CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/7号
問われる勝利への執念
北海道コンサドーレ札幌 0-3 鹿島アントラーズ
- 北海道コンサドーレ札幌
- なし
- 鹿島アントラーズ
- 前半40分 名古 新太郎
- 後半10分 名古 新太郎
- 後半42分 チャヴリッチ
順位 | 第16節 5/26現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
19 | 北海道コンサドーレ札幌 | 11 | 16 | 2 | 5 | 9 | 13 | 0.81 (19) | 31 | 1.94 (20) | -18 |
2 | 鹿島アントラーズ | 32 | 16 | 10 | 2 | 4 | 27 | 1.69 (1) | 17 | 1.06 (5) | 10 |
キム ゴンヒ (家泉) スパチョーク 駒井 菅 田中宏 (原) 荒野 馬場 (家泉) 中村 岡村 高尾 (田中克) (長谷川) 菅野 sub:児玉 西野 大森 交代: 後半17分 長谷川(高尾) 後半17分 原(田中宏) 後半17分 田中克(中村) 後半17分 家泉(キム ゴンヒ)
札幌ドームのカテゴリー2南。最前列からの観戦でした。コーナーフラッグに対して45度。コーナーやゴール間際の攻防がよく見えました。支障のないボールロストとあやういボールロストも見れて、ゴール裏でみるのとはまたちがった角度から試合を見れました。しかし、試合終了後に見たのは失望でした。
嗚呼 ループが
青木が肉離れの発表。近藤と宮沢が負傷欠場。どちらが先に先制するか、我慢くらべになります。ゴールに迫られる場面はあっても、危険な場面は少なかったように思えます。相手が、いつでも点をとれるぞとと思っている時間帯に先制したいですね。前半33分に、菅野からのロングボールをキムゴンヒが長身を生かしておとすと、スパチョークがペナルティエリア手前で受けましシュートはドーム内を滞空時間が長く放物線を描いて、あとはゴールに入るだけでしたがわずかに右。間近で見ると、ガックリ感が大きくなります。結局、前半のシュートはこの1本のみでした。
4バック 4点とる気迫はあったのか
スタメンを見たとき、これは4バックと、一瞬でわかりました。守りから入りたいという意図は、先制されるまでは機能していました。しかし、最後の局面でフリーにさせたのでは、失点を食らいます。2失点目は、菅野が相手にパス。3失点目はチャヴリッチをフリーにさせて、荒野が最後の対応をせざるを得なかったところです。相手に抑えられていたとはいえ、守りから入ったとはいえ、攻撃はもっとゴリゴリ行けなかったんですかね。後半17分の一挙4人替えに監督の執念を見ました。田中克幸や長谷川、家泉は打開しょうとして、この采配は成功の部類です。3点差になるほどのひどくないゲームでしたが、球際の攻防や攻撃や気迫では、力の差ははっきりと出ていました。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- 菅野(4.5)
- 屈辱の相手へのパスで2失点目。ほかにも判断ミスになりかれない場面いくつかあり。
- DF
- 高尾(4.5)(後半17分out)
- ボールロストのされ方はとっても危うい。
- 馬場(5.0)
- 1対1では詰めの甘さ。1失点目と2失点目にかかわる。
- 岡村(5.5)
- ボール奪取をそつなくこなす。
- 中村(5.0)(後半17分out)
- 動き回らないと、良さが出てこない。長いパスもなく不完全燃焼。
- 家泉(5.5)(後半17分in)
- ボールを持って前へ進む場面は可能性を感じた。
- MF
- 田中宏(5.0)(後半17分out)
- 守備は無難にこなしていたが、マイボールは横にパスするだけ。前に進んでえぐる場面はなく、攻撃では機能しなかった。
- 荒野(5.5)
- 守りに攻撃に走り回る。ここにいてほしいところに、顔を出す。実ってほしいのだが。
- 菅(5.0)
- 攻撃ではサイドをえぐるところまではいけるが、そのあとが続かないのはチーム全体の問題か。
- 駒井(5.5)
- 岡村と共に闘志を見せた数少ない一人。前へ進むが噛み合わない。
- スパチョーク(5.5)
- 最も得点への意欲を示した。走り回ってチャンスメイクもしたが、ひとりふた役にならないようにサポートを。
