各チームの総評は、2006年順位予想に記します。
J2がスタートしてから初めて降格チームを迎えないで戦うことになる。単純に昨年の昇格争いから2チームが卒業していったと考えて良いだろう。昨年の得点ランキングの上位者が大量に抜けており、昇格へのハードルは昨年より低くなると見る。
JFLからの昇格組みを含めた中下位グループは、研究される前に勝ち点を積み重ねられるかだろう。J2での経験値の高さも予想時の判断材料になる。
昇格圏内のチームはJ1昇格を目指すに不可欠な守備力を重視。昨年の得点ランキングベスト10の内7人がJ1に進み、攻撃よりも守備を重視して予想した。サンガは柱谷監督のサッカーを知る選手を獲得している。その上ライバルアビスパの不動のボランチ米田(めた)を引き抜いたところもニクイ。選手の入れ替わりが多いとマイナスに作用することが多いが、明確な目的を持って補強した点は評価できる。
3〜5位に予想したチームはどれも似たり寄ったりのチーム構成だ。ヴァンフォーレはバレー、ベガルタはバロンといった実績のある外国人FWを獲得した。モンテディオはマルコス獲得が噂に終わり、加えて入れ替わりが多かった分下の予想とした。ただ、やりくり上手な鈴木監督の起用法が当ればさらに上位もありうる。
Cグループの予想は最も難しい。ようやく普通の戦い方を見せた横浜FCに、チーム再建中の2チームが挑む図式になる。力の差はほとんどなく、早いうちに勝ち点3を取れるかどうかだろう。
下位4チームのはチーム・選手・監督の経験値の差になると見る。J1クラスなGK小島と山口を擁するザスパが優勢だが、実力差はほとんどない。ゲームが成立するだけの戦力は各チームともあり、J2全体のレベルが低下することはない。