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CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/06/5号

これが現実4失点
課題に向き合い切替えるべし

鹿島アントラーズ 4-0 北海道コンサドーレ札幌

順位 第20節 6/27現在 得点 失点
7 鹿島アントラーズ 32 20 9 5 6 33 1.65 (3) 21 1.05 (9) 12
11 北海道コンサドーレ札幌 25 18 7 4 7 25 1.39 (7) 25 1.39 (13) 0
 
        荒野
     (ドウグラス
     オリヴェイラ)
 
  チャナ      金子
 ティップ     
   (中島)
 
 青木        ルーカス
        フェルナンデス
               (菅)

    高嶺     駒井
   (深井)
   (岡村)
   
  福森  宮沢  田中駿

        菅野
        
sub:中野 柳

今季4度目の王者との対戦。2分1敗なら悪くないと思っていたら、冷や水をあびましたね。4失点大敗は、同じスタジアムなだけに、過去の観戦履歴を思い出しました。

狙いは悪くない

先にペースをつかみました。ロングパスを前線に蹴り込むことで相手を押し込んでいきました。ボールを奪うと相手の守備陣形が整う前にボールが入ります。3分には、左右に揺さぶってから田中駿汰がシュート。2分後には、田中駿汰から前線の荒野にボールが渡ったが、シュートまで持ち込めず。これがこの試合の最大のチャンスだったとは、誰もが思っていませんでした。

先制許して守られる

期待にあふれていたからこそ、先制されたのはきつかったです。CK からヘッドで合わせられました。福森のマークは振りきられましたが、コーナーキックの精度と威力が高く、受け手の動き出しが文句なかったので、素直に一枚上手と認めざるを得ないでしょう。これで相手は無理に攻める必要がなくなり、ビルドアップをさせない守備ができるようになりました。こちらにとっては引き込もられているも同然。攻めさせてもらえるけれど、最後の肝心なところは封じられます。奪われると速攻でピンチを招きます。ボール支配率が高くてもうれしくありません。攻めあぐねた結果でした。荒野が前線で目立たなくなっていったのは厳しいです。

連続失点は避けたかった

1失点にとどめて後半に入ったのはよかったのですが、入ってからが良くなかった。後半3分に菅野からのフィードに、中央で荒野が競り負け。頭ではね返され、最後は駒井がかわされて、菅野が 1対1 の局面で追加点を奪われました。守る体制になっていないところで失点を喫したのが痛かったです。11分に、深井とディエゴオリヴェイラが入ります。流れが変わることはなく、18分にドリブル突破からこぼれたボールを詰められて3失点目。20分に菅が入りますが、その3分後に、コーナーキックをクリアするものの、こぼれ球を拾ろわれて、ボールは菅野の体に当たるもののそのままネットへ。戦意を失われかねない得点差になりました。

2点は返せたはず

リードを広げられても、ノーチャンスではありませんでした。後半10分には、宮沢が自陣からロングボールを入れると、青木がディフェンスラインの裏に抜け出して、GK と 1対 1。ペナルティエリア中央からループシュートを放って、ゴールネットを揺らしましたが、遅れてオフサイドを取られてノーゴールの判定。左からは青木が、右からは金子がよくチャンスを作っていました。後半41分には、途中出場の深井が腰付近を気にした様子でピッチから退いて、岡村と交代。同時に中島も入りました。総じて見ると、ゼロトップは均衡が破れるまではいいが、追いかける展開になると、工夫して相手を動かさないと得点は難しいことが、この試合からの印象です。

この試合の収穫

現実を見て現在地を知ったことですね。しばらく公式戦負けなし立ったものですから、宿題を後回しにしていました。しかし、まだ11位です。楽観はできませんが、悲観することではありません。次に向けて切り替えて、修正しましょう。

7月に入ると、7.4(日)13:05から厚別で徳島ヴォルティス戦。これは取りましょう。天皇杯 3回戦が入って、7.7(水)18時アウェーでV・ファーレン長崎戦。7.10(土)19時からアウェーでベガルタ仙台戦。これで中断になりますが、7.30(金)18時に、延期になっていたガンバ大阪戦が厚別であります。

(30日 23:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/06/13号

金子がブレイクの予感
完封で今季初の連笑

北海道コンサドーレ札幌 2-0 大分トリニータ

順位 第18節 6/20現在 得点 失点
10 北海道コンサドーレ札幌 25 17 7 4 6 25 1.47 (4) 21 1.24 (10) 4
19 大分トリニータ 12 17 3 3 11 12 0.71 (18) 26 1.53 (17) -14
 
        荒野
     (ドウグラス
     オリヴェイラ)
 
