CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/01/31号
おめでとうございます
今年も宜しくお願いします
川崎フロンターレ 1-0 ガンバ大阪
- 川崎フロンターレ
- 55分 三笘 薫
- ガンバ大阪
- なし
無事に、天皇杯決勝の開催までこぎつけました。Jの日程消化優先から大会方式を変えざるを得ませんでした。順当に、J1 の1位と2位の対決です。結果は、スコア差、順位差というよりも、2位との勝ち点差くらいの差を感じました。
今シーズンのフロンターレは、“持っています”ね。それを象徴する試合でした。最初は崩しきれなかったものの、前半から相手を圧倒。後半に入ってもその構図は変わりません。後半10分には、今シーズンの象徴する展開で先制します。レアンドロ・ダミアンが中央からスルーパスを出すと、三笘が左から斜めに走り込んでペナルティエリア中央へ入ってきます。ここで、勝負がつきました。GK東口であっても止められません。
88得点の攻撃ばかり目が行きますが、31失点の守備も見逃せません。ジェジエウの高さと主将の谷口を中心とした最終ラインは堅牢。あまり守備が堅いイメージはなかったのですが、失点の少なさで独走できたとも言えます。終盤は押し込まれても、チョンソンリョンのセーブでしのぎ、ウノゼロで勝利を収めました。
守備時は 5バックを敷いたガンバでしたが、守備重点で勝てるほど簡単な相手ではありません。前半スコアレスで折り返しても、攻撃の嵐、シュートの雨あられを東口が食い止めるのでは、どこかで決壊してしまいます。もっとも、反撃したくても、素早い切り替えで封じられたのが防戦一方になった要因です。前半5分に、宇佐美のFKをパトリックが頭で合わせてゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定だったのは痛かったです。
順位予想から振り返る
フロンターレは、すべてが噛み合いました。他を寄せ付けず、向かうところ敵なしでしたね。しかし、ACL と代表の活動がなかったことも忘れてはなりません。2021年も優勝候補の最有力にはかわりありませんが、今シーズンのようにはいかないでしょう。それこそ、鬼木監督のやりくりが問われる年になります。
シルバー2冠で終えたガンバは、躍進は認めるものの、ここまで上がれた理由を見つけづらいです。得点46失点42得失点差プラス4。失点の少なさが5位なだけでは、説明がつきません。クラブの象徴遠藤が移籍してから順位を上げたのは皮肉です。以前から数値では説明のつかないチームと思っていましたが、世代交代で若手が出てきたのと、守備が安定してきたのは間違いないようです。
それでも今年のコンサドーレのコトをいわせろ
順位的には後退した2020年でしたが、特殊な年で過去のことです。今年はまた違った特殊なシーズンです。東京五輪で日程の密は避けられません。その上、恐怖の4チーム自動降格です。勝ち点1の重みが、早いうちからジワリとひびいてくるシーズンになるでしょう。早期に安全圏に持ち込みたいのは当然ですが、危険水域にいるチームとの対戦は難しさが増してきます。
早坂と石川の引退で、宮沢が日本人フィールドプレーヤーで最年長になると思っていたら、なんと小野伸二が復帰ですよ。うれしいことにちがいはないのですが、多くを求めるのは酷です。平均年齢の微調整と偉大な兼任コーチが戻ってきたとみなすのが自然でしょう。高卒ルーキーのFW中島、昨年デビューした大卒ルーキーのFW小柏にとって、好影響をもたらしてくれるにちがいありません。
今年はペトロヴィッチ監督4年契約の最終年です。残留争いで終わってはいけないです。フロンターレに初めて勝利を収めて喜んでいる場合ではありません。タイトルやACLを狙う年です。昨年の教訓を基にして、突然なことがあっても動じない準備をお願いします。
(7日 8:20)