オウンゴール≒罰金
横浜FC1-2コンサドーレ札幌
得点者
順位 | (第18節終了時) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 横浜FC | 14 | 18 | 2 | 8 | 8 | 16 | 0.89 (11) | 26 | 1.44 (9) | -10 |
5 | コンサドーレ札幌 | 27 | 18 | 7 | 6 | 5 | 22 | 1.22 (5) | 20 | 1.11 (4) | 2 |
順位 | (第2クール) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
12 | 横浜FC | 4 | 7 | 0 | 4 | 3 | 7 | 1.00 (7) | 12 | 1.71 (11) | -5 |
2 | コンサドーレ札幌 | 16 | 7 | 5 | 1 | 1 | 13 | 1.86 (3) | 6 | 0.86 (2) | 7 |
日本列島急に暑くなってきました。東京は梅雨の中休みで、30度を越える日が続いています。前橋で35度は驚かないのですが、札幌でも31度には驚きました。うちの父親曰く7・8月ならともかく、6月での30度超えは聞いた事がないそうです。もっとも同じ30度でも札幌と東京では暑さの質がぜんぜん違います。これからの時期に向けて追い込んだ練習をと考えるのは当然のことです。加賀が前節の後半について、「集中力が切れて全然動けなかった」
と語っていましたが、そんなことがないように備えてほしいものです。
今節は熱中症や水分補給などの心配をしながらの観戦になりました。公式発表では、晴 29.8℃ 60%となっていましたが、どこが基準なのでしょうか。明らかに35〜40度位の体感温度でした。今季初の灼熱地獄の中、最後まで運動量を落とさず集中を切らさないかがポイントになりました。21日の練習で右ひざを痛めた砂川もスタメンで出場し、前節と同じ先発メンバーで臨みました。
中山 相川 (清野) 砂川 (金子) 上里 (三原) 西嶋 田畑 岡田 池内 曽田 加賀 林
いざ、フタを開けてみると、これまでの対戦成績通りの立ち上がりになりました。Jリーグ公式戦での初勝利が前回の対戦なので、まだアゥェーでの勝利はありません。開始1分・4分と続けざまにFKを許しゴールを脅かされます。しかし前半4分の林のキャッチから始まりましたね。ゴールキックのあとのボールの取り合いを曽田が長い足を伸ばしてクリアし、右サイドのラインを割らずにフィードして前へ走り込んでいた岡田へ。相手がボールに触れてラインを割った後に岡田がスローインし、砂川が受けてクロスを送り見事に中山のヘッドにジャストミートしました。一瞬の出来事だったので何が起きたのか信じられなかったのですが、これが96年発足以来、チーム通算500ゴール目になりました。
先のゴールがウチラ側の初の攻撃でした。この前後はずっと相手の攻撃を受けています。その度に3バックと田畑と西嶋で必死に守っています。特に曽田と池内の二人で決定的なシュートを打たせないように守備を行っていました。万が一頭の上を越えたとしても、林の状況判断やハイボールの処理に何度も救われました。相手のシュートは前半5本、後半7本とどちらも上回っていた(2本・6本)ので、守備のおかげで勝ったゲームです。相手の拙攻にも助けられましたが、ゴールキックが計15本、CKを8本も受けた割には、ゴールネットを揺らされないという安心感を持って見ていられました。
攻撃については、昨年と一昨年のゲームを見ているからこそ気がついた点があります。攻守の切替が早くなり、攻撃そのものも速くなっています。シンプルに前につないでいるのでそう感じるのでしょう。以前ならボランチから前にパスが通らないことが頻繁に見られました。今では精度そのものや攻撃のスピードの向上もありますが、前戦に人数が増えた結果つまらないパスミスが減ったものと感じます。これには林や曽田のフィードも威力を発揮していますが、上里・砂川のダブル司令塔の効果が大きいでしょう。2トップの片方が下がってボールを取りに来ていたりサイドの攻撃参加を含めて、パスの選択肢が大幅に増えています。以前なら相手は2トップと砂川をマークしておけば大抵コトが足りたのですが、今は上里・砂川の二人がヨコ中心の動きになっていることもあり、マークしづらいのではないでしょうか。ただし、今日みたいに終始劣勢に立たされているときは、前線からプレスをかけてボールを奪うことも仕掛けていかなけばなりません。当然2トップと上里・砂川にもその役目を求められますが、今日の試合では前線からのプレッシャーが甘く相手に簡単に攻撃を許していました。もっともこれまでそんな役目を求めていないという推測が正しいでしょうが、劣勢に立った時、あるいは1点を追いかける展開になったときの戦い方を探る上でのヒントになるのではないかと思われます。