- 長谷川(5.5)(後半17分in)
- 左から打開しょうとこころみる。
- 原(5.0)(後半17分in)
- 守りに奔走になり、攻撃力を生かせた場面は少なかった。
- 田中克(5.5)(後半17分in)
- ドリブル突破にミドルシュート。果敢に攻めるのがよい。
- FW
- キムゴンヒ(5.0)(後半17分out)
- 前で張っているのはいいが、運動量の少なさは相手フォワードとの大きな差。
- 監督
- ペトロヴィッチ(4.5)
- 4バックはギャンブルながらも機能したが、奪ってからの攻撃の形が全くできず。先制を許すと窮地になるのは必然。守るだけでは相手はいやがらない。
この試合の収穫
田中克幸の先発いつなのでしょうか。ぼやいてみたくなります。ボランチにしては攻撃的すぎるからなのでしょうか。ただ、いまのチームには、刺激が必要なのはまちがいありません。
ようやく連戦は終わり。6.2(日)13時アウェー東京ヴェルディ戦。そして、ルヴァンカップです。ホーム&アウェー方式で行われるプレーオフラウンドは、J3カターレ富山との対戦。第1戦は 6月5日(水) 札幌ドームで 19:30 から、第2戦 6月9日(日) アウェーで 14:00 開始になります。勝ちを積み重ねて行くしかありません。勝利に向けて、ベストな準備を。
(29日 20:20)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/10号
小次郎と共に次へ
AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5) 北海道コンサドーレ札幌
- AC長野パルセイロ
- 前半18分 小西 陽向
- 北海道コンサドーレ札幌
- 後半51分 家泉 怜依
大森 木戸 小林 (西野) (出間) 長谷川 田中宏 中村 田中克 岡田 家泉 尾 (原) (川崎) 中野 sub:竹内 坂本 交代: 後半00分 出間(小林) 後半00分 原(岡田) 後半17分 西野(木戸) 後半00分 尾(中村) 延後04分 川崎(家泉)
最後まであきらめないと言いつつも、内心敗退を覚悟していた方々はワタシだけではないでしょう。第一の鬼門アディショナルタイム、しかも終了間際に追いつきました。そして、第二の鬼門 PK戦を制しました。満足していけないのはわかっていても、めちゃくちゃ嬉しいですよ。ホーム&アウェー方式で行われるプレーオフラウンドに進出。J3カターレ富山との対戦です。第1戦は 6月5日(水) 札幌ドームで 19:30 から、第2戦 6月9日(日) アウェーで 14:00 開始になります。
苦しい前半
狙うはジャイアントキリングのみで挑んできますから、相手の出足がいいのは想定済み。カウンターで狙われ、ビルドアップをしかけられ、ペースを握られました。左サイドを崩されて、バックパスのこぼれ球を押し込まれて先制されます。ボールを持つのが精一杯で、前半のシュート3本で、枠内はゼロが示すように、攻撃の形はほとんど作れません。ハーフタイムにペトロビッチ監督は、このままじゃ札幌に帰れないぞ
と鼓舞。出間と原を投入して、反撃を目指しました。後半11分には左サイドから原がクロスを上げ、出間がヘッド。外れましたが、このように、後半は左サイドでの原の仕掛けが目立ちました。
ラストワンプレーから
先制されると守られて、打ち崩せないのが今年の傾向。テキスト速報でしか追えないと、アディショナルタイムが6分とわかっていても、あきらめの気持ちになりがちです。そこで田中 克幸のシュートから始まりました。後半44分には、ペナルティエリア手前からのシュートが右ポストを直撃。そして、家泉は何かを感じ取ったのでしょう。絶対こぼれ球に突っ込んでやろうと思っていて、うまく前にこぼれてきたので詰めました
。のこりワンプレー位の時間帯です。田中 克幸がペナルティエリア手前から右足で枠内にシュート。これに家泉が反応して、ペナルティエリア中央から右足でコースを変えて押し込みました。
PK戦を制した
勝負は、追加の15分ハーフでも決まらず。PK戦とくれば真っ先に思い浮かべるこの試合 から、良いイメージはないんですよ。先攻で、大森、田中克幸、田中宏武までお互いに全員成功。4本目の長谷川が決めたあと、相手のキックは右ポストにはじかれました。5本目で、この日キャプテンマークの中村が決めました。敗色濃厚からよく戦いました。地獄を見かけたところから勝ち名乗りです。
