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遠征はJALでいこう




CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/3号

深井が手本を魅せてくれた
涙なしで語れない最終戦

北海道コンサドーレ札幌 3-0 愛媛FC

順位 第38節 11/29現在 得点 失点
1 水戸ホーリーホック 70 38 20 10 8 55 1.45 (6) 34 0.89 (2) 21
2 V・ファーレン長崎 70 38 19 13 6 63 1.66 (1) 44 1.16 (7) 19
3 ジェフユナイテッド千葉 69 38 20 9 9 56 1.47 (5) 34 0.89 (2) 22
4 徳島ヴォルティス 65 38 18 11 9 45 1.18 (12) 24 0.63 (1) 21
5 ジュビロ磐田 64 38 19 7 12 59 1.55 (3) 51 1.34 (15) 8
6 RB大宮アルディージャ 63 38 18 9 11 60 1.58 (2) 39 1.03 (5) 21
7 ベガルタ仙台 62 38 16 14 8 47 1.24 (9) 36 0.95 (4) 11
8 サガン鳥栖 58 38 16 10 12 46 1.21 (10) 43 1.13 (6) 3
9 いわきFC 56 38 15 11 12 55 1.45 (6) 44 1.16 (7) 11
10 モンテディオ山形 53 38 15 8 15 58 1.53 (4) 54 1.42 (16) 4
11 FC今治 53 38 13 14 11 46 1.21 (10) 46 1.21 (11) 0
12 北海道コンサドーレ札幌 53 38 16 5 17 50 1.32 (8) 63 1.66 (19) -13
13 ヴァンフォーレ甲府 44 38 11 11 16 37 0.97 (16) 45 1.18 (10) -8
14 ブラウブリッツ秋田 43 38 11 10 17 43 1.13 (13) 59 1.55 (18) -16
15 藤枝MYFC 39 38 9 12 17 41 1.08 (14) 50 1.32 (14) -9
16 大分トリニータ 38 38 8 14 16 27 0.71 (20) 44 1.16 (7) -17
17 カターレ富山 37 38 9 10 19 34 0.89 (19) 49 1.29 (13) -15
18 ロアッソ熊本 37 38 9 10 19 41 1.08 (14) 57 1.50 (17) -16
19 レノファ山口FC 36 38 7 15 16 36 0.95 (17) 47 1.24 (12) -11
20 愛媛FC 22 38 3 13 22 35 0.92 (18) 71 1.87 (20) -36
 
         白井
       (マリオ)
       
 スパチョーク  荒野
   (青木)    (長谷川)
 
 パク  高嶺  深井  近藤
 ミン       (木戸) (原)
 ギュ
 
   西野   家泉   高尾
                
          菅野
  
sub:高木 大崎 中村 浦上
交代:
後半13分 深井(木戸)
後半13分 長谷川(荒野)
後半19分 マリオ(白井)
後半30分 青木(スパチョーク)
後半30分 原(近藤)

早いもので今シーズンラスト。そして深井一希の現役ラストゲーム、しかも先発です。予想スタメンでは宮沢とのダブルボランチで出ており、この時点で歓喜モノでしたが、残念ながら宮沢は欠場。高嶺とボランチを組み、1学年上の荒野と共にプレーしました。負けるわけにいかない試合を、今季初の3点差の勝利でクリーンシートで、締めくくりました。

深井がゲームを作った

最初の10分近くまでは、相手に押し込まれる場面が目立ちましたが、徐々にペースを握ります。前半11分の近藤のシュートは、深井がゴール前でインターセプトしたあとの流れ。キャプテンマークをつけて、深井が縦横無尽にピッチを駆け回っているだけでも鳥肌モノです。シュートを撃とうと用意ができているだけでなく、守るべきときには最終ラインでミスなくプレーできています。これに呼応して、高尾や西野が前に上がり、両サイドの近藤とパクミンギュもゴールに迫ります。今季これまでなかった好循環です。そうなると先制は時間の問題でした。西野からのサイドチェンジを近藤が受けて、折り返すようなヘッドがゴールになりました。左から詰めていた白井にパスするところだったようで舌を出してましたが、これでいいのです。