終始攻め込まれ、こちらに不利な判定も多く、その上体力の消耗が激しい厳しい試合になりました。開始直後の先制点だけで終わらず、後半32分に追加点をもぎ取れたのは、悪いなりにもゲーム運びがうまくなってきた証拠です。あとは無失点でゲームを終えてくれればいいのですが、ロスタイム3分です。この響きとくれば5/28ザスパ戦と4/30ヴォルティス戦を思い出さずにはいられません。どちらもロスタイムに失点を喫した試合です。バモ札幌コールのままGO WESTに切り替わらなかったのも、そうした前例があったからなのでしょう。前述のように失点を喫する気配を感じないと確信していたら、月末締めの集金ですかー???キッチリと1点を収めてしまいました。
JFLからJリーグに昇格した1998年以降、これがJリーグ通算100勝目になりました。一年前のことを思い出せば、しまりのない終わり方でも一勝には変わりありません。成長過程で課題点てんこ盛りなんですよ。ぜーたくを言ってはいけないと思うのですが、更に上に進むにはどうすればいいのか考えたくなってしまうものです。気分よく2勝負けなしの厚別での2連戦に臨めるとは言えませんが、難敵相手に勢いをつけてきたことは間違いありません。東北のチームには今季3戦全敗ですが、7/2モンテディオ戦は勝ち点差1の5位・6位攻防戦です。私はJ-SPORTSの生放送を観ますので、現地に行かれる方々は声援宜しくです。
(27日 0:55)
コノヤロー!! 【天候】晴 28.1℃ 43%
アビスパ福岡0-3コンサドーレ札幌
得点者
順位 | (第17節終了時) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | アビスパ福岡 | 26 | 17 | 6 | 8 | 3 | 22 | 1.29 (5) | 16 | 0.94 (2) | 6 |
6 | コンサドーレ札幌 | 24 | 17 | 6 | 6 | 5 | 20 | 1.18 (7) | 19 | 1.12 (4) | 1 |
順位 | (第2クール) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
6 | アビスパ福岡 | 8 | 6 | 2 | 2 | 2 | 7 | 1.17 (7) | 8 | 1.33 (3) | -1 |
2 | コンサドーレ札幌 | 13 | 6 | 4 | 1 | 1 | 11 | 1.83 (4) | 5 | 0.83 (1) | 6 |
例の事件を受けて、Jリーグより処分が発表されました。制裁金100万円、総予算500万円相当規模の青少年健全育成啓蒙(もう)活動です。制裁金は全額寄付され、啓蒙活動は昨年8月の事件分の500万円を含めた青少年健全育成啓発活動実施案が発表されました。少年少女サッカー教室・文化教室・社会福祉施設訪問・ボランティア活動を予定しているようです。起こした事件は二度と起きてほしくないものであり、それらの事実に目を背けてはいけないですが、これはいい機会でもあります。これだけ記すと語弊がありますが、ピンチはチャンスでもあるという言葉を思い出しましょう。事件そのものは許されることはありませんが、信頼回復のためにできることから初めて、結果的にファンの掘り起こしになっていけばいいのではないでしょうか。
中山 相川 (清野) 砂川 上里 (三原) 西嶋 田畑 岡田 池内 曽田 加賀 林
