CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2017/07/08号
価値ある勝ち点1
大宮アルディージャ 2-2 北海道コンサドーレ札幌
得点者
- 大宮アルディージャ
- 47分 大前 元紀
- 49分 江坂 任
- 北海道コンサドーレ札幌
- 81分 福森 晃斗
- 90+6分 福森 晃斗
順位 | 第18節 07/09現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得 失 | 最大 勝点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
16 | 大宮アルディージャ | 15 | 18 | 4 | 3 | 11 | 16 | 0.89 (14) | 32 | 1.78 (16) | -16 | 63 |
15 | 北海道コンサドーレ札幌 | 16 | 18 | 4 | 4 | 10 | 16 | 0.89 (14) | 28 | 1.56 (13) | -12 | 64 |
菅 ヘイス (>左サイドへ) 宮沢 兵藤 (上原) 早坂 荒野 マセード (内村) (>DFへ) 福森 河合 菊地 (小野) ク・ソンユン sub:金山 田中 進藤 キム・ミンテ
降格圏をはさんで勝ち点1差の逆天王山は、ゼッタイ負けられない戦い。勝利を収められませんでしたが、勝った試合以上に印象に残るのではないでしょうか。勝ちのないアウェーで2点差は絶望的も同然でしたが、ラストプレーで同点ですよ。勝ったも同然な歓喜でした。
都倉が出場停止。横山が契約の関係で出場不可。3-4-3 になるとか情報が錯綜していましたが、フタをあけるとヘイスと菅の2トップ。勝たないといけない相手の出足がいいのは折り込み済みでしたが、なかなか攻撃に行けない時間が続きました。ヘイスがときおり高いテクニックを魅せましたが、基点らしい基点がありません。河合や宮沢やマセードがしのいでいたおかげで失点せずに前半を終えましたが、攻撃に課題を残しました。
ハーフダイムに散水して後半が始まると、あっさりと2点とられました。その直後も危ない場面がありましたが、2失点で抑えたことが大きかったです。ボールを支配する時間が多くなり、小野投入後はほとんど攻撃でした。2回ともハンドで受けた福森のFKは神っていました。水を含んだピッチを読み、福森・小野・ヘイスの誰が蹴るのかわからない不気味さ。心理戦で勝っていました。
試合経過
勝ち点が下回るチームの出足が良く、ボールを支配していく。11分には混戦からネットを揺らされるが、オフサイドの判定。カウンター狙いから徐々に押し込んで行ったが、スコアレスで前半を終える。
後半開始早々に2点を失う。この後の2度の決定機は、ゴール上とソンユンのセーブでしのいだ。ラインを押し上げて反撃を伺い、後半36分に福森の直接FKが決まり1点差。攻め続けながらもなかなか枠内に持ち込めなかったが、アディショナルタイム4分の最後のプレーで、福森が再び直接FKを決めて、その直後にタイムアップの笛が鳴った。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- ク・ソンユン(5.5)
- オフサイドノーゴールの直前と2失点目は、はじいたところを詰められた。そのほかは安定したプレー。大前との1対1に勝ったのは、隠れファインセーブ。
- DF
- 菊地(5.5)
- 2失点目は競り負け。
- 河合(5.5)(73分out)
- 前半の1対1は良く対応していた。しかし、失点は対応甘かった。
- 福森(6.5)
- サイドをえぐってフィニッシュに持ち込む。2本の直接フリーキックを壁の横から成功させたのは驚異。
- MF
- マセード(6.0)
- ディフェンスでいい対応をしていただけでなく、クロスからチャンスを何度も作り出した。
- 荒野(6.0)
- 攻守両面でよくボールを奪取する。しかし次節出場停止。
- 兵藤(6.0)(90+5分out)
- 前後左右に動き回って、好機を作る。運動量とても多い。
- 宮沢(5.5)
- 守備中心で動いた。
- 早坂(5.0)(45分out)
- 結局左サイドで出場。守備に回ることが多く、消えかけていた。相手のドリブル突破を止められず。前半だけで戦術的交代。
- 小野(6.0)(73分in)
- ダイヤモンド型の頂点で動き回る。あまりボールを持たなかったが、相手を読んだ動きは、反撃の流れをつかんだ一因になった。
- 上原(-.-)(90+5分in)
- 最後のワンプレーで投入。ボールに触れず、前に出ただけ。
- FW
- ヘイス(6.0)
- 決定機は少なかったが、ペナルティエリアでは相手に脅威を与えていた。
- 菅(6.0)
- FWではもっとヘイスと絡むプレーを。左サイドに移ってからは尻上がりに調子を上げ、サイド攻撃の重要な役割。ボールを奪われることが少なくなり、成長を感じる。わずかに枠外のシュートあり。
- 内村(5.5)(45分in)
- シュートを打つ場面はなし。動き回ってスペースを作りに行ってボールを引き出した。1得点目のFKでも動いてかく乱させた。
- 監督
- 四方田修平(5.5)
- 得失点はどちらもほぼ個人技。守備は修正急務。小野の投入は当たった。
この試合の着眼点
後から振り返って、残留へのターニングポイントになりうる試合に、なりえます。それほど強烈なインパクトです。現実にするには、2分間で2失点に目を背けずに、しっかり修正しましょう。
3週間の中断期間には、7月22日(土)にタイ遠征でムアントン・ユナイテッドFCとの親善試合(現地時間19:00キックオフ)。7月26日(水)にはセレッソ大阪とプレーオフステージ2戦。過密になった日程後の7月29日(土)に、ドームで浦和レッズ戦で再開します。都倉が戻り、新戦力がメンバー入りできるか、楽しみです。本調子でない相手に勝機あり。
(10日 23:00)