ひさびさ家泉ヘッド

守備陣だって負けてません。西野はディフェンスでもいいところを見せてくれました。当たりの強さだけでなく、オフ・ザ・ボールでの駆け引きに勝っての守備は、今年最も成長した選手としていいでしょう。前節のキャプテンマークはダテではありません。負けていられないのが、センターの家泉。1対1に強く、危ない場面はほとんどありませんでした。後半3分には、左コーナーキックに、すこしうしろに動きながら、打点の高いところからヘッド。これが決まって、前半戦の得点王が5/11以来久々に得点を決めました。後半も立ち上がりが不安だっただけに、チームを助けました。

シメはスーパーマリオ

両チーム選手交代があり、後半20分過ぎからは攻撃を許す時間が多くなった展開に。1点許すとわからなくなってくるところを救うゴールが出ました。中央を進んでいた青木が左へパス。ペナルティエリア内左からフリーで受けたマリオのシュートが、右ポストに当たりながらもそのまま入りました。意外性とも、よくファーサイドを狙って入れたとも言える、スーパーかつ技ありのゴールです。決めた直後には、胸のエンブレムを指してアピールしていました。26分間の出場で5本シュートを撃ち、ダメ押し点を決めてくれるなら応えてほしいと思えてきます。このまま失点を許さずに、今季4度目の3得点、7度目のクリーンシートで、2025年シーズンを終えました。

それでも苦言をいわせろ

これが開幕からやりたかった試合なのですよ。ピッチをタテにヨコに幅広く使えていました。高尾と西野は守りとビルドアップで重要な役割を果たしました。そして、何と言っても深井のクレバーな動きは攻撃に厚みをもたらしたました。前へ進めて、状況判断よく最終ラインに戻れる。膝が厳しい中、よくやりきったと思います。これだけの気迫と技術に戦術眼、最後にいいものを見せてくれました。それで終わってはだめなのです。受け継いでいくべきです。

深井一希が切り拓いた道 誰にも重ねられない

そして、深井の最後の時になりました。後半13分、荒野と同時に交代を告げられると、荒野と笑顔で熱く抱擁を交わし、高嶺にキャプテンマークを受け渡しました。そこからピッチ中央に、審判団と愛媛FCの選手も集まって花道を作り、そこを通ってピッチをあとにしました。これだけリスペクトを受ける選手はなかなかいないですよ。しかも、U-12から22年間、コンサドーレ一筋です。プレーやルヴァン杯決勝のゴールも印象に残っていますが、こんなにもサッカー界で慕われた選手と共に戦えたのは誇らしいです。代わって入ったのがアカデミー出身の木戸。文句なくふさわしいバトンタッチです。将来は監督として戻ってきたいと語っていましたが、喜んで待っています。素晴らしすぎる人間性なので、トップチームで勝負師に徹せられるかは余計な心配ですが、心待ちにしております。

その足跡すべてがコンサドーレの財産です。1.5シーズン、J2での戦いになりますが、その財産を食い潰さないこと。これからはフロントが闘う番です。タフな一年半を戦い切って、J1に戻れる体制を。

(2日 06:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/9号

勤労感謝の日
勝ち点1に感謝の日

FC今治 1-1 北海道コンサドーレ札幌

順位 第37節 11/23現在 得点 失点 平均
勝点
最大
勝点
残り
試合
1 V・ファーレン長崎 69 37 19 12 6 62 1.68 (1) 43 1.16 (9) 19 1.86 72 1
2 水戸ホーリーホック 67 37 19 10 8 53 1.43 (6) 34 0.92 (2) 19 1.81 70 1
3 ジェフユナイテッド千葉 66 37 19 9 9 51 1.38 (7) 34 0.92 (2) 17 1.78 69 1
4 徳島ヴォルティス 64 37 18 10 9 44 1.19 (12) 23 0.62 (1) 21 1.73 67 1
5 RB大宮アルディージャ 63 37 18 9 10 58 1.57 (2) 36 0.97 (5) 22 1.70 66 1
6 ベガルタ仙台 62 37 16 14 7 47 1.27 (8) 35 0.95 (4) 12 1.68 65 1
7 ジュビロ磐田 61 37 18 7 12 57 1.54 (3) 50 1.35 (15) 7 1.65 64 1
8 サガン鳥栖 58 37 16 10 11 45 1.22 (11) 41 1.11 (6) 4 1.57 61 1
9 いわきFC 53 37 14 11 12 54 1.46 (5) 44 1.19 (10) 10 1.43 56 1
10 FC今治 53 37 13 14 10 46 1.24 (10) 41 1.11 (6) 5 1.43 56 1
11 モンテディオ山形 50 37 14 8 15 56 1.51 (4) 53 1.43 (16) 3 1.35 53 1
12 北海道コンサドーレ札幌 50 37 15 5 17 47 1.27 (8) 63 1.70 (19) -16 1.35 53 1
13 ヴァンフォーレ甲府 43 37 11 10 16 37 1.00 (16) 45 1.22 (11) -8 1.16 46 1
14 ブラウブリッツ秋田 43 37 11 10 16 42 1.14 (13) 55 1.49 (17) -13 1.16 46 1
15 藤枝MYFC 39 37 9 12 16 40 1.08 (15) 48 1.30 (13) -8 1.05 42 1
16 大分トリニータ 38 37 8 14 15 27 0.73 (20) 42 1.14 (8) -15 1.03 41 1
17 ロアッソ熊本 36 37 9 9 19 41 1.11 (14) 57 1.54 (18) -16 0.97 39 1
18 カターレ富山 34 37 8 10 19 30 0.81 (19) 48 1.30 (13) -18 0.92 37 1
19 レノファ山口FC 33 37 6 15 16 33 0.89 (18) 45 1.22 (11) -12 0.89 36 1
20 愛媛FC 22 37 3 13 21 35 0.95 (17) 68 1.84 (20) -33 0.59 25 1
 