先発メンバーにはいくつか変動がありました。左太ももの付け根を痛めている和波に代わって、前節ボランチで出場した西嶋が左サイドに入り、田畑がボランチに復帰しました。少なくとも3ポジションで及第点をつけられる西嶋は、もはや便利屋の領域ですね。3バックの一角には加賀が復帰。こちらは練習で西澤の動きが精彩を欠いたためです。少しでもコンディションが良くないと替えられるほど選手層が厚くなってきた証拠でもあります。これに対してアビスパは、FWグラウシオ、MFホベルト、DFアレックスのブラジル人トリオが累積警告などで出場停止。チーム力の真価が問われる一戦になりました。
しかし場所は九州、しかも時は6月。季節は夏とも梅雨の時期とも言える気候です。温暖湿潤気候の暑い時期にさしかかってきます。そうなると亜寒帯育ちのウチらにとっては相当しんどくなります。その影響かどうかわかりませんが、ゲームの入り方はよくありませんでした。高い位置からプレッシャーを与えて 前に出て、宮崎らにゴールを脅かされます。押し気味にゲームを進められていつ先制点を奪われてもおかしくない展開です。しかし相手のペースが上がらず、むしろ雑なプレーが目立ったのが幸いでしたね。6/4のベガルタ戦のように相手に集中攻撃されて息の根を止められるのを覚悟していました。実際、前半23分に曽田、前半44分に池内、後半4分に加賀にそれぞれ反スポーツ的行為でイエローカードを受け、がんばっている3バックがみんな2枚目退場の危機感と隣り合わせでプレーすることになります。これには背筋がヒヤヒヤしてクールどころか寒気を感じた方が多いでしょう。しかしこの前半を0-0で抑えられたことが選手達に自信をつけさせたようにも思えます。決定機を作れなかったものの、前半35分あたりから自分達の時間を作りつつありました。
守りきっていざ、後半へ、と行きたいところですが、何せ前半0-0で終わった時の勝率が0割です。耐え凌いで後半で勝負を決める勝ち方を忘れていたはずです。アゥェーで格上相手にスコアレスドローで終われば御の字と思っていた矢先でした。そんな時に歓喜が訪れました。後半9分に右サイド砂川からのクロスを、ペナルティーエリア中央で待ち受けていた岡田がダイビングヘッドで合わせました。想定外のポジションから先制点を得ることができました。しかしこれだけでは安心できません。相手は同点を狙おうとFW釘崎、MF山形恭平を相次いで投入。外国人3人がいなかったから負けたとは言わせないという必死さが采配から伝わってきました。追加点さえ取れればと思っていたところにセットプレーからの得点が生まれました。これで相手の戦意は喪失。後半23分195cmFW太田を投入するも、流れは変わりませんでした。上里の絶妙なパスを相川が空振りというご愛嬌もありましたが、そんな悠長なことを言ってられるのも後半30分のダメ押しゴールがあったからこそです。ドリブルで持ち込んだ中山が絶妙なパスを配給しました。
そうなるとあとは無失点でゲームを終えるのみです。長身FW陣に対しては、180cm加賀、181cm曽田大明神、同じく181cm池内のオーバー180cm3バックで対処(ちなみにDF登録の7人は全員180cm以上)。万が一の場合でも、187cm林が思い切った飛び出しで未然にピンチを防いだ。今節の勝利はこの4人の奮闘なしでは語れません。前節2位相手のチームに完勝と言えども、相手がベストメンバーでなくてまるで別のチームだったことは頭の中にとどめておくべきですが、これまでできなかった耐えて勝つことができたことは手放しで喜んでいいでしょう。
これを受けて梅雨時期のアゥェー2連戦の2戦目に臨みます。日産スタジアムの横浜FC戦です。第1クールでようやく公式戦初勝利を成し遂げた相手です。もはや苦手意識は払拭されたと思います。週間予報で晴れで29度とされていてとてもしんどいゲームになると思いますが、相手の調子から見ると引き分けでよしなわけにはいきません。再び連勝開始を期待しましょう。私も生観戦します。祝勝会も参戦します。呉越同舟の方々よろしくです。よって、来週の日誌のupは遅れますのであらかじめご了承を。
(19日 22:40)
不快指数百億
コンサドーレ札幌0-0徳島ヴォルティス
得点者
順位 | (第16節終了時) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | コンサドーレ札幌 | 21 | 16 | 5 | 6 | 5 | 17 | 1.06 (8) | 19 | 1.19 (5) | -2 |
9 | 徳島ヴォルティス | 17 | 16 | 3 | 8 | 5 | 18 | 1.13 (7) | 22 | 1.38 (8) | -4 |