  チャナ      金子
 ティップ     
   (菅 >左サイドへ)
 
 青木        ルーカス
(岡村)  フェルナンデス
               (柳)

    高嶺     駒井
   
  福森  宮沢  田中駿
         (ボランチへ)

        菅野
        
sub:中野 小野 中島

久々に見た完勝ですね。前半のうちに2点リード。相手にチャンスらしいチャンスをほとんど与えずにクリーンシート。周囲は騒がしくなっていますが、雑音もシャットアウトして、リーグ戦2連勝で10位浮上。しかも、公式戦8試合連続負けなしです。

金子2ゴール

スタメンには、互いに FW 登録の選手がいません。どちらも人とボールがよく動くチームなので、それでも良いのでしょう。糸口の探り合いから、均衡が破れたのは前半9分。福森からのロングフィードでした。ペナルティアーク内で胸トラップで収め、対峙する DF を振り払って右足で先制点。ダイレクトで撃てたかもしれませんが、落ち着いて切り返ししてからのゴールに価値があります。追加点はパス回しの中から。宮沢の縦パスを田中駿が左サイドの敵陣深くで受けると、マイナスのパス。受けたチャナティップが中央へ横パスを出すと、ペナルティエリア手前で金子が受けました。左足に持ち替えて強烈なシュート。これは痛快でしたね。おはこの右45度でなくても決められるところに、ひと皮剥けた印象を感じました。

チャナティップが戻ってきた

5月に負傷してからの復帰です。動きや連携は心配無用でした。左側で走り回り、サイドに入った青木と共にチャンスを作っていました。追加点のアシスト以外にも、得点を予感させるプレーがありました。前半13分には、長い距離を運んでからのシュート。わずかに枠の右に外れましたが、可能性を感じさせました。25分のクロスは、ゴール前の荒野がヘッドで合わせましたが枠の右でアシストならず。37分には、駒井からパスを受けて、DF と GK をかわして無人のゴールに流し込みましたが、オフサイドの判定。随所にらしさを感じさせてくれました。後半22分に菅と交代し、同時に荒野と共に退きました。その後しばらく劣勢になっていたことを思い起こすと、シャドーの位置に戻ってくると見違えるチームになりますね。

宮沢クラブ最多タイ415試合出場

もう、そんな域に達していたんですね。14年目という年数を全く感じません。この試合も気の利いたプレーができ、肝心なところで止めていました。守備が目立つのはあまりよくないかもしれませんが、相手にほとんど危険な場面を作らせなかったことから、攻守でなくてはならない存在なのはまちがいないです。後半44分に本職ディフェンダーの岡村が入って、逃げ切り体制に入り、アディショナルタイム4分に柳が入っても、宮沢は欠かせませんでした。

それでも苦言をいわせろ

アンデルソンロペス中国への移籍決定的。そりゃ大きな穴になります。得点ランキングトップを失っても余裕なのは、ものすごい金満クラブくらいのものですよ。そんな中、ゼロトップでも2得点で勝利したことを、もっとクローズアップされても、いいんじゃないですか。ただし、点取り屋がいなくても構わないわけではありません。ポジションが空くことで、野心ギラギラにして、彗星の如く現れる者を切に望んでいます

そういった意味でも、後半50分、アディショナルタイム終了間際のドウグラスオリヴェイラは惜しかったです。ペナルティエリア右からシュートを放ち、ボールは無人のゴール枠内へ。あともう少しで入るところで、相手 DF のカバーでかき出されました。難しい体勢から強く打てなかったためですが、次こそはゴールを見たいです。

6月23日(水)はおやすみ。次は、二回り目に入ります。6.27(日)18:30、アウエーで鹿島アントラーズ戦。6月は、まだ公式戦無敗です。このまま行きましょうよ。7月に入ると、7.4(日)13:05から厚別で徳島ヴォルティス戦。天皇杯 3回戦が入って、7.7(水)18時アウェーでV・ファーレン長崎戦。7.10(土)19時からアウェーでベガルタ仙台戦。これで中断になりますが、7.30(金)18時に、延期になっていたガンバ大阪戦が厚別であります。

(24日 1:00)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/06/19号

すげさん守り菅ちゃん決める
ダブル菅でベスト8進出

横浜F・マリノス 1-3 北海道コンサドーレ札幌

 
        荒野
       (岡村)
 
   青木       金子
 (ドウグラス
 オリヴェイラ)
 
  菅         ルーカス
 (柳)   フェルナンデス
          (キムミンテ)

