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CS(北海道コンサドーレ札幌)的日誌 2025/11/29号

深井が手本を魅せてくれた
涙なしで語れない最終戦

北海道コンサドーレ札幌 3-0 愛媛FC

順位 第38節 11/29現在 得点 失点
1 水戸ホーリーホック 70 38 20 10 8 55 1.45 (6) 34 0.89 (2) 21
2 V・ファーレン長崎 70 38 19 13 6 63 1.66 (1) 44 1.16 (7) 19
3 ジェフユナイテッド千葉 69 38 20 9 9 56 1.47 (5) 34 0.89 (2) 22
4 徳島ヴォルティス 65 38 18 11 9 45 1.18 (12) 24 0.63 (1) 21
5 ジュビロ磐田 64 38 19 7 12 59 1.55 (3) 51 1.34 (15) 8
6 RB大宮アルディージャ 63 38 18 9 11 60 1.58 (2) 39 1.03 (5) 21
7 ベガルタ仙台 62 38 16 14 8 47 1.24 (9) 36 0.95 (4) 11
8 サガン鳥栖 58 38 16 10 12 46 1.21 (10) 43 1.13 (6) 3
9 いわきFC 56 38 15 11 12 55 1.45 (6) 44 1.16 (7) 11
10 モンテディオ山形 53 38 15 8 15 58 1.53 (4) 54 1.42 (16) 4
11 FC今治 53 38 13 14 11 46 1.21 (10) 46 1.21 (11) 0
12 北海道コンサドーレ札幌 53 38 16 5 17 50 1.32 (8) 63 1.66 (19) -13
13 ヴァンフォーレ甲府 44 38 11 11 16 37 0.97 (16) 45 1.18 (10) -8
14 ブラウブリッツ秋田 43 38 11 10 17 43 1.13 (13) 59 1.55 (18) -16
15 藤枝MYFC 39 38 9 12 17 41 1.08 (14) 50 1.32 (14) -9
16 大分トリニータ 38 38 8 14 16 27 0.71 (20) 44 1.16 (7) -17
17 カターレ富山 37 38 9 10 19 34 0.89 (19) 49 1.29 (13) -15
18 ロアッソ熊本 37 38 9 10 19 41 1.08 (14) 57 1.50 (17) -16
19 レノファ山口FC 36 38 7 15 16 36 0.95 (17) 47 1.24 (12) -11
20 愛媛FC 22 38 3 13 22 35 0.92 (18) 71 1.87 (20) -36
 
         白井
       (マリオ)
       
 スパチョーク  荒野
   (青木)    (長谷川)
 
 パク  高嶺  深井  近藤
 ミン       (木戸) (原)
 ギュ
 
   西野   家泉   高尾
                
          菅野
  
sub:高木 大崎 中村 浦上
交代:
後半13分 深井(木戸)
後半13分 長谷川(荒野)
後半19分 マリオ(白井)
後半30分 青木(スパチョーク)
後半30分 原(近藤)

早いもので今シーズンラスト。そして深井一希の現役ラストゲーム、しかも先発です。予想スタメンでは宮沢とのダブルボランチで出ており、この時点で歓喜モノでしたが、残念ながら宮沢は欠場。高嶺とボランチを組み、1学年上の荒野と共にプレーしました。負けるわけにいかない試合を、今季初の3点差の勝利でクリーンシートで、締めくくりました。

深井がゲームを作った

最初の10分近くまでは、相手に押し込まれる場面が目立ちましたが、徐々にペースを握ります。前半11分の近藤のシュートは、深井がゴール前でインターセプトしたあとの流れ。キャプテンマークをつけて、深井が縦横無尽にピッチを駆け回っているだけでも鳥肌モノです。シュートを撃とうと用意ができているだけでなく、守るべきときには最終ラインでミスなくプレーできています。これに呼応して、高尾や西野が前に上がり、両サイドの近藤とパクミンギュもゴールに迫ります。今季これまでなかった好循環です。そうなると先制は時間の問題でした。西野からのサイドチェンジを近藤が受けて、折り返すようなヘッドがゴールになりました。左から詰めていた白井にパスするところだったようで舌を出してましたが、これでいいのです。

ひさびさ家泉ヘッド

守備陣だって負けてません。西野はディフェンスでもいいところを見せてくれました。当たりの強さだけでなく、オフ・ザ・ボールでの駆け引きに勝っての守備は、今年最も成長した選手としていいでしょう。前節のキャプテンマークはダテではありません。負けていられないのが、センターの家泉。1対1に強く、危ない場面はほとんどありませんでした。後半3分には、左コーナーキックに、すこしうしろに動きながら、打点の高いところからヘッド。これが決まって、前半戦の得点王が5/11以来久々に得点を決めました。後半も立ち上がりが不安だっただけに、チームを助けました。

シメはスーパーマリオ

両チーム選手交代があり、後半20分過ぎからは攻撃を許す時間が多くなった展開に。1点許すとわからなくなってくるところを救うゴールが出ました。中央を進んでいた青木が左へパス。ペナルティエリア内左からフリーで受けたマリオのシュートが、右ポストに当たりながらもそのまま入りました。意外性とも、よくファーサイドを狙って入れたとも言える、スーパーかつ技ありのゴールです。決めた直後には、胸のエンブレムを指してアピールしていました。26分間の出場で5本シュートを撃ち、ダメ押し点を決めてくれるなら応えてほしいと思えてきます。このまま失点を許さずに、今季4度目の3得点、7度目のクリーンシートで、2025年シーズンを終えました。

それでも苦言をいわせろ

これが開幕からやりたかった試合なのですよ。ピッチをタテにヨコに幅広く使えていました。高尾と西野は守りとビルドアップで重要な役割を果たしました。そして、何と言っても深井のクレバーな動きは攻撃に厚みをもたらしたました。前へ進めて、状況判断よく最終ラインに戻れる。膝が厳しい中、よくやりきったと思います。これだけの気迫と技術に戦術眼、最後にいいものを見せてくれました。それで終わってはだめなのです。受け継いでいくべきです。

深井一希が切り拓いた道 誰にも重ねられない

そして、深井の最後の時になりました。後半13分、荒野と同時に交代を告げられると、荒野と笑顔で熱く抱擁を交わし、高嶺にキャプテンマークを受け渡しました。そこからピッチ中央に、審判団と愛媛FCの選手も集まって花道を作り、そこを通ってピッチをあとにしました。これだけリスペクトを受ける選手はなかなかいないですよ。しかも、U-12から22年間、コンサドーレ一筋です。プレーやルヴァン杯決勝のゴールも印象に残っていますが、こんなにもサッカー界で慕われた選手と共に戦えたのは誇らしいです。代わって入ったのがアカデミー出身の木戸。文句なくふさわしいバトンタッチです。将来は監督として戻ってきたいと語っていましたが、喜んで待っています。素晴らしすぎる人間性なので、トップチームで勝負師に徹せられるかは余計な心配ですが、心待ちにしております。

その足跡すべてがコンサドーレの財産です。1.5シーズン、J2での戦いになりますが、その財産を食い潰さないこと。これからはフロントが闘う番です。タフな一年半を戦い切って、J1に戻れる体制を。

(2日 06:50)

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