       バカヨコ
       (マリオ)
       
 スパチョーク 長谷川
   (大崎)     (青木)
 
 白井  木戸  荒野  近藤
(パク (中村)
 ミン
 ギュ
 
   西野   家泉   高尾
                
          菅野
  
sub:高木 浦上 原
     フランシス カン
交代:
後半14分 大崎(スパチョーク)
後半14分 パクミンギュ(白井)
後半14分 青木(長谷川)
後半28分 中村(木戸)
後半42分 大崎(高嶺)
後半30分 マリオ(バカヨコ)

久々に追いついて勝ち点を得た試合を見ました。5/31ベガルタ仙台までさかのぼります。6/15の対戦は、追いつかれてドローでした。苦しくても勝ち点1を獲れたのは収穫ですが、本来は勝って逃げ切らないといけない試合だったように思えます。

何かが足りない

最初は互角にゴールに攻め合っていましたが、20分過ぎから攻め込む時間帯が多くなります。バカヨコが前線で動き回ってターゲットとして機能していたのは大きかったですね。木戸や高尾からのボールから近藤や長谷川が前へ進んで、チャンスを多く作り出していました。30分にはエリア外から木戸が枠内シュート、1分後には近藤がペナルティエリア中央からシュート。その1分後には、長谷川からのボールを抜け出して受けたバカヨコが豪快にシュートを放ったがサイドネット。徐々に得点に近づいてきましたがこの猛攻で得点を取れなかったのは痛かったです。波状攻撃を仕掛けられたのはよかったのですが、ほとんど右からの攻撃です。白井を左サイドで起用しましたが、攻撃でようやく出てきたのは前半終了間際くらいで、持ち味の突破がほとんどなかったのはもったいないです。攻撃の意図が明確だっただけに、機能していない左サイドは迷走感が否めません。

警戒していたのに

後半はセカンドボールを拾えず、相手の攻撃に対峙する時間帯が続きました。相手に連続してシュートを撃たれていたところで、相手は選手交代。その1分後に、先制を許しました。典型的な今季の失点パターンです。前線にボールを運んだのに合わずに奪われて、右から左に展開され、左から右サイドの深いところにロングフィードを出され、最後はゴール前中央で合わせられました。簡単にボールを運ばせすぎです。

息を吹き返した

失点の直後に3枚替えで荒野が一列前へ。28分に中村が入って、スタメン最年少でキャプテンマークの西野がボランチへ。その2分後にマリオセルジオを投入して勝負を賭けました。流れは変わらず時間だけが過ぎていきましたが、32分の中村の左からのクロスが呼び水になりました。キーパーにキャッチされたものの、ゴールキックを受けた相手から荒野がボールを奪います。クロスは荒野から青木に通らなかったものの、跳ね返されたボールを近藤が拾いました。受けてから一旦相手に拾われましたが、再び近藤が拾って、荒野から再び近藤へ。右からグランダーのクロスをペナルティエリアに送ると、受けようとしたマリオが倒されました。ワンチャンスからPK獲得です。これを充分に間合いを取って、ゴール右にキーパーに読まれながらも決めました。ゴール寄りに位置していた相手に倒されたので、正直、ラッキーなプレゼントしてくれたPKでしたが、その前のパス回しや、ボール奪取への執念が実ります。その後は両者攻め合うオープンな戦いになりましたが、スコアは動かずに勝ち点1を分け合いました。

