2005年度J1順位予想&分析 Bグループ(4〜6位)

4位

鹿島アントラーズ

順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
2004年 J1年間順位 6 48 30 14 6 10 41 1.37 (11) 31 1.03 (2) 10
2004年 J1 第1ステージ 5 24 15 7 3 5 18 1.20 (12) 14 0.93 (2) 4
2004年 J1 第2ステージ 4 24 15 7 3 5 23 1.53 (8) 17 1.13 (2) 6


おもなin
MF阿部
FWアレックス・ミネイロ
おもなout
MF中田
FWファビオジュニオール、バロン
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
BAB+B+ASB+

このチームの最大の強みは勝者のメンタリティーを持ちつづけていることだろう。勝負強さ・試合巧者ぶりは相変わらずで、ジュビロと共に二強、あるいはF・マリノスを加えて三強と呼ぶことには異論をはさむつもりはないが、戦力的にはレッズを含めて明らかに劣っている。元々4バックとダブルボランチを基盤としたチームであり、名良橋がケガで出遅れているが、新井場・大岩が健在で岩政が成長中の4バックについては心配ない。守備については計算できる。

得点力の不足は今年始まっただけでなくここ数年の問題だ。得点を挙げないFWと批判にさらされている鈴木のパートナーは宝くじ状態。ブラジル人限定の外国人選手は他チームと比べても失敗例が少ないほうだが、ここ数年のFWに限っては安定して活躍した選手を思い浮かべ難い。昨年までなら小笠原・本山といった攻撃的MFを擁しているので得点力の不足は気にならなかったが、今年はボランチの中田が抜けた影響が大きい。フェルナンド・本田・青木・阿部と層は厚いが、攻守に渡った大車輪役を求めるのは酷だ。1シーズン制になってしたたかさで優勝戦線に加わってくるだろうが、今期も得点力不足に泣かされる展開になるのではないだろうか。

----------最終順位  3位    (予想比+1)

5位

ガンバ大阪

順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
2004年 J1年間順位 3 51 30 15 6 9 69 2.30 (2) 48 1.60 (10) 21
2004年 J1 第1ステージ 4 24 15 7 3 5 31 2.07 (1) 23 1.53 (8) 8
2004年 J1 第2ステージ 3 27 15 8 3 4 38 2.53 (2) 25 1.67 (9) 13


おもなin
GK藤ケ谷
FWアラウージョ
おもなout
FWマグロン

攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
ABBBBCB

Jリーグ開幕当初からいいタレントを多く抱えているのに、なぜか優勝に手が届かない。近年は優勝戦線に顔を出すことも多くなったが、昨年の2ndのようにあと一歩でコケるか全くの期待ハズレに終わるかいずれかだ。03年は終了10分前での失点で勝ち点2〜3を失うゲームが多く、昨年はここが勝負どころというゲームをことごとく落とした。しかも今年は隔年現象の谷に当る年であり、単純に昨年の年間順位よりマイナスになると予想した。

ただ、前回ダウンした02-03シーズン(年間3位→10位)のような大幅ダウンはないと見る。外国人選手の去就では失敗しつづけ、3人揃って活躍した覚えはないが、今年のアラウージョ獲得は正解。昨年エスパルスの数少ない期待の星を強奪したところに、フロントは過去の教訓から学んだような印象を感じた。守備に関しては宮本をどうするのかという重大な問題はあるもののシジクレイがリーダーとして君臨し、大黒、フェルナンジーニョらの攻撃陣が健在であれば昨年比マイナス1の順位で終えることは難しいことではない。

----------最終順位  1位    (予想比+4)

6位

名古屋グランパスエイト

順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
2004年 J1年間順位 7 44 30 12 8 10 49 1.63 (6) 43 1.43 (6) 6
2004年 J1 第1ステージ 8 20 15 5 5 5 24 1.60 (6) 22 1.47 (6) 2
2004年 J1 第2ステージ 5 24 15 7 3 5 25 1.67 (6) 21 1.40 (4) 4


おもなin
DF増川
MFアン・ヨンハッ、本田

おもなout
DF海本慶治
MF岩本、岡山、海本幸治郎、
   藤本、滝沢
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
BBBB+BCB

めずらしく大型補強がなかったが、これまでが成果が出なさすぎ(特に昨年)。今年は目的を明確にしてピンポイントに補強を行ってきたので、レギュラー候補が何人もいる。ただ、新戦力の目玉に高卒ルーキーの本田が入っていることに不思議なもので違和感を感じてしまう。左足のパスの精度が高く先発レギュラー当確で、マルケス、ウェズレイに頼りきっている攻撃に厚みを加えられる。他にはアン・ヨンハッはクライトンと共にボランチの一角を占め、1対1と空中戦に絶対の自信を持つ増川はネルシーニョ監督が切望する4バックへの変更を決定づけた。

得点力は計算できるだけに、4-4-2への変更が浮沈のカギを握るのはまちがいない。過去に何度か試して大量失点で失敗してきたが、増川の獲得だけでなく角田を右SBで起用するなど、今回は準備に抜かりはない。優勝を狙うには最も不安な点だが、得点力と各ポジションの選手層は優勝できるだけの条件に達している。システムの変更はリスキーな部分なので優勝争いの中の下のほうの予想にした。万が一のときは3バックに戻すことも考えられる。

----------最終順位  14位    (予想比−8)