順位 | (第2クール) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
3 | コンサドーレ札幌 | 10 | 5 | 3 | 1 | 1 | 8 | 1.60 (5) | 5 | 1.00 (2) | 3 |
10 | 徳島ヴォルティス | 5 | 5 | 1 | 2 | 2 | 3 | 0.60 (12) | 7 | 1.40 (5) | -4 |
前節の大敗は大きな怒りや衝撃こそなかったものの、監督の考えを動かすには充分でした。早速スタメンを替えるチャンスでもあると示唆しました。そこで前節後半開始から出場した権東を始めとして目の色を変えてポジション争いに燃えているようです。特にボランチは激戦区な上に開幕から1枠削られたのでなおさらのことでしょう。前々節フル出場した鈴木がメンバー落ちしているのは大きな問題があるのでしょうか。何も聞こえてこないだけに、競争に負けたのか負傷なのかそれとも別の理由なのか気になります。ただ、サブ組を必死さが感じられないと一喝したのは事実です。メンバー外だけの練習で笑顔が見られる和やかな雰囲気ではいけません。
中山 相川 (清野) (石井) 砂川 (金子) 上里 和波 西嶋 岡田 池内 曽田 西澤 林
そこで注目のメンバーですが、左太もも肉離れの徐に代わって6試合ぶりに岡田が右サイドの先発。前節後半から左DFを守った池内がそのまま入り、押し出された格好の西嶋がワンボランチに。田畑はまだ足のけがの影響があるのでしょうか。高原・石井・金子・清野と共にベンチスタートになりました。
前節反省点のゲームの入り方と気持ちで負けないことについては合格点をつけられます。開始早々のゴール前からのFK、前半1分西澤がヘッド、前半3分相川ヘッド。勝負事とケンカは先手必勝だぜいと言わんばかりの怒涛の攻めを仕掛けます。しかし前半6分に砂川のFKがクロスバー直撃ですか。そのフレーズを見て、前節と4月の4試合連続引き分けのゲームを思い出しました。もちろんこの段階でこのゲームの行く先に暗雲が立ち込めたのは言うまでもありません。ロクなゲームがなかったですね。このいや〜なジンクスを打ち破って、確実に得点を決めていかないと真の実力はつきません。ただ、GK高橋ノリヲーがゼッコーチョーだったことは認めましょう。
前後半2本ずつのシュートに対し、こちらは7本ずつで相手を圧倒。空中戦制圧の曽田大明神と安定感が出てきた林を中心に良く抑えていました。本職を押しのけてボランチに配転された西嶋は合格点です。岡田はボールキープに反省点があるものの、積極的な攻撃参加は評価できます。砂川・上里は攻撃の生命線です。そうなると、あとはフォワードなんですよ。3連勝中は内容は決してよくないものの、中山と相川のいづれかが必ずゴールを決めていました。その二人がそろって出来が良くなかったようです。後半16分に相川に代わって入った石井が投入されましたが、青さが出てしまいました。後半28分、38分とGK高橋と1対1の場面で阻まれ、それではいかんと思ったのかロスタイム突入後には浮かして頭越えを試むも、ゴール上に外れていきました。GK高橋曰く「落ち着いていなかった」と言うのに、「落ち着きすぎていた」って何でしょうか。宇宙と交信していたのでしょうか。こうなると単なるシュート練習の問題ではないようです。北朝鮮戦の大黒のようにGKと1対1になったところでフェイントでかわしてゴールを決めてくれとは言いませんが、その域に達するには相当な努力をしてきて競争に勝った結果生まれたハズです。
これで210分間連続無失点記録続行中になりました。6月に入ってからはまだ勝ちがありません。次節は勝ち点差5で2位のアビスパ戦です。2位から7位まで勝ち点差6のですよ。まだまだ上位に進出して競争に勝ち抜くチャンスはあります。それにはだれか点を入れてくれい。フォワードが入れろとは言わないので(でも期待してるよん)。
(12日 22:50)
おそいよ。これが本当の後の祭り。
ベガルタ仙台4-0コンサドーレ札幌
得点者
順位 | (第15節終了時) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | ベガルタ仙台 | 17 | 15 | 5 | 2 | 8 | 21 | 1.40 (3) | 20 | 1.33 (7) | 1 |