    高嶺     駒井
   
  福森  宮沢  田中駿
           (ボランチへ)
        菅野
        
sub:中野 小野 中島

終わってみれば、文句なしの勝ち抜け。3年連続ベスト8を昨年 PK 戦敗退の雪辱を晴らして決めました。過去1勝のみの三ツ沢で、厳しい条件をよく覆せました。これもまた新たな歴史で、新たな風景です。

オウンゴールで先制

ジェイ、チャナティップ、アンデルソンロペスが別メニュー調整中に加えて、先週の負傷で深井と小柏も欠場。荒野を最前線に配置するゼロトップで、ギリギリのメンバーです。マンツーマンディフェンスで攻撃を遮断して、自分たちのペースに持っていけたのがよかったですね。でも、いきなりアウェーゴールをとれるとは思いませんでした。ルーカス フェルナンデスを起点に、駒井が左でフリーの菅へ。鋭いクロスを入れると、相手 DF がクリアしきれずにオウンゴールになりました。冷静に考えると、オウンゴールはアウェーゴールになるのかといった疑問が出てきましたが、文句なく得点です。

追加点は文句なし

その後もペースを握り、反撃を受けても、菅野の好セーブでしのぎます。後半2分、ヒールで合わせられたピンチもファインセーブ。この試合は4点くらいは助けられました。そうなると、チャンスがめぐってきます。4分後、右CKからのこぼれ球に、菅が反応しました。ペナルティエリア手前の左からダイレクトで左足を振り抜いて、強烈なシュートはゴール枠内右上に突き刺さりました。アウエーゴール2点目で、相手は勝利するために3点が必要です。これはとっても優位になりました。

守りつつも柳が移籍初ゴール

後半13分には、絶妙のコンビネーションだった青木と荒野に代わって、ドウグラス オリヴェイラと岡村を投入。その3分後にはヘッドで合わせられて1点差にされました。普通ならパニックになりかねないですが、あわてなかったですね。25分には2得点に絡んだ菅が下がって柳が入ります。メッセージ的には、次の1点を取りに行くのではなく取らせない意味合いが強いです。実際に攻められることが多く、34分の相手の直接 FK は、クロスバーに助けられました。足をつる選手が続出するほど防戦一方でしたが、待望のダメ押し点が出ました。ルーカスフェルナンデスが右から DF をかわして、ゴール前の駒井にパス。受けた駒井は左に出すと、走り込んだ柳がフリーで合わせて決めました。このゴールは試合を決定づけましたね。直後にキムミンテが入って、完ぺきに逃げ切り体制に入り、守り切りました。

それでも苦言をいわせろ

相手にとっては「メンタル的にキツい時間」でした。天皇杯で120分戦って敗退。加えて、監督退任。影響はゼロではなかったはずです。互いに状況が良いときに、このように勝てる日を心待ちにします。

ルヴァン杯プライムステージは、準々決勝第1戦が 9月1日(水)。第2戦が 9月5日(日)。抽選を待ちます。リーグ戦は、6.19(土)14時、厚別での大分トリニータ戦から再開。そのあとは、6.27(日)18:30、アウエーで鹿島アントラーズ戦。6月は、まだ公式戦無敗です。負傷者続出で苦しいですが、この勢いを持続しましょう。

(15日 21:20)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/06/23号

やればできる
中島プロ初ハットトリック

北海道コンサドーレ札幌 5-3 ソニー仙台

 
         中島
          
 ドウグラス  ガブリエル
 オリヴェイラ
         
  菅         ルーカス
(荒野)  フェルナンデス
              (金子)
 
    キム      小野
   ミンテ    (高嶺)
  (田中駿) 
        
 中村    岡村    柳
(福森)
         中野
        
sub:大谷 青木

3年ぶりの天皇杯初戦突破。ジャイアントキリングを狙うつわものが挑んでくるので、案外難しいです。小野伸二が勝ったこと以外は良かった部分はあまりなかったと語るくらいです。素直に挑戦権をキープできたと見なしましょう。

飲水タイムまで点の取り合い

JFL 上位ですから、トーナメントになると、力の差はないも同然です。ボールこそ保持できますが、ボールを拾われてからの反撃は鋭いものでした。7分に先制されたのも、必然の流れでした。同点に追いついたのは、14分。直接 FK はニアに蹴ると見せかけてファーサイドへ。41歳で天皇杯最年長得点記録です。しかし、ビルドアップが甘くなったところを奪われて勝ち越し点を許すと、その直後に、ゴール前の混戦から押し込んで、再び同点。この取り合いにけりならぬアタマでつけたのが中島でした。22分に、ルーカスフェルナンデスの右クロスに高く飛び込み、ヘディングシュート。勝ち越し点になりました。