それでも苦言をいわせろ
ベンチ入りメンバーが、たったの5人。これも現在のチーム力です。ところが、やれば、できることを証明しました。田中克幸、原、出間、もっとリーグ戦の出場時間を増やせませんか。少なくとも、レギュラークラスがうかうかせずに、緊張感を持ってほしいです。また、延長後半4分には疲労から足をけいれんさせた家泉に代わって、U-18 所属の MF 川崎幹大が途中出場。クラブのJ公式戦最年少出場(17歳1カ月18日)を果たしました。こちらも楽しみです。
中2日でリーグ戦。5.25(土)14時ドームの鹿島アントラーズ戦は、11年ぶりにホームに参戦します。6.2(日)13時アウェー東京ヴェルディ戦も参戦。勝ち点を積み重ねて行くしかありません。勝利に向けて、ベストな準備を。
(24日 06:50)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/13号
足りないのは得点だけ
柏レイソル 2-1 北海道コンサドーレ札幌
- 柏レイソル
- 前半20分 戸嶋 祥郎
- 後半46分 ジエゴ
- 北海道コンサドーレ札幌
- 後半2分 駒井 善成
順位 | 第15節 5/19現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 柏レイソル | 21 | 14 | 5 | 6 | 3 | 16 | 1.14 (16) | 16 | 1.14 (5) | 0 |
19 | 北海道コンサドーレ札幌 | 11 | 15 | 2 | 5 | 8 | 13 | 0.87 (18) | 28 | 1.87 (19) | -15 |
キム ゴンヒ スパチョーク 駒井 (大森) 青木 近藤 (原) (中村) 宮沢 荒野 (家泉) 菅 岡村 馬場 菅野 sub:児玉 高尾 田中 交代: 後半13分 原(青木) 後半16分 中村(近藤) 後半44分 大森 (スパチョーク) 後半44分 家泉(荒野)
勝ちきれるか、勝ちきれないかの差ですね。内容が良くても、勝てないと意味がありません。監督が言う素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのは、強がりではなく、技術点や芸術点ならもらえますよ。それだけに、最後の最後で勝ち点1を失ったのは、ショックです。
キムゴンヒにボールが来る
浅野は肉離れで離脱でした。駒井が2列目に来て、ワントップには待望のキムゴンヒ。とにかく、前で張ってくれていて、ターゲットになります。これだけでも相手を押し下げるのに充分。先制されたあとの前半24分には、いい形が出ました。宮沢からのロングフィードを、キム ゴンヒがボックス内でボールを収めて右へパス。これを駒井が受けて、ダイレクトシュート。キーパーに防がれましたが、期待が高まりました。後半はギアが上がりました。後半2分に、左サイドから青木がドリブルで持ち上がり、クロスはブロックされましたが、こぼれ球を駒井が決めました。同点ゴールは今季初ですね。この2分後には、同じく青木からのボールで、スパチョークがペナルティエリア手前から枠内シュート。セーブされましたが、逆転の勢いになっていました。それだけに、青木が交代を要求して下がったのはとても痛いです。
勝負強いサッカーを
しかし、スコアは無情でした。コーナーキックから、一瞬フリーなったところで、先制点を許しました。直後の2度の決定機を逃すと、しばらくは、相手のコンパクトな守備ラインに阻まれて、やむを得ず自陣でボール回し。原は久々の出場でチャンスを作りましたが、アディショナルタイムに授業料でした。体格差があるジエゴによく対応しましたが、振りきられてヘッドを許したのは、相手が一枚上手でした。
この試合の収穫
今季最も得点への期待が高まったのは間違いありません。試合終了後は、ブーイングはなく拍手です。
前線での頑張りやキムゴンヒばかりに目が行きますが、特に後半は荒野が上がってチャンスを作り出していたところも見逃せません。前で踏ん張っているお陰で上がれたのかもしれませんが、荒野が上がっているときは、チームの状況がよい証拠でもあります。これは、途中から入った中村にも言えることです。長いボールを入れるだけではなく、攻撃のバリエーションが増えます。