この試合の着眼点

同点に追いついての勝ち点1は素直に喜びましょう。これが大前提なのは承知ですが、やっぱり前半で得点できないのは厳しいですよ。右からはよく攻めましたが、左で白井の前への飛び出しを見たかったです。これができたら、単なる分厚い攻撃から、怖さのある攻撃に進化できます。

11.29(土)14時ドームの愛媛FC戦が、今季最後のリーグ戦。深井一希の現役最後ラストゲームです。現在のメンバーでの最後の試合でもあります。勝ちを目指して送り出し、送り出す選手は来季につなげましょう。相手を上回る強い気持ちで、自信を持って、コンディションを整えて万全な準備を。

(25日 06:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/10号

2年前はJ2
駆け上がって初タイトル

FC町田ゼルビア 3-1 ヴィッセル神戸

翌日にJ2・J3で昇格チームが出るかもしれない日程に違和感がありますが、天皇杯決勝は節目に思えるのです。翌シーズンは低迷のジンクスもありましたが、近年はそのチームの分岐点になることもあります。19年に初タイトルを獲って狼煙を上げたヴィッセル神戸のように、町田ゼルビアが強豪の地位を確かなものにするかもしれません。

大きかった6分での先制

前半の15分までには必ず得点が動くと試合前に町田ゼルビア黒田監督が選手に伝えていた通りになりました。勝負所と考えていたのでしょう。前半6分に中山 雄太が左サイドをドリブルで駆け上がってクロス。藤尾 翔太が頭で合わせて先制です。ディフェンディングチャンピオンを慌てさせるには充分です。準決勝で120分間前線からプレスをかけ続けたように、この決勝でもハイプレスを続けてボールを奪うが徹底されていました。相手に攻撃に圧倒していましたね。反撃にもそれが2点目につながりました。中盤でのセカンドボールの回収から、ミッチェル デュークが最終ラインの背後の相馬 勇紀へロングパス。オフサイドにならないギリギリのところで前に飛び出して拾い、決めました。後半にエリア外から豪快に藤尾が決めた3点目を取ってからは、攻撃を受ける時間が多くなりましたが、最終ラインに5人以上並んで壁のように守っています。数的不利になったりお見合いになることはありません。後半開始から大迫が投入され、動きに手を焼きかけましたが、そこはケガから復帰の岡村 大八が途中交代で入って封じました

チャンピオンらしさはあった

ヴィッセル神戸から見ると、120分間の戦いやPK戦を想定していたことが伺えます。1点がなかなか入らず重くのしかかるゲームを大迫 勇也投入で流れを呼び込むプランだったのでしょう。その前に2点ビハインドで前半を終え、後半開始から大迫を投入して目論見通り流れを呼び寄せても3点目を奪われたのは誤算です。そこから後半13分に佐々木 大樹が相手陣内でボールを奪い、大迫を経由して武藤 嘉紀が左足でゴールを狙うなど、攻勢を強めてきました。そして17分に、ペナルティーエリア左から佐々木 大樹がクロスを送り、宮代 大聖が頭で決めて2点差。その後も相手エリア近辺での攻防で、相手の守備網をなかなか打ち崩せません。何度も何度も打ち破ろうと、ひとり、2人と連続で仕掛けてきます。右へ左へとボールも人も動いて、わずかなほころびやスキを伺おうとします。見ごたえのある攻防戦が演じられましたが、相手の壁を打ち崩せなくても安易に後ろで組み立てなおすのではなくて、連続して挑んでいったのは、スコアを追いつこうとする気迫と、天皇杯連覇を目指す強い意志を感じられました。

振り返ると

静岡以外のサッカーどころ、しかも東京の多摩地区の市民クラブから、JFL降格やスタジアム規定から昇格不可能になったクラブが頂点に上がれるんですね。何せ3年前の22年でも、J2優勝J1昇格も考えられなかったのですよ。それがハード面を整備し、百戦錬磨の監督を招聘して規律を植え付けてJ2優勝J1昇格。J1昇格してからも前年をベースに積み上げて、残留争いどころか優勝争い。そして初タイトル。お金持ちになった側面はありますが、決しておカネだけではタイトルは取れないのですよ。準優勝のヴィッセル神戸でさえ、海外ビッグネームが去ってから、J1連覇。昨年は2冠なのです。春秋制最後のシーズンにおカネだけがすべてではないことを象徴する決勝戦でした。