6 | コンサドーレ札幌 | 20 | 15 | 5 | 5 | 5 | 17 | 1.13 (8) | 19 | 1.27 (6) | -2 |
順位 | (第2クール) | 勝点 | 試 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||
5 | ベガルタ仙台 | 6 | 4 | 2 | 0 | 2 | 7 | 1.75 (5) | 4 | 1.00 (3) | 3 |
2 | コンサドーレ札幌 | 9 | 4 | 3 | 0 | 1 | 8 | 2.00 (3) | 5 | 1.25 (4) | 3 |
昨年は2試合とも仙台スタジアムに行きました。スタジアムの独特の雰囲気と試合終了後にバスで街中を通る時の優越感から乗り込むのを楽しみにしていましたが、今回は断念しました。サイフがピンチです。よくご利用は計画的にと言いますが、利用する方の中で計画できる人ってどの位いるのでしょうか。仙台スタジアム日帰り各駅停車の旅も計画してみました。上野⇔仙台11,560円。乗り継いで往路5:47発→12:12着、復路17:02発→23:38着で行けますが、あみしま観光のバスツアーが末端価格です。よって、無駄な抵抗はやめて、今回は素直にあきらめました。
相川 中山 砂川 上里 和波 田畑 徐 (権東)(石井) 西嶋 曽田 西澤 (池内) 林
そんなわけでいつものように分かる範囲で見ていきますが、立ち上がりがすべてです。一方的に攻め込まれて、無人のゴールにボールが飛ぶなんて、得点あげますと言わんばかりではありませんか。開始4分のこのプレーはクリアーできたものの、その1分後にあっさり先制されてしまいます。その余韻覚めぬうちに徐のオウンゴールでダメ押し。たったの10分でゲームオーバーです。バロンのヘッドでとどめを刺されました。
バロンのスタメン復帰2戦目、主将・熊谷のスタメン復帰1戦目、中盤でのしぶといパス回し、そして戦う気持ちで相手が優った点は確かにあります。しかしそれだけで都並監督が勝負どころとしていた前半10分間の戦い方を簡単に制されることはないでしょう。相手の計画通りになった原因はちゃんとあります。まずDF陣。曽田を筆頭に総じてマークが甘かったようですが、腹を立ててはいけません。これは前節、前々節に兆候が出ていたので、今回膿がイッキに出ただけです。それは西嶋にも言えたことなので、ハーフタイムにどちらを池内に交代させるか迷ったことでしょう。左を突破されていた西嶋がイエローを貰ったことと、曽田の高さを活用したかったのでしょう。しかし外国人2トップや長身FWへの対処の甘さが浮き彫りになりました。加賀が全体練習に復帰してスタメン争いが激化しているだけに、マークの徹底などもう一度やり直してほしいと思います。
攻撃は前半17分あたりから相川・中山の2トップにボールが入り始めて、少しは攻め込めるようになりました。しかしいい流れの時に限って失点を喫して意気消沈です。前述のように左サイドを攻め込まれたため、和波がなかなか前に出て行けません。攻撃は田畑・徐の右サイド偏重になります。前節大きな威力になった和波の攻撃力が生かせたのは前半40分過ぎてからのようです。後半は前半のような混乱はなくフォワード陣を中心に攻めに行けたようですが、攻めに行った後にカウンターを食らって4失点目を献上しました。
そんなわけで今季最多失点を喫しましたが、前節ロスタイムの失点の教訓を生かしていなかったことは間違いない。いや、4月最後のヴォルティス戦を含めて、1点に対する執念が相手よりも欠け、今回はゲームに入る前から体たらくな状態だったことが最大の失敗でしょう。まだ、前半に先制点を挙げてリードしたまま前半終了を迎えないと勝てないチームなのです。その程度の実力でしかありません。0-0のままゲームを進めても後半20分以降に決勝点を挙げる計画的な戦い方が出来ないと、さらなる上位進出は難しいでしょう。出来が悪いなりにもこんなゲームプランが立てられて初めて昇格が見えてくるでしょう。現状では大敗を喫しても運良く6位のままのチームでしかありません。自信と過信・慢心・油断は表裏一体隣り合わせのとん とん とんからりと 隣組(となりぐみ)
です。ご利用はご計画的に(意味なし)。
(5日 23:40)