| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 J1年間順位 | 1 | 58 | 30 | 17 | 7 | 6 | 56 | 1.87 ( 2 ) | 33 | 1.10 ( 2 ) | 23 |
2003年 J1 第1ステージ | 1 | 32 | 15 | 10 | 2 | 3 | 29 | 1.93 ( 3 ) | 16 | 1.07 ( 2 ) | 13 |
2003年 J1 第2ステージ | 1 | 26 | 15 | 7 | 5 | 3 | 27 | 1.80 ( 5 ) | 17 | 1.13 ( 2 ) | 10 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | A | B | A | A | C | A |
史上初の両ステージタナボタ制覇を達成して、過去、ステージ制覇の翌年はダダ滑りのジンクス打破に挑む。今回の予想で1〜3位の差はほとんどないと見るが、その中で上位に推したのは監督の力に拠るところが大きい。昨季8得点のマルキーニョスを放出する報を聞いたときは、やっぱりフロントはかわんねーぞ、と思ったが、アン・ジョンファンという申し分のない解答を出してきた。後からわかったことだが、FWのレベルアップを監督が進言してそれに応えたというものだった。このことからも、岡田監督はフロントを含めてチームを掌握しつつあると言って過言ではないだろう。何せカルロス・ゴーン社長から社長賞のクルマ進呈を断ったほどだ。選手個人に贈るのはおかしいという考えなのだが、分かっていても実際に口にできるものではない。
そのアンは、大久保と共に日本人得点王の久保と2トップを組む。昨年のエスパルス時代はほぼ孤立状態だったが(それでも11得点)、今季は奥のドリブル突破、佐藤由紀彦(右サイド)・ドゥトラ(左SB)からのクロスなど、周囲のサポートを期待できる。この攻撃は脅威だ。
不安はユ・サンチョルが負傷で復帰が3月下旬以降になることである。昨年1stはユの加入でチームが勢いづいただけに、いつ復帰できるか気がかりだ。第7節(5/2)までに6位以上をキープしておきたい。ただ、新加入の中西もユと同様にDFからFWまでオールマイティにこなせるだけに大きな不安はない。さらに精神的支柱としても期待される。昨年ボランチの那須は本来のCBとして起用する構想があり、攻撃的MFにヴェルディから戻ってきた田中、FWには坂田がいる。昨年2nd開始直後のように故障者続出になっても、戦力ダウンを最小限にとどめられるだろう。
ファーストステージの寸評は、セカンドステージ予想の欄に記します。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 J1年間順位 | 2 | 57 | 30 | 16 | 9 | 5 | 56 | 1.87 ( 2 ) | 34 | 1.13 ( 3 ) | 22 |
2003年 J1 第1ステージ | 2 | 31 | 15 | 9 | 4 | 2 | 34 | 2.27 ( 1 ) | 17 | 1.13 ( 4 ) | 17 |
2003年 J1 第2ステージ | 3 | 26 | 15 | 7 | 5 | 3 | 22 | 1.47 ( 9 ) | 17 | 1.13 ( 2 ) | 5 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | A | A | B+ | B | B | A |
ここ数年の不安要素はGKと若手の成長だったが、前者は天皇杯から定着した佐藤洋平が完全移籍。後者はFW前田が中山隊長の穴を埋め、MF西野もほぼフル出場した。MF成岡・菊地も自信をつけ、市立船橋からカレン・ロバート(しかも日英二重国籍)も加入。DFはやや手薄だが、世代交代候補は着々と準備できている。しかも、中盤から選手が揃ってきているところがこのチームらしさを感じる。
こうした数年後の主力候補が五輪予選等で抜けることを予測したかはわからないが、おまけにモゲレレ板長まで獲得(それにしても昨季北にある某チームの主将と副主将がいる!!)。オランダ戻りの藤田が黄金の中盤に返り咲き、MFに河村、FWに川口を控えて、どのポジションも抜け目のない陣容になった。
それでいて迷いに迷いつつ優勝に推さなかったのは監督にある。フロントとの対立により謎の柳下監督辞任により5年ぶりに復帰した桑原監督は、実績・手腕は申し分なくチーム事情に通じているが、前回采配時(97〜99年)は4バックであった。奇しくも退いた00年以降は3バックで戦っており、その路線を継続する公算が強い。選手達にとっては問題ないのだが、采配面で初の3バックにより戸惑いを覚えることはないだろうか。強いて不安面を挙げるならばこの点ぐらいだが、大きな問題ではないだろう。むしろ、横綱相撲を展開していた頃の強さを、若手を育成した上で達成することに期待が向けられている。優勝しても全く驚きはない(オイオイ、もういいわけかい)。