それでもコンサドーレのコトをいわせろ

クラブフィロソフィーを思い出しましょう。走る、闘う、規律を守る。その笑顔のために。 両チームとも徹底されていました。ここまでやっての今の地位なのですよ。そう考えると今シーズンは甘すぎるのです。残り2試合、この決勝をお手本として、基本になるクラブフィロソフィーを笛が鳴るまで続けていきましょう。2027年6月に昇格の歓喜のために。

(23日 10:30)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/15号

ズバリ 残ってほしいのは
この選手

第36節 11/9現在

順位 得点 失点
12 49 36 15 4 17 46 1.28 (9) 62 1.72 (19) -16

岩政前監督 第25節 8/11現在

順位 得点 失点
11 34 25 10 4 11 32 1.28 (8) 41 1.64 (18) -9

柴田監督 第36節 11/9現在

順位 得点 失点
-- 15 11 5 0 6 14 1.27 (--) 21 1.90 (--) -7
 
         荒野
        (◆◆)
       
 スパチョーク 長谷川
   (青木)    (田中克)
 
 ◆◆  高嶺  宮沢  白井
 (パク      (木戸)(近藤)
  ミンギュ)
 
   中村   西野   高尾
  (浦上) (家泉)
                
          高木
         (菅野)

契約満了選手が最終戦よりも前に発表されます。その前に、誰が残ってほしいか、誰が微妙なのかを予想する乱暴な企画です。30人程度にスリム化の報道が出てきましたが、チームのために戦える選手は残さないといけません。来年は、秋春制に向けた特別大会から。これを活かさない手はありません。勢いをつけて、再来年5月の昇格へ向かいましょう。

監督交代でなにが変わったか

25試合と11試合で、ほぼ2対1の割合。数字上の比較では、得点力は落ちて、失点が大幅に増えています。開幕からの4連敗1得点10失点と、監督交代後の無得点が3試合、5失点が2試合。これが年間を通して響きました。選手起用では、2試合連続でスタメンを固定がほとんどなかった前監督に対して、柴田監督は負傷や出場停止がない限り固定する傾向です。サッカーの質は、6月から7月にかけての3連勝と8月下旬の連勝は良かったですね。どちらも人とボールがよく動いています。8月は左右や前後に大きな展開が見られました。しかし、攻め手を封じられて手詰まり感を感じたのが、9月と10月でした。

来季に向けて

よかった試合を思い出しましょう。相手の状況は別にして、先の 11.8 の試合のようにボールを動かせて、前線で動き回れると勝利に近づきます。優先になるのは、ボールを運べる選手、前で戦える選手、相手にデュエルを挑める選手は真っ先に残すべきです。J2の堅い守りを打ち破れる攻撃力と、J2上位の前線からのプレッシャーに対応できる負けない強じんな守備力にしましょう。

全32選手を斬る

○ 残すべき選手(10名)
◇ 残ってほしい選手(8名)
△ 育成中の選手(5名)
▲ 去就微妙の選手(10名)
○◇◇の合計 23名(新加入2名を含めない在籍は32名)
出場試合・時間、得点はリーグ戦のみ。2025年11月17日現在。年数は期限つき移籍で他チームに在籍している期間を含む。二種登録および特別指定選手の期間は含まない。

GK4人制なら、誰かひとりが去ることになります。オファーや引退がない限り、出場試合数で判断すると思われます。意外に3人の出場数はほぼ均等の割合なんですね。

高尾以外は完ぺきに固定できた選手はいない。中村と西野はボランチでの起用も考えられ、屈強な本職のセンターバックはほしいところ。宮が抜けることも想定しなければならず、左サイドや4バックの左サイドバックを兼任できる左センターバックの獲得も視野に入れるべきである。

高嶺の相棒のボランチと2列目は激戦区。今の攻撃サッカーを貫き通すには、 ○ 印の選手は不可欠。白井と近藤が競う右サイドに比べて、左サイドは心もとない。どちらのサイドとも、クロスを出せて、前で拾える選手をほしい。加えてサイドは走力と守備力も求められるだけに、よい人材はなかなか見当たらない。J2・J3を含めて見つけてほしい。

これだけの陣容を揃えながらたったの13得点は少なすぎです。外国人選手3人でやっと高嶺と一緒は大問題。前線でプッシュできて、つぶれ役になれる点取り屋の獲得は急務です。Jで実績を重ねているストライカーを求めます。