バースデープレゼント

そうなると、堰を切ったようになるんですね。28分にはカウンターから抜け出し、押し込み2点目。1点差に迫られてからは相手の攻撃にフタをする交代を敢行。耐えるとチャンスが出てくるもので、後半39分に左からのクロスを再び頭で合わせました。ヘディングはストロングの通りに、ヘッドで2発。前日の8日に19歳の誕生日で、最高の祝いではありませんか。もっとも、3点取れたのはすごくうれしいが、それ以外のプレーを考えると、プラマイゼロくらいと語っていて、舞い上がらず冷静です。強気なコメントは、リーグ戦で量産するまでおあずけなのでしょう。もちろん監督にとってはサプライズであり、チャンスを与えたいと思えています。

それでも苦言をいわせろ

中島が結果を出したことで、ガブリエルとドゥグラスオリベイラには危機感があるのではないでしょうか。特にガブリエルには、来日初得点が待たれます。ドゥグラスオリベイラは、強さと献身的だけでは駄目なので、目に見える結果がほしいです。攻撃陣に怪我人続出なので、次のチャンスを生かしてほしいです。

横浜F・マリノスとのルヴァン杯プレーオフステージの 2戦目は、6月13日(日)17時からニッパツ三ツ沢で。1戦目と2戦目で監督が異なるのって、モチベーションはどうなるのでしょうかね。それとは関係なく、勝利もしくは2点取っての引き分けを目指しましょう。リーグ戦は、6.19(土)14時、厚別での大分トリニータ戦から再開です。

(10日 23:50)

CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2021/06/26号

負けずに耐えた
失点よりも負傷者が痛い

北海道コンサドーレ札幌 1-1 横浜F・マリノス

 
        小柏
      (ルーカス
    フェルナンデス)
 
   駒井       荒野
 
 青木           金子
 
    高嶺     深井
            (菅)
   
  福森  宮沢  田中駿
(ドウグラス
 オリヴェイラ)
        
        菅野
        
sub:中野 キムミンテ
     柳 岡村

メンバーを見て、昨年7/26のゼロトップでの勝利の再現に期待した方は、私だけではないでしょう。マンマークによるハイプレスか、それともグループによるパスワークか。優勢に機能したほうが近年は勝っている対戦ですが、痛み分け。守りきれたのは良かったのですが、アウエーゴールを許して、負傷交代で3人交代を強いられたのは痛かったです。

青木が旬になってきました

立ち上がりからペースを握って、相手に迫っていきます。前線にいる荒野から金子や青木といった両サイドへのパスが効いていました。こうしてみると、前線からの守備やボールキープは攻撃に重要ですね。これが実ったのが、前半26分。荒野がボールをキープしたところからです。後ろから走り込んできた青木にパス。これをペナルティエリア手前の左から右足を振り抜いて、豪快にネットを揺らしました。先週の柏レイソル戦は、得点に絡んで初のリーグ戦フル出場。今、青木はノッています

PK は止められた

先制の後も、攻撃を緩めません。敵陣に進入してボールを回して、シュートで終わるシーンが増えています。追加点のチャンスは、前半42分。荒野のパスを受けた菅がペナルティエリア内で倒されました。この PK を荒野が蹴ります。ゴールの左にグラウンダーのシュートを蹴り込みますが、GK にはじかれました。これはご本人が語ったように、ナイスキーパーと言うしかないでしょう。しかし、その5分後、素早いカウンターからアウェーゴールを許しました。チャンスを逃したあとの失点は厳しかったです。ただ、コンパクトでタイトな守備は後半も継続し、これ以上得点を与えずに済みました。

この試合の着眼点

アウェーゴールを許しながらも逆転を許さなかったのはポジティブに考えられます。気になるのは、アクシデントで3回の交代を強いられたこと。前半32分、深井が左膝を痛めて、菅を急きょ投入。後半14分には、ピッチに座り込んだ小柏が、左太もも付近を押さえながら担架で運ばれました。その3分後には、味方と接触して前歯2本が折れた福森が、タオルで口元を隠しながら痛そうな表情でピッチを後にしました。約30分を残して3回の交代を使い切り、駒井、青木、金子は足をつりながらプレーを続けました。2日後控えており、コンディションやメンバーのやりくりは相当大変になるとおもわれます。

ルヴァン杯プレーオフステージの 2戦目は、6月13日(日)17時からニッパツ三ツ沢で。その前に、中2日で天皇杯です。6/9(水)19時から、厚別でソニー仙台戦。この試合は、中島やガブリエルがチャンスを掴む場として期待したいです。リーグ戦は、6.19(土)14時、厚別での大分トリニータ戦から再開です。

(7日 23:50)