ホームへは戻りません。5.22(水)19時アウェーで、ルヴァンカップ 3回戦AC長野パルセイロ戦。そして、5.25(土)14時ドームの鹿島アントラーズ戦は、11年ぶりにホームに参戦します。6.2(日)13時アウェー東京ヴェルディ戦も参戦。とにかく勝利に向けて、良い準備を。
(21日 07:20)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/17号
待ちに待った2勝目
北海道コンサドーレ札幌 1-0 ジュビロ磐田
- 北海道コンサドーレ札幌
- 前半25分 浅野 雄也
- ジュビロ磐田
- なし
順位 | 第14節 5/15現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
19 | 北海道コンサドーレ札幌 | 11 | 14 | 2 | 5 | 7 | 12 | 0.86 (18) | 26 | 1.86 (19) | -14 |
16 | ジュビロ磐田 | 14 | 14 | 4 | 2 | 8 | 18 | 1.29 (10) | 21 | 1.50 (14) | -3 |
駒井 スパチョーク 浅野 (キム ゴンヒ) (高尾) 青木 近藤 (中村) 宮沢 荒野 (家泉) 菅 岡村 馬場 菅野 sub:児玉 原 田中 交代: 後半24分 中村(近藤) 後半24分 キムゴンヒ (スパチョーク) 後半41分 家泉(荒野) 後半51分 高尾(浅野)
Jリーグの日に、やっと勝てました。長かったです。4月6日以来7試合ぶり今季2勝目。ゴール裏には『生き残る覚悟、勝利への執念を示せ』の弾幕。示してくれました。順位がひとつ上がりました。逆襲はこれからですよ。
シャーク浅野が一閃
鈴木が負傷欠場で、駒井が最前線で、実質ゼロトップ。しかし、フォワード不在はあまり関係なかったですね。駒井が動き回って、浅野がボールを収めると、心配無用でした。先制点はこの2人が絡みます。相手キーパーからのゴールキックに対して、岡村が競り勝ち、駒井がつないで、スパチョークがパス。これに浅野が切り返してエリア外からロングショートを決めました。攻撃3人が完璧にかみ合いました。ヒーローインタビューでは、やっぱ俺でしょと、宮沢のセリフを使っていましたが、スパチョークを立てていたこともお忘れなく。
攻めの姿勢最後まで
宮沢と岡村が戻ってきました。これが今季ベストメンバーと言っても、言い過ぎではないでしょう。どちらも守備だけのプレーヤーではありません。宮沢はつなぐだけでなく、ボールのちらしやポジション取りがうまい。岡村は攻撃的な守備です。駒井の形式的ワントップは大正解。前から中盤まで動き回って、水を得た魚でした。心配なのは後半まで戦いきれるかですが、前半はシュート5本、枠内シュート3本で、終ってみるとシュート16本、枠内シュート5本。攻め抜いて勝利をつかみました。
それでも苦言をいわせろ
追加点がほしいですね。ゴール期待値は上がっています。浅野はもう一本長いのを狙ってサイドネット。中村はバーに直撃し、青木はキーパー正面。キムゴンヒは撃てそうで撃てませんでした。あと少しのところでしょう。クリーンシートだけでなく、追加点を取っての逃げ切りや逆転など、もっと勝ちパターンがほしいです。まだまだ降格圏は脱出していません。引き続き背水の陣で、お願いします。
連戦が続きます。5.19(日)16時アウェーで柏レイソル戦。関東ですが、参戦断念しました。5.22(水)19時アウェーで、ルヴァンカップ 3回戦AC長野パルセイロ戦。そして、5.25(土)14時ドームの鹿島アントラーズ戦は、11年ぶりにホームに参戦します。とにかく勝利に向けて、良い準備を。
(17日 06:50)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/21号
どうしたら勝てるか進むべき
川崎フロンターレ 3-0 北海道コンサドーレ札幌
- 川崎フロンターレ
- 前半30分 バフェティンビ ゴミス
- 前半43分 バフェティンビ ゴミス
- 前半45+3分 バフェティンビ ゴミス(PK)
- 北海道コンサドーレ札幌
- なし
順位 | 第13節 5/12現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 川崎フロンターレ | 16 | 13 | 4 | 4 | 5 | 19 | 1.46 (6) | 15 | 1.15 (8) | 4 |