補強のポイントは

文句なくフォワードです。次に、左サイド。そして、センターバックです。外国籍選手はJで実績のある選手を入れてください。昨年の夏、5人ともJ未経験でした。当たりハズレがあって計算できないのですよ。難しい要求は承知ですが、リスクヘッジを含めて最低1人はJで国内で実績のある選手がほしいです。

そして、この予想がハズレて、 ◇ や ▲ の選手が躍進する、残り2試合であることを期待しましょう。次は、11.23(日)14時アウェーでFC今治戦。11.29(土)14時ドームの愛媛FC戦が、今季最後のリーグ戦。各選手、生き残りをかけて、勝ち抜いてメンバー入りを。相手を上回る強い気持ちで、自信を持って、コンディションを整えて万全な準備をお願いします。

(17日 06:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/24号

引っ張るのは歴代キャプテン
河合GM就任祝い

北海道コンサドーレ札幌 3-1 大分トリニータ

順位 第36節 11/9現在 得点 失点 平均
勝点
最大
勝点
残り
試合
1 水戸ホーリーホック 67 36 19 10 7 52 1.44 (6) 32 0.89 (2) 20 1.86 73 2
2 V・ファーレン長崎 66 36 18 12 6 60 1.67 (1) 42 1.17 (9) 18 1.83 72 2
3 RB大宮アルディージャ 63 36 18 9 9 57 1.58 (2) 34 0.94 (3) 23 1.75 69 2
4 ジェフユナイテッド千葉 63 36 18 9 9 50 1.39 (7) 34 0.94 (3) 16 1.75 69 2
5 徳島ヴォルティス 61 36 17 10 9 42 1.17 (12) 22 0.61 (1) 20 1.69 67 2
6 ベガルタ仙台 61 36 16 13 7 47 1.31 (8) 35 0.97 (5) 12 1.69 67 2
7 ジュビロ磐田 60 36 18 6 12 55 1.53 (3) 48 1.33 (13) 7 1.67 66 2
8 サガン鳥栖 57 36 16 9 11 45 1.25 (10) 41 1.14 (7) 4 1.58 63 2
9 いわきFC 52 36 14 10 12 54 1.50 (4) 44 1.22 (10) 10 1.44 58 2
10 FC今治 52 36 13 13 10 45 1.25 (10) 40 1.11 (6) 5 1.44 58 2
11 モンテディオ山形 49 36 14 7 15 54 1.50 (4) 51 1.42 (16) 3 1.36 55 2
12 北海道コンサドーレ札幌 49 36 15 4 17 46 1.28 (9) 62 1.72 (19) -16 1.36 55 2
13 ヴァンフォーレ甲府 43 36 11 10 15 37 1.03 (16) 44 1.22 (10) -7 1.19 49 2
14 ブラウブリッツ秋田 42 36 11 9 16 42 1.17 (12) 55 1.53 (17) -13 1.17 48 2
15 藤枝MYFC 38 36 9 11 16 40 1.11 (14) 48 1.33 (13) -8 1.06 44 2
16 大分トリニータ 38 36 8 14 14 27 0.75 (20) 41 1.14 (7) -14 1.06 44 2
17 ロアッソ熊本 35 36 9 8 19 40 1.11 (14) 56 1.56 (18) -16 0.97 41 2
18 レノファ山口FC 32 36 6 14 16 33 0.92 (18) 45 1.25 (12) -12 0.89 38 2
19 カターレ富山 31 36 7 10 19 29 0.81 (19) 48 1.33 (13) -19 0.86 37 2
20 愛媛FC 21 36 3 12 21 34 0.94 (17) 67 1.86 (20) -33 0.58 27 2
 
       バカヨコ
       
 スパチョーク 長谷川
   (青木)     (宮沢)
 
 パク  高嶺  荒野  近藤
 ミン (大崎)(白井)(中村)
 ギュ
 
   西野   家泉   高尾
                
          菅野
  
sub:高木 浦上 原 マリオ
交代:
後半17分 宮沢(長谷川)
後半29分 青木(スパチョーク)
後半29分 白井(荒野)
後半42分 大崎(高嶺)
後半42分 中村(近藤)

OB戦の後の試合はしっかりしないといけないでしょう。しかも、河合竜二氏が2025年12月12日付でゼネラルマネージャーに就任することが発表になった翌日です。気合を入れないわけにはいきません。来季のためには、今ある試合を戦い抜いて、きっちり勝っていきましょう。

