CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2018/12/23号
さすがさいたまの決勝戦
浦和レッズ 1-0 ベガルタ仙台
得点者
- 浦和レッズ
- 13分 宇賀神 友弥
- ベガルタ仙台
- なし
浦和レッズはしたたかでしたね。トーナメントのファイナルは勝負に徹して、ウノゼロで必要にして充分と言わんばかりの横綱相撲でした。
ショートコーナーで始まったプレーから、ボールがペナルティエリア外にこぼれましたが、そこを宇賀神が見逃さずに跳ね返りに反応して、バウンドする前にワンタッチでコントロールして浮き気味のミドルシュート入れたのは見事でした。これはなかなか決まらないゴールでしたよ。
オリヴェイラ監督になってからは、守備の意識を強く、手堅く戦うようになってきました。特に後半は攻められる時間が多くなりましたが、得点をとられそうにない余裕が感じられました。
初の決勝進出で意気込んだベガルタは、前半早々に先制されたのが効きました。日本代表に選出されたGK シュミット・ダニエルの出来は素晴らしく、失点は入れたほうをほめるべきです。後半にセットプレーから絶好のチャンスを作ってましたが、その勢いで同点にできなかったところに力のさを感じました。交代で退くまでFWジャーメイン良が完全に封じられましたが、それを覆すだけの打開策がありませんでした。
順位予想から振り返る
浦和レッズが5位に躍進できたゆえんがよくわかりました。元々攻撃力と選手層があるだけに、守備力を強化していい監督が来れば、タイトル獲得の力は充分あります。
ベガルタ仙台は、攻撃力が高まってきたので、あとは守備なのでしょう。14位予想から11位へは、シュミット・ダニエルが貢献しています。今季は 2-8 で大量失点した横浜F・マリノス戦(7/18)が痛かったですね。
それでも今年のコンサドーレのコトをいわせろ
これが ACL に進むチームの実力なんですよ。4月の埼スタはスコアレスドローで善戦しましたが、11月に厚別で負けたときには実力差を感じました。守りきる力、守られたときに打開する力、ゲームコントロール、まだまだ物足りないです。
それを踏まえて補強を進めていくことになります。DF陣とサイドは強化急務です。と、思っていたら、前線も補強しないといけないですね。もっとも、主力の引き止めが重要なのは、言うまででもありません。4位になって強化資金をゲットしたのですから、来年こそは自力で ACL へ行きましょうよ。
その一方で、契約満了の選手も発表になりました。とりわけ、2度の昇格に貢献した河合と内村には感謝しても感謝しきれません。昇格してからは納得いかないシーズンでしたが、早く行き先決まって活躍してほしいです。河合は、引退式をドームで行ってほしい気持ちもありますが、どのような選択になるのでしょうか。他の選手を含めて、春先になっても未定ではなく、行き先が決まってほしいです。
(15日 13:30)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2018/12/31号
ACL圏は甘くなかった
北海道コンサドーレ札幌 2-2 サンフレッチェ広島
得点者
- 北海道コンサドーレ札幌
- 3分 チャナティップ
- 21分 ジェイ
- サンフレッチェ広島
- 39分 馬渡 和彰
- 51分 柴ア 晃誠
順位 | (第34節終了時) | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎フロンターレ | 69 | 34 | 21 | 6 | 7 | 57 | 1.68 (1) | 27 | 0.79 (1) | 30 |
2 | サンフレッチェ広島 | 57 | 34 | 17 | 6 | 11 | 47 | 1.38 (8) | 35 | 1.03 (4) | 12 |
3 | 鹿島アントラーズ | 56 | 34 | 16 | 8 | 10 | 50 | 1.47 (6) | 39 | 1.15 (6) | 11 |
4 | 北海道コンサドーレ札幌 | 55 | 34 | 15 | 10 | 9 | 48 | 1.41 (7) | 48 | 1.41 (10) | 0 |
5 | 浦和レッズ | 51 | 34 | 14 | 9 | 11 | 51 | 1.50 (5) | 39 | 1.15 (6) | 12 |
6 | FC東京 | 50 | 34 | 14 | 8 | 12 | 39 | 1.15 (13) | 34 | 1.00 (2) | 5 |