20 | 北海道コンサドーレ札幌 | 8 | 13 | 1 | 5 | 7 | 11 | 0.85 (18) | 26 | 2.00 (20) | -15 |
鈴木 (キム ゴンヒ) スパチョーク 浅野 青木 近藤 (長谷川) 荒野 駒井 (高尾) 菅 家泉 馬場 (岡村) (小林) 菅野 sub:児玉 中村 交代: 後半0分 キムゴンヒ(鈴木) 後半0分 岡村(家泉) 後半21分 長谷川(近藤) 後半30分 高尾(荒野) 後半42分 小林(馬場)
やっと関東での開催。やっと生観戦です。映像で観るのと直接観るのでは、見方感じ方が全然違いますね。しかし、全く変わらなかったのは現在の悪い状況です。
チャンスは作れたが
スコアが動くまでは悪くありません。思いのほか攻めれていて、ゴールに迫れました。全般的な攻撃傾向でスピード感がないのですよ。シュートを撃つ前に、ゴールに近いところでボールを回す傾向があります。前線で人がたりず、近くにほかの選手がいない証拠です。ぶ厚い攻撃になっていません。打開策として、荒野や青木が後方から長いボールを出すとチャンスになります。これは、大きなヒントです。近藤が抜け出して、前半39分のシュートは、あとは入るだけでしたが、大南に掻き出されました。
菅野と家泉
めずらしく不安定な前半でした。退場確認になった場面は、ノーファールで済んだものの、右へ飛び出さなくてもと思える状況。相手へのパスもありました。終了間際には再び右に出て、VAR もなくイエローで PK。1対1でしたが、無理をしなくてもよかったと思えました。家泉は、対人への強さを買われましたが、ディフェンダーの洗礼ですね。みんなが通る道です。たくましくなって戻ってくればいいでしょう。
課題は後半
相手は大量リードで無理しなくてもいいのですから、付け入る隙はあるはず。せっかく、高さのあるキムゴンヒが入ったのだから、生かしましょうよ。フォワードが前にいるんですよ。高いボールは皆無。これこそ前半のように長いボールを使うチャンスです。そして、前へ進むのをあきらめたボール回しですが、変化をつけましょうよ。回してダメなら高さ、ドリブル、ミドル。ワンパターンになっていませんか。ロングボールが通って決まるのは爽快ですが、根本的な解決にはなりません。 好調な時、得点を取れるときは、ほぼ全員が動いてボールに関与しています。鈴木だけでなく、浅野もスパチョークも近藤も、みんなバラバラに動いている感じが否めません。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- 菅野(4.5)
- 無理をして DOGSO の退場確認と相手へのパスと PK 献上。前半は散々。
- DF
- 馬場(5.0)(後半40分out)
- 前へいいボールを出していたが、守備ではマルシーニョを止められず。
- 家泉(4.5)(後半0分out)
- 最初はゴミスに対処できていたが、振り切られ、ポストプレーの駆け引きに負けた。
- 菅(5.0)
- 偽センターバック。前へ向かうのはいいが、がら空きでいいのかとチームとしての課題になる。
- 岡村(5.5)(後半0分in)
- 後半の無失点に貢献。統率はまだ家泉に足りないところ。
- 高尾(5.0)(後半30分in)
- 可も不可もなかったが、それだけでは物足りない。
- MF
- 近藤(5.5)(後半21分out)
- 枠内シュート前後半に一本ずつ。得点への攻撃への期待はあったが、次第に消えていった。サイドの攻防では負け気味。
- 荒野(5.0)(後半30分out)
- パスやフィードのつなぎはいいが、走り回る場面が少ないのはもの足りない。
- 駒井(5.0)
- 気を利かして後方にも降りているが、もっと前へ向かって攻撃に関与してほしい。
- 青木(5.5)
- チャンスメイクとオフザボールと得点と多くを求められている。枠内シュートは止められた。
- 浅野(5.5)
- 走り回ってチャンスをつくる。開始直後のロングシュートなど、買えるところある。
- スパチョーク(5.0)
- 走り回るも空回り。
- 長谷川(5.0)(後半21分in)
- おしいシュートはあったが、もっとななめ前へ進んでよい。
- 小林(-.-)(後半40分in)
- 出場時間短く評定不能。
- FW
- 鈴木(4.5)(後半0分out)