開始9分に荒野で先制

立ち上がりから、前へ向かっていきました。近藤が右サイドを突破できるだけでなく、高尾も上がっていき、ボランチに下がった荒野もタテに動き回ります。その姿勢が9分での先制を呼び込みました。高尾のスローインから荒野が受けて、高嶺へ。再び荒野が受けて、スパチョークに預けると、前へ進んでいた荒野が再び受けてシュートを決めました。開始早々10分以内の得点はおそらく今季初ではないでしょうか。それ以上に、流れるような攻撃ができて相手を圧倒できたのが良いところです。

やっぱり宮沢だね

追加点を奪って、相手のシュート数を0本に抑えて後半へ。ハーフタイムで3人交代してきた相手の勢いにのまれ、9分に1点を返されました。相手に流れが傾いていたところで、17分に宮沢がボランチに入ります。誰をマークするのか再確認したのでしょう。荒野が2列目に入ったこともあって、再び流れを引き寄せてきます。後半27分には、荒野が連続で枠内シュート。バカヨコが前線でボールを収めていたおかげでもあります。

ドームで高嶺が決めると勝てる

攻めながらも追加点を奪えない嫌な展開を撃ち破ったのが、後半32分。青木のコーナーキックは相手に弾かれましたが、こぼれたところを高嶺が拾いました。これを一閃。豪快なミドルシュートが決まりました。前半39分は相手キーパーから相手DFへのボールを奪ってミドルで決めました。久々に狂犬っぷりでしたが、2得点目は、ほしかったセットプレーからの得点です。これでドームで高嶺が2得点決めると、4試合負けなしで3連勝中です。

それでも苦言をいわせろ

アディショナルタイムにに中村がドリブル突破。GKとほぼ1対1になっていたでしょう。ここでシュートを撃つと思ったらバカヨコへパス。撃ちきれずに終わった場面がありました。バカヨコは相手を引き付けてつぶれ役になっていました。でも、中村はもう1歩前へ行ってシュートを撃てたのではないかと思うのです。こういったところで、やりきれるか、シュートできるか、きっちり取れるかで、もっと上へ行けるかどうかの変わってくるのではと思えます。

1週空いてから、11.23(日)14時アウェーでFC今治戦。11.29(土)14時ドームの愛媛FC戦が、今季最後のリーグ戦。残りは 2試合。ひとつずつ勝ちを目指して、未来を開きましょう。相手を上回る強い気持ちで、自信を持って、コンディションを整えて万全な準備を。

(11日 06:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/30号

フクアリの屈辱5失点
攻撃受けて沈む

ジェフユナイテッド千葉 5-2 北海道コンサドーレ札幌

順位 第35節 11/2現在 得点 失点 平均
勝点
最大
勝点
残り
試合
1 水戸ホーリーホック 67 35 19 10 6 52 1.49 (5) 30 0.86 (2) 22 1.91 76 3
2 V・ファーレン長崎 63 35 17 12 6 56 1.60 (1) 42 1.20 (10) 14 1.80 72 3
3 ジェフユナイテッド千葉 62 35 18 8 9 49 1.40 (7) 33 0.94 (3) 16 1.77 71 3
4 RB大宮アルディージャ 60 35 17 9 9 55 1.57 (2) 34 0.97 (4) 21 1.71 69 3
5 徳島ヴォルティス 58 35 16 10 9 38 1.09 (15) 21 0.60 (1) 17 1.66 67 3
6 ベガルタ仙台 58 35 15 13 7 45 1.29 (8) 35 1.00 (5) 10 1.66 67 3
7 ジュビロ磐田 57 35 17 6 12 53 1.51 (4) 47 1.34 (13) 6 1.63 66 3
8 サガン鳥栖 57 35 16 9 10 44 1.26 (9) 38 1.09 (6) 6 1.63 66 3
9 いわきFC 52 35 14 10 11 54 1.54 (3) 42 1.20 (10) 12 1.49 61 3
10 FC今治 52 35 13 13 9 44 1.26 (9) 38 1.09 (6) 6 1.49 61 3
11 モンテディオ山形 46 35 13 7 15 52 1.49 (5) 50 1.43 (16) 2 1.31 55 3
12 北海道コンサドーレ札幌 46 35 14 4 17 43 1.23 (11) 61 1.74 (19) -18 1.31 55 3
13 ヴァンフォーレ甲府 43 35 11 10 14 36 1.03 (16) 40 1.14 (9) -4 1.23 52 3
14 ブラウブリッツ秋田 39 35 10 9 16 40 1.14 (12) 55 1.57 (18) -15 1.11 48 3
15 大分トリニータ 38 35 8 14 13 26 0.74 (19) 38 1.09 (6) -12 1.09 47 3
16 藤枝MYFC 37 35 9 10 16 39 1.11 (14) 47 1.34 (13) -8 1.06 46 3
17 ロアッソ熊本 35 35 9 8 18 40 1.14 (12) 54 1.54 (17) -14 1.00 44 3
18 レノファ山口FC 32 35 6 14 15 32 0.91 (18) 43 1.23 (12) -11 0.91 41 3
19 カターレ富山 28 35 6 10 19 26 0.74 (19) 47 1.34 (13) -21 0.80 37 3
20 愛媛FC 21 35 3 12 20 34 0.97 (17) 63 1.80 (20) -29 0.60 30 3
 
