がベンチ外です。けがなのかどうか定かではありませんが、出場機会があるのか気になります。
降格が決まってから勝ち点4。早くやっていろよ、と、嘆きたくもなりますが、この好調はアダ花ではありません。来年の戦いはすでに始まっています。過去に天皇杯で好成績を収めて翌年昇格を果たした例がいくつもあります。監督や選手の契約といった不確定要素を言うのはナシです。ユース上がりのイキのいい選手たちがいるじゃありませんか。それは来季のアドバンテージに成り得ます。
(23日 0:00)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2012/10/26号
相手のブーイングが痛快
浦和レッズ 1-2 コンサドーレ札幌
得点者
- 浦和レッズ
- 後41分 梅崎
- コンサドーレ札幌
- 後5分 古田
- 後29分 古田
順位 | 第28節 10/06現在 | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 浦和レッズ | 48 | 28 | 13 | 9 | 6 | 38 | 1.36 (8) | 32 | 1.14 (6) | 6 |
18 | コンサドーレ札幌 | 13 | 28 | 4 | 1 | 23 | 22 | 0.79 (17) | 71 | 2.54 (18) | -49 |
内村
(砂川)
岡本 古田
(大島)
岩沼 河合 山本 前
(芳賀)
奈良 宮沢 櫛引
高原
sub:杉山 荒野 三上 榊
まさか降格決定直後にアゥエーの中のアゥエーで、勝利にありつけると思っていませんでした。得点のシーンはもちろんのこと、試合終了後も帰宅後も、夢なのか現実なのかとても信じられない心境でした。この感激があるから、いくら負けても負けてもやめられないのですネ!
試合の印象は、順位の差ほどの力の差はありませんでした。スタッツこそ9本のシュートに対して17本打たれて一方的に見えますが、お互いに攻める機会守る機会があって、どちらが勝利を収めてもおかしくない展開でした。相手がこちらの守備に手を焼いて、相手の最終ラインでボールを回し続けて隙をうかがう場面もよくありました。守りきって肝心なところで得点する。やればじゃないですか。もっとも、重圧から解き放たれたからこのようなゲームができたのかもしれないですね。
試合経過
立ち上がりの五分の形勢から徐々に攻め込まれ、ほぼ全員で守る時間が増えていく。16分のDF永田のヘッド、23・24分の原口のシュート、32分のフリーで抜け出したマルシオ・リシャルデスのわずかに右に外れたシュートなど、決定的な場面で得点を奪われなかったのが効いた。この後攻め込む場面も出てきて、五分の形勢で前半を終える。
後半になると、右サイドからのカウンターから好機を作り出す。5分の先制点、29分の追加点共に、右側から古田が決めた。
終盤は運動量が落ち、攻め込まれる場面が増えた。失点はCKのクリアが相手の正面に渡って決められたもの。この後は4分のロスタイムを含めて集中して守り切り、今季アゥエーでの初勝利を収めた。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- 高原(6.5)
- 好セーブだけでなく、左右の動きの判断も光る。
- DF
- 前(6.0)
- 要所でいいカット。後半は右から攻撃の起点で相手を崩す。
- 櫛引(6.0)
- ゴール前で体を張る。久々に見ると体格が大きくなっていた。
- 奈良(6.0)
- 厳しいマークで成長を感じた。
- 岩沼(5.5)
- 守備と攻撃で前後によく動く。
- MF
- 宮沢(5.5)
- 最終ラインから前戦まで、まさしくリベロな働き。
- 河合(6.0)C
- 後半は前線へのパスや動きで目立つ。
- 山本(5.5)
- 果敢にシュート2本。
- 古田(6.5)
- 前半はなかなか攻めれなかったが、後半はビューティフルゴール。2点目はGKかわして落ち着いて決めた。
- 岡本(5.5)
- 2シャドーの一角。
- 砂川(5.5)
- (後30分in)見せ場はなし。
- 芳賀(-.-)
- (後45分in)出場時間短く評定不能。
- FW
- 内村(5.5)
- 古田にスルーパスでアシスト。
- 大島(-.-)
- (後37分in)出場時間短く評定不能。
- 監督
- 石崎信弘(6.0)
- 若手主体の守備陣で結果を出す。
それでも苦言をいわせろ
J2プレシーズンマッチに勝利しましたが、相手の決定力のなさに助けられました。特にマルシオ・リシャルデスのポストの数センチ右のシュートはやられたと思いました。今節の最終ラインで続けてほしいですが、まだまだ課題も沢山あります。
石崎監督の退任が正式に発表されました。今年のことを気にせずに今の育成路線を継続してほしいと個人的には思うのですが、仕方ないです。何人か名前が挙がっていますが、代えるだけの説得力のある人選を願います。
(9日 23:00)