- 2シャドーよりも後方にいることが多い 1トップは大問題。後方からのシュートだから、コースを塞がれて枠へ飛ばないのも当然。
- キムゴンヒ(5.0)(後半0分in)
- 前に貼り気味はよかったが、もっと撃ってほしい。
- 監督
- ペトロヴィッチ(4.5)
- 鈴木を下げる決断は英断。適正配置を考えるべき。1点を返す交代策はなかった。万策尽いていない。柔軟な選手選考・選手起用を望む。
この試合の収穫
後半は無失点です。食い止める力は残っています。3月よりも進歩しているのですよ。後半の菅野はファインセーブもあり、安定感が戻ってきました。まだまだ、あきらめるには早すぎます。
連戦です。5.15(水)19時ドームで ジュビロ磐田戦。道内はHBCで生中継。5.19(日)16時アウェーで柏レイソル戦。関東ですが、参戦断念しました。5.22(水)19時アウェーで、ルヴァンカップ 3回戦AC長野パルセイロ戦。そして、5.25(土)14時ドームの鹿島アントラーズ戦は、11年ぶりにホームに参戦します。とにかく勝利に向けて、良い準備を。
(14日 06:50)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/26号
悲観 No 前へ Go 残る Yo
北海道コンサドーレ札幌 1-2 FC東京
- 北海道コンサドーレ札幌
- 前半5分 馬場 晴也
- FC東京
- 前半27分 俵積田 晃太
- 後半20分 ディエゴ オリヴェイラ
順位 | 第12節 5/6現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20 | 北海道コンサドーレ札幌 | 8 | 12 | 1 | 5 | 6 | 11 | 0.92 (16) | 23 | 1.92 (18) | -12 |
4 | FC東京 | 21 | 12 | 6 | 3 | 3 | 21 | 1.75 (1) | 17 | 1.42 (14) | 4 |
鈴木 スパチョーク 浅野 (中村) 青木 近藤 (キム ゴンヒ) 荒野 駒井 (高尾) 菅 家泉 馬場 (長谷川) (小林) 菅野 sub:児玉 岡村 交代: 後半26分 高尾(荒野) 後半26分 キムゴンヒ(近藤) 後半26分 中村(スパチョーク) 後半42分 小林(馬場) 後半42分 長谷川(菅)
5試合連続無敗で3日前は勝ちに近いドローだっただけに、この逆転負けはダメージが大きいです。しかし、ガックリしているだけではダメ。立ち上がらないといけません。上との差は小さく、ひとつの勝利で上に上がれます。逆転という新しい景色を見に行きましょう。
先制はよかったが
立ち上がりに、中盤で奪われて決定機に持ち込まれましたが、そこで流れが傾かなかったのはよかったですね。ボールを拾えて攻めに行けます。互角なときに、ゴール手前中央から荒野が右前方へロングパス。前に攻め込んでいた馬場が合わせるだけで精一杯かと思ったら、キーパーの手をかすめて入りました。6試合連続先制点。このあとも攻めて、あと一歩で追加点の場面がいくつもありましたが、2点目を取らないと勝ちきるのは難しくなります。
大胆に攻めてるか
相手の戦い方は明確。ボールを持たせてミスを誘ってカウンターです。誤解を恐れずに言うと、引きこもり気味です。すぐに守りを固めてきます。長いパスやドリブルで打開しましょう。時間が経つにつれて、なくなってきました。近藤が右サイドをえぐってくれてるのに、近いところでボールを受けないと取られます。攻めでは前での人数を多くして左右に揺さぶったり突破を試みるなど、大胆にいかないとなかなか得点できません。
短いパスは禁物
同点にされた場面は、菅のところの裏を狙われたり、ボールを取られたところもありましたが、速攻で左サイドを突破されてファーに出されたもの。こんな攻撃をしたいと思わせました。そこで気持ちを切り替えられればいいのに、怖がって全体が下がってしまったのはいけません。加えて、チマチマつないでも、ペナルティエリアに入れずに手詰まりになるのですよ。長いボールも使おうとしてましたが、前にいないと奪われます。65分の失点は、短く出した結果のミスパス。単なる失点ではなくて、攻めの気持ちを忘れたかのような失点が残念でなりません。
この試合の収穫
