| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 1 | 36 | 15 | 11 | 3 | 1 | 26 | 1.73 (5) | 13 | 0.87 (1) | 13 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | A | B | A | A | C | A |
8節までは4勝3分1敗。これ以上引き分けも許されない状況から7連勝で優勝を勝ち取った。4-4-2から3-5-2への陣形の変更や久保の負傷によって動きがかぶっていたアン・ジョンファンが生き返ったという皮肉な一面があったにせよ、独走していたジュビロを引きずりおろしての優勝は価値が高い。
セカンドステージに向けても陣容の変化はない。オリンピックで那須が抜けるが、ユーティリティープレーヤーの中西とユン・サンチョル、ボランチの遠藤・上野、DFの中澤・松田のやりくりで問題なく対応できる。攻撃は久保が戻ってくるのは心強く、どのように起用するか興味深い。タナボタ制覇を卒業して勝ち方を覚えた軍団になっており、4ステージ連覇して2ステージ制を終える可能性は高い。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 2 | 59 | 30 | 17 | 8 | 5 | 47 | 1.57 (7) | 30 | 1.00 (1) | 17 |
2004年 J1 第1ステージ | 1 | 36 | 15 | 11 | 3 | 1 | 26 | 1.73 (5) | 13 | 0.87 (1) | 13 |
2004年 J1 第2ステージ | 6 | 23 | 15 | 6 | 5 | 4 | 21 | 1.40 (11) | 17 | 1.13 (2) | 4 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
- | C | A→B | A | -6 |
それにしてもよくケガ人が出たものだ。久保、ユン・サンチョル、ドゥトラ、中澤、アン・ジョンファン。フル出場したのはGK榎本達と控えFWとされていた坂田だけだ。チーム最多得点も坂田の7得点。久保とアン・ジョンファンの起用法に悩まされるはずだったのに最終的には共倒れになってしまっては、さぞかし岡田監督も頭が痛かっただろう。得点数の減少(無得点試合は3試合)にもはっきり現れている。いくらなんでも負傷者まで予想できません(言い訳ですか、コラ)。とりわけドゥトラが負傷で欠場した5〜8節の間、勝ち星がなかったことを考えると、このチームはサイド攻撃が生命線だったということを再認識させられる。
そう考えると、最後の2ステージ制をチャンピオンシップに賭けようと考えても不思議ではない(ホメ殺し合戦はホントに見ていてオモロかった)。幸い、ラッキーボーイDF河合とPK戦のおかげで王者を死守できたが、これでは1シーズン制になる来季は乗り切れないという危機感がFW大島やMF山瀬(兄)の獲得を見ても感じ取れる。ただ、前者はさっそく負傷し、後者は5月頃まで出場はムリ。さらなる補強が必要だと思われるが、マサかデル・ピエロを本気で獲得しようと思っているのでしょうか。カフーのときの教訓を生かすのか見守りたい。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 5 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 18 | 1.20 (12) | 14 | 0.93 (2) | 4 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B+→A | B+→A | B+ | B+ | A | S | B+→A |
チーム大改造の結果は、大岩のパートナーとして金古がようやく定着し、新井場が相馬の後を継いだ。さらにこのチームの生命線ダブルボランチの一角に中田浩二が戻ってきた。ただ、フォワードの得点不足は解消できず、6月始めにファビオジュニオールが左ひざ手術で全治約3カ月。移籍した平瀬は無得点。フォワードの得点は深井の1得点だけではどうにもなりません。
その点、実績のある二人を獲得したことは大きい。前述のようにチーム基盤の作り直しはほぼできており、唯一の弱点を効果的に補強できた。14節のジャパンダービーで勝負どころのジュビロから勝利を挙げられた点も大きい。かつてのように憎たらしいほどの強さが蘇って、セカンドステージに強いと再び呼ばれても驚くべきことではない。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 6 | 48 | 30 | 14 | 6 | 10 | 41 | 1.37 (11) | 31 | 1.03 (2) | 10 |
2004年 J1 第1ステージ | 5 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 18 | 1.20 (12) | 14 | 0.93 (2) | 4 |
2004年 J1 第2ステージ | 4 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 23 | 1.53 (8) | 17 | 1.13 (2) | 6 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
B | C | B | A | -2 |
えっ、4位だったんですか。12節終了時には9位だったんですよ。本田の空き缶投げ込み事件(10/23ホームで6年半ぶりの屈辱のレッズ戦)のせいで、不甲斐ない戦いぶりが印象が強かった。残り3試合を3連勝無失点で終えて、混戦の勝ち点20〜24グループの6チームのトップに踊り出たところを見ると、かつて2ndになってから横綱相撲を発揮したように、終盤での強さは健在だった。
前記の事件を出すまでもなく、今季の戦いにもどかしさを感じていたファンは多いことだろう。ジュビロとのジャパンダービーは大味な4-4のドロー。その前のセレッソ戦は4得点で勝利ながらも3失点。逆に失点を防いでいた時は得点不足に泣き、最後の3節を迎えるまでは攻守のちぐはぐさが目立った。バロンと鈴木を補強してもFWの得点力不足は解消できず、期待されたファビオジュニオールはケガのため最終戦で1得点を挙げるのがやっと。セレーゾ監督は残留して長期政権は続くが、98年組の曽ヶ端、本山、小笠原、中田につづく人材が出てきていない。その中の中田が電撃的に移籍していった。FW陣の深井や中島らは言うまでもなく、MFの青木を含めた80年代生まれの選手が信頼を勝ち得るようでないと来季もつらい戦いを強いられるのではないだろうか。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 2 | 34 | 15 | 11 | 1 | 3 | 31 | 2.07 (1) | 16 | 1.07 (3) | 15 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | A | A | B+ | B | B | A |
開幕6連勝で一気に飛び出して独走態勢になって、勝ち点34も獲得しても優勝できなかったことには、明確な原因がある。3敗は静岡ダービー、首位攻防戦、ジャパンダービーによるもので、重要なゲームