CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/04/12号
風や判定のせいでなく本質を
水戸ホーリーホック 3-1 北海道コンサドーレ札幌
- 水戸ホーリーホック
- 前半4分 奥田 晃也
- 前半45+3分 渡邉 新太
- 後半21分 渡邉 新太
- 北海道コンサドーレ札幌
- 前半23分 近藤 友喜
順位 | 第8節 4/13現在 | 点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 水戸ホーリーホック | 12 | 9 | 3 | 3 | 3 | 14 | 1.56 (4) | 12 | 1.33 (13) | 2 |
17 | 北海道コンサドーレ札幌 | 9 | 9 | 3 | 0 | 6 | 8 | 0.89 (13) | 16 | 1.78 (18) | -8 |
白井 バカヨコ (中島) (パクミンギュ) 青木 田中克 馬場 近藤 (木戸) (スパ チョーク) 高嶺 中村 西野 高尾 (長谷川) 中野 sub:菅野 家泉 荒野 キム ゴンヒ 交代: 前半33分 パクミンギュ (バカヨコ) 後半0分 長谷川(中村) 後半0分 木戸(田中克) 後半14分 スパチョーク(近藤) 後半14分 中島(白井)
向かい風がつよく寒いアウェーゴール裏でした。熱くなればいいのですが、違う方向で熱くなったのはいただけません。前半から一人少なくなったり、判定に疑問を感じることはありましたが、大きな問題が潜んでいるのに目を背けてはいけません。
早々の失点
試合の入りは、前節の勢いを維持して良かったです。右サイドから攻め込んでいきました。2分には田中克幸がエリア外からロングシュート。おしくもポストに弾かれました。そのあと、相手にボールを持たれるのは仕方なくても、簡単に左サイドを突破されて自陣に進入されるのはいけません。失点は、最初に馬場と中村がかわされ、田中克幸、中村、高嶺が引き付けられ、最後に西野が追いつけずに密集をドリブル突破されました。これだけ人数がそろっているんですよ。失点を個人の問題にするの、やめませんか。誰が行くのかが不明確に思えます。
ゲームコントロールが
試合が落ち着いて、立て直せれば問題ありません。しかし、相手にボールを握られて、いいように回され前へ進まれているではありませんか。バカヨコがDF鷹啄トラビスに封じられていた影響はありましたが、自陣からの長いボールやサイドチェンジがほとんどなく、右サイド頼みの攻撃では、相手はこわがりません。マークされるのがわかっていても、トライしましょうよ。その近くへ向かいましょうよ。右から活路はありましたけど、多様な攻撃をしましょう。得点は、田中克幸のコーナーキックに対して、相手キーパーに近づいて見ずらくさせた作戦勝ち。風のおかげでゴール近くに流れてくれて、あとは押し込むだけでした。その直後、相手陣内でボール保持者まで距離があるのに、無理してカットしに行く必要はありません。足の裏を見せて、勢いをつけて向かったところで一発レッドになりました。しかし、このプレーに関係ないバカヨコが鷹啄トラビスともめてはいけません。カードは当然で、感情を抑えきれていないのは、真っ先に交代の選択肢になります。高嶺をボランチに移動して前を向きづらくなる以上に、前線のターゲットを下げた影響のほうが大きかったです。
失点を重ねた
同点のまま前半を終えれば後半に期待できましたが、8分間のアディショナルタイムに落とし穴。最終ラインのハイボールに戻りながら対応しょうとした中村が目測を誤り、ボールが背後に。奪われてパクミンギュがかわされて、再びリードを許しました。後半開始と同時に、3バックに変更。高嶺がMF山本につくなど、役割が明確になったおかげで、15分くらいまでは攻め込む場面が増えました。しかし、肝心なシュートを撃てません。次第にボールを回されるようになり、劣勢に。3失点目は相手自陣から後ろから左へ右へと回され、簡単に中央突破されてシュート。そのこぼれ球を押し込まれました。2点差になっても前へ向かう姿勢を見せてくれましたが、後半のシュートはアディショナルタイムのコーナーキックからのたったの1本では、どうすることもできません。
今日の寸評(ひとこと)
- GK
- 中野(5.0)
- よく防いだセーブもあったが、責任割合は低いとはいえ3失点は屈辱。
- DF
- 高尾(5.0)
- 攻め込めている右サイドだっただけに、もっと前で近藤の近くでプレーしてほしかった。守備では危ないところを救った。
- 西野(5.5)
- 風を読んだ処理に難があったが、最後まで戦う姿勢を見せてくれた。
- 中村(4.5)(後半0分out)
- いいところなく2失点にからむ。2失点目は風で目測を誤る。
- 高嶺(5.0)
- 左サイドバック、ボランチ、3バックの左でプレーするが、前方への展開力を発揮する場面はほとんどなく守備に追われる。
- パク ミンギュ(5.5)(前半33分in)
- 左サイドバックで投入され、後半は左サイドの高い位置。左からの相手の攻撃を抑えた。
- MF
- 近藤(5.5)(後半14分out)
- ゴールは最後に触れた。攻撃の生命線。2人に囲まれる時あり。思うようにボールを受けられないことが多かった。
- 馬場(4.0)(前半25分退場)
- 前向きにボールを動かせていたが、相手陣内で急いで勢いづけてカットしに行く必要はなかった。
- 田中克(5.5)(後半0分out)
- ロングミドルはわずかにポスト。コーナーキックは風を生かした。
- 青木(5.0)
- 前半は、左からの攻撃はほとんどなし。後半は中央から前へ向かったが、フィニッシュまで持ち込めず。
- 木戸(5.0)(後半0分in)
- 右ボランチに入り、最初は前へ進めたが、次第に進めなくなる。守備ではドリブルをつかまえきれず突破を許して失点の要因に。
- 長谷川(5.5)(後半0分in)
- 右から質の高いパスを試みていたが、そのあとが続かず。競り合いは粘り強かった。
- スパチョーク(5.0)(後半14分in)
- 前線に入ったが、見せ場がなく終わった。
- FW
- バカヨコ(4.0)(前半33分out)
- カード以前に、鷹啄トラビスとの競り合いにほぼ負けた。イラついてはいけない。
- 白井(5.0)(後半14分out)(後半37分in)
- 縦への動きはあったが、相手を押し下げる動きはほぼ見られなかった。
- 中島(5.0)(後半14分in)
- ブーイングを受けながら入ったが、動き回るものの前線でのプレスは効かず。ターゲットや縦への飛び出しはほとんどなかった。
- 監督
- 岩政(5.0)
- 家泉の体調不良による欠場と、一人少なくなったことで選択肢が減った。緊急時への対応はまずまずだが、守備がもろかった。安い失点を個人の問題だけにするのはやめてほしい。全体で取り組むべき。
この試合の収穫
風上有利、風下不利とは限らないですね。両チーム平等に吹いているのだから、生かしたプレーをしましょう。どちらに向かっていくかが大事です。
気持ちを切り換えましょう。4.20(日)14時からドームで藤枝MYFC戦。4.25(金)19時アウエーのRB大宮アルディージャ戦は参戦予定です。4.29(火)14時からドームでV・ファーレン長崎戦。好調な相手との対戦が続きます。相手を上回る強い気持ちは必須です。次の勝利に向けて、万全な準備を。
(15日 7:50)