7 | セレッソ大阪 | 50 | 34 | 13 | 11 | 10 | 39 | 1.15 (13) | 38 | 1.12 (5) | 1 |
8 | 清水エスパルス | 49 | 34 | 14 | 7 | 13 | 56 | 1.65 (2) | 48 | 1.41 (10) | 8 |
9 | ガンバ大阪 | 48 | 34 | 14 | 6 | 14 | 41 | 1.21 (12) | 46 | 1.35 (9) | -5 |
10 | ヴィッセル神戸 | 45 | 34 | 12 | 9 | 13 | 45 | 1.32 (10) | 52 | 1.53 (13) | -7 |
11 | ベガルタ仙台 | 45 | 34 | 13 | 6 | 15 | 44 | 1.29 (11) | 54 | 1.59 (14) | -10 |
12 | 横浜F・マリノス | 41 | 34 | 12 | 5 | 17 | 56 | 1.65 (2) | 56 | 1.65 (16) | 0 |
13 | 湘南ベルマーレ | 41 | 34 | 10 | 11 | 13 | 38 | 1.12 (16) | 43 | 1.26 (8) | -5 |
14 | サガン鳥栖 | 41 | 34 | 10 | 11 | 13 | 29 | 0.85 (18) | 34 | 1.00 (2) | -5 |
15 | 名古屋グランパス | 41 | 34 | 12 | 5 | 17 | 52 | 1.53 (4) | 59 | 1.74 (17) | -7 |
16 | ジュビロ磐田 | 41 | 34 | 10 | 11 | 13 | 35 | 1.03 (17) | 48 | 1.41 (10) | -13 |
17 | 柏レイソル | 39 | 34 | 12 | 3 | 19 | 47 | 1.38 (8) | 54 | 1.59 (14) | -7 |
18 | V・ファーレン長崎 | 30 | 34 | 8 | 6 | 20 | 39 | 1.15 (13) | 59 | 1.74 (17) | -20 |
ジェイ チャナ 三好 ティップ (都倉) 菅 早坂 (白井) 深井 荒野 (キム ミンテ) (>CBへ) 福森 宮沢 進藤 (ボランチへ) ク・ソンユン sub:菅野 石川 兵藤 宮吉
今季最多、今季最終戦で、3万4250人の大観衆。願いは勝って ACL 圏内でしたが、勝つことはできませんでした。それよりも下馬評を覆して大躍進で 4位で終えたことを讃えましょう。
この試合に賭ける気合い十分でした。ワンタッチでのボール回しは一貫してやってきたことであり、立ち上がりから具現できていました。そのながれから、シュートの意識が高くなったチャナティップが決めて先制。ジェイの追加点もトリハダものでしたかが、やっぱり 2-0 は危険なスコアですね。
守ろうとしたつもりはないでしょうが、守りに入ってしまいました。失点はミスが絡んでいるのも、今年を象徴しています。都倉を投入して、惜しいシュートもありましたが、無理をしなくてもよくなった相手は守り重視になってきます。開幕から首位を何カ月も保ってきたチームとチャレンジャーの差は否めませんでした。
試合経過
開始早々、ワンタッチで三好・荒野・ジェイへとボールが渡り、ボールを落としたところにチャナティップが走り込みシュートを決めて先制。その後も攻め続け、21分には、福森のロングボールは飛び出してきた GK にクリアされたが、こぼれ球を拾ったジェイが GK とゴールの位置を確認して、約40メートルのループシュートを決めて、リードを 2 点に広げた。
この後は防戦気味になった。り、39分と後半6分に失点を許して、同点に追い付かれる。13分に都倉、18分にキムミンテ、さらに33分に白井を投入して勝ち越しを目指したが、相手守備に阻まれて勝ち点1を分け合った。
この試合の着眼点
駒井が扁桃腺で欠場。今季は欠場した全5試合未勝利になりました。サイドだけでなく、2シャドーやボランチでも安定したパフォーマンスを出してきただけに、どうしても「タラ・レバ」を言いたくなってきます。来季も残ってほしいです。
日本サッカーの父 デッドマール・クラマー氏の言葉に、タイムアップの笛は 次の試合への キックオフの笛である。があります。しばしの休暇をはさんだら、次のシーズンです。ACL圏は来季の目標になりましたが、その前に、余裕を持ってJ1残留です。そのためにも、今季をベースとして戦えるメンバーを整えていただけますよう、お願いします。
(6日 00:10)