         荒野
        (深井)
         
 スパチョーク 長谷川
 (田中宏)    (マリオ)
 
 パク  高嶺  木戸  近藤
ミンギュ    (青木)
 (白井)
 
   西野   浦上   高尾
                
          菅野
  
sub:高木 家泉 中村 出間 
交代:
後半15分 青木(木戸)
後半15分 マリオ(長谷川)
後半23分 白井(パクミンギュ)
後半32分 深井(荒野)
後半32分 田中宏(スパチョーク)

フクアリの奇跡から9年。気合いと歓声は変わらず。2400人集結のひとりですが、現実を突きつけられました。そもそも、開幕4連敗とホーム4連敗で失点数ワースト2位で、昇格は、甘すぎるのです。

速攻からやられた

試合の入りは互角です。実況的には開始15分の失点を連呼されますが、その通りになったら勝利は遠のきますよ。左サイド、パクミンギュの裏を狙われました。西野は内側で裏をケアできません。クロスを上げられると、浦上と高尾が近くにいたにもかかわらず易々とヘッドを撃たせました。菅野はわずかに間に合いません。この時点でほぼ行方が決まりました。

同点にできた

猛攻を受けながらも、15分過ぎから反撃できるようになりました。荒野がワントップで運動量を発揮し、長谷川が前へプレスをかけて、スパチョークがこぼれたところを狙うのは、良い図式です。相手が下がり気味で、近藤がサイドの深いところをえぐりやすくなります。同点ゴールはその形が出ました。近藤が右サイドの深いところからグランダーのクロス。荒野が相手を引き付けたところでスルーして、スパチョークが拾って決めましたポストプレーができる荒野は大きな発見です。

早々の失点から撃沈

その後も押し込めましたが、追加点は奪えずに後半へ。開始5分で勝ち越しを許したのが痛かったです。コーナーキックでこぼれ球を奪われ、相手が得意なロングカウンターを仕掛けられました。急いで戻ったけれども、浦上と高尾の間を狙われ、浦上は競り負けました。守りの人数が揃わずにやられるのは、今年何度も見せつけられました。時間をおかずに追加点を許すのもよくありました。パスミス2つ出ています。4失点目もパスを奪われてカウンターを受けたもの。5失点目は西野がかわされて、左サイドを狙われました。やりたい放題にやられるのも、今季を象徴しています。

今日の寸評(ひとこと)

この試合の収穫

アディショナルタイムに1点返したことですね。敗戦濃厚でも、最後の笛を聞くまで諦めない、プロとしての意地を見せてくれました。こういった選手は、来年残って一緒に闘ってほしいです。

7位以下確定、昇格失敗を受けて、どうしても周囲は騒がしくなります。すでに、来季に向かった話しも出てきています。コンサドーレ J1昇格の可能性消滅…来季へ向け強化費と保有選手数スリム化の方針…石水社長「予算は削らないと」2025年11月3日 5時0分スポーツ報知。イヤでも聞こえの悪いことが出てきます。コスパの良いチームになりましょうよ。メタボはダメですよ。

次はホーム。勝ちましょう。11.8(土)14時からドームで 大分トリニータ戦。1週空いてから、11.23(日)14時アウェーでFC今治戦。11.29(土)14時ドームの愛媛FC戦が、今季最後のリーグ戦。残りは 3試合。ひとつずつ勝ちを目指すしかありません。相手を上回る強い気持ちで、自信を持って、コンディションを整えて万全な準備を。

(5日 06:50)

遠征はJALでいこう