ファーストステージの寸評は、セカンドステージ予想の欄に記します。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 J1年間順位 | 7 | 45 | 30 | 11 | 12 | 7 | 49 | 1.63 ( 8 ) | 42 | 1.40 ( 8 ) | 7 |
2003年 J1 第1ステージ | 7 | 23 | 15 | 5 | 8 | 2 | 19 | 1.27 (11) | 16 | 1.07 ( 2 ) | 3 |
2003年 J1 第2ステージ | 8 | 22 | 15 | 6 | 4 | 5 | 30 | 2.00 ( 2 ) | 26 | 1.73 (11) | 4 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | A | B | S | B | C | A |
何といっても新加入選手の顔ぶれを見て頂きたい。代表して6人だけ挙げておいたが、移籍組でレギュラーを保証されている選手はいない。引き続き3バックになると見られるDFラインは、パナディッチを中心に古賀・大森と組んでリーグトップレベルの堅牢さだった。そこへ海本慶治も控えているところに角田だけでなく札束引っ張り出して秋田を撮ってきたところに頂点取りへの意欲を感じた。岩本テルにしても左サイドはトンビに携帯電話を盗まれた中谷と争い、トップ下にしても中村・岡山・大野と争うことになる。2トップの狂犬(ピチブー)ウェズレイとマルケスは走り出したら止まらない。昨年は誰かが出場停止になるとチーム力ががっくり落ちたが、今年はそんな心配はないだろう。山口素なきあとのチームリーダー不在も解消できた。ボランチの人材難も吉村の定着や大森の配転で見通しは明るい。
こうして戦力的には十分優勝を狙えるだけのチーム力があるが、最大にして唯一の問題はフロントにある。ジムこと上田滋夢TDが入ってこようが、小宮副社長では(以下自主規制)。ベンゲルが去った96年9月以降、最長政権はジョアン・カルロスの2年ってどーゆーことですか(この2年にはあらゆる意味でのけぞった)。ネルシーニョ監督は就任以来着々とチームを作ってきてるが、さぁこれからといった時期に優勝できなかったから更迭といったことがないように。と、いうより、アーセナルを見習いましょうよ。あれ以来、ベンゲルは長期政権中ですよ。
ファーストステージの寸評は、セカンドステージ予想の欄に記します。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 J1年間順位 | 5 | 48 | 30 | 13 | 9 | 8 | 44 | 1.47 (10) | 40 | 1.33 ( 7 ) | 4 |
2003年 J1 第1ステージ | 8 | 23 | 15 | 7 | 2 | 6 | 23 | 1.53 ( 8 ) | 21 | 1.40 ( 8 ) | 2 |
2003年 J1 第2ステージ | 4 | 25 | 15 | 6 | 7 | 2 | 21 | 1.40 (10) | 19 | 1.27 ( 6 ) | 2 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B+ | B+ | B+ | B+ | A | S | B+ |
どうしても秋田の穴に目が行きがちだが、去年からの大きな課題は得点力不足の解消である。昨年後半に復活してきた平瀬と2年目の深井と新加入のファビオ・ジュニオールでは、3人とも一長一短の感だ。キャプテン&選手会長に就任した小笠原への比重が高まるようだと苦しい。昨年は好不調の波が激しく、小笠原の出来不出来にチームの好不調が大きく左右された。クラブとしても責任ある立場に就かせて安定したプレーを期待したいところなのだろう。
4バックは相馬の後釜に新井場を獲得できたのはプラスだが、秋田の穴はケガに泣かされつづけた金古とルーキーの岩政に期待をかける状況だ。潜在能力は高いとはいえ、FW陣と同様に未知数な面が大きい。ただし、CBについては大きな問題ではないだろう。フェルナンド、中田の穴を埋めた青木を中心に本田が控えるダブルボランチが磐石であるうちは大崩れしないと見る。故障で長期離脱中の中田・熊谷の存在を忘れさせてくれるほどだ。
全般的には若手の成長待ちの感があるので、優勝争いからは一歩後退した位置になると見る。そもそも昨年の1st終盤は不安定すぎだった。その時のように中位近くまで落ち込むことはないだろうが、狙いは最後のセカンドステージ優勝なのか。
ファーストステージの寸評は、セカンドステージ予想の欄に記します。