家泉の守備がよかったですね。ディエゴオリベイラと対峙。マッチアップでは自由にさせず、中央の守備は安心して見ていられました。ビルドアップでの連携はこれからですが、試合には出し続けてほしいです。家泉・宮沢・岡村が並ぶ最終ライン。とてもアリですよ。
とにかく、攻めの気持ちは忘れずに。そして、90分プラスアディショナルタイム走り抜くことです。シンプルに、これだけで勝ち点や勝利が近づいてきます。願わくば、鈴木と浅野との距離を短く。ほどよい距離感で攻めましょう。
次節5.11(土)川崎フロンターレ戦は、ようやく関東での開催。1階立ち見席へ乗り込みます。勝利に向けて、休養と気持ちの切り替えで準備万端でお願いします。ワタシらは、暑さと日焼け対策と水分補給を。
(9日 06:50)
CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2024/05/29号
勝利が近いドロー
セレッソ大阪 1-1 北海道コンサドーレ札幌
- セレッソ大阪
- 後半26分 レオ セアラ(PK)
- 北海道コンサドーレ札幌
- 前半27分 浅野 雄也
順位 | 第11節 5/3現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | セレッソ大阪 | 20 | 11 | 5 | 5 | 1 | 16 | 1.45 (3) | 10 | 0.91 (5) | 6 |
19 | 北海道コンサドーレ札幌 | 8 | 11 | 1 | 5 | 5 | 10 | 0.91 (14) | 21 | 1.91 (18) | -11 |
鈴木 (キム ゴンヒ) スパチョーク 浅野 (小林) 青木 近藤 (長谷川) 荒野 駒井 菅 家泉 馬場 (中村) 菅野 sub:児玉 尾 田中克 交代: 後半35分 長谷川(近藤) 後半38分 中村(菅) 後半47分 キムゴンヒ(鈴木) 後半47分 小林(スパチョーク)
首位相手でも、恐れることはありません。ヨドコウでは3シーズン負けなし。菅野のバースデーゲームを飾りたかったところですが、暑いアウェーで首位対最下位の対決で勝ち点1なら悪くないところです。しかし勝つチャンスはあって、いいかげんに勝ってよ、という気持ちも当然あります。
耐えつつ 6試合連続先制
ボールを運ばれて、ようやく持ててもミスを誘われて逆襲を食らいます。決定機は、わずかにずれて入らなくて助かったところです。15分すぎてようやくボールを収められるようになり、流れが変わって反撃できるようになりました。先制は、分厚い攻撃をできるようになってきた時間帯。菅野がキーパーにしては高い位置から前方へフィード。跳ね返されたところをスパチョークが拾い、右の浅野へ。キーパーが触れたもののギリギリゴールに入ってくれました。この直後にも、鈴木がヘッド。おしくもポストに当たりました。あとは、鈴木の復帰後の初ゴールを見たいです。
課題の後半15分以降
前節まで後半の失点15でリーグワースト。対して、小菊監督のスカウティングです。相手がマンツーマン気味でかなり前半から飛ばしてきたので、後半、60分ぐらいからはデータを見ても失点数が多くなること、疲弊する時間帯があることは共有していました。
58分に、為田、北野、香川を投入してきました。配給役の香川が入ったことで、相手がボールを収められるようになったことが分岐点。問題の場面は、家泉の縦パスをカットされて、カウンターを受けたところから。左で菅とルーカスフェルナンデスが1対1になり、手を入れたところで倒してしまい、PK の判定。手が出たから倒れたんじゃないのと言いたくなりましたが、VAR の介入はなし。失点は喫しましたが、前へ向かって、攻撃的な姿勢は崩さなかったのはよかったです。浅野がしばしばゴールを脅かしました。攻撃的な交代も、勝ち点を持ち帰れた要因でしょう。
この試合の着眼点
岡村、宮沢が欠場の中で、家泉がしっかりと守備できることが証明されました。レオ セアラをほぼ止めていました。近藤は1対1の守備も良くなってきています。ジョルディ クルークスを自由に攻撃させませんでした。後半のゲームマネージメントも良くなっていて、前節の反省が生かされました。どうしたら勝てるのか。足りないものは、追加点を獲ることと後半に失点をしないことですかね。
5.6(月)14時からドームでFC東京戦。昨年、シーズンダブルの相手です。後半まで闘いきるように。連戦で体力勝負は必至。90分以上攻め切って走り切ることです。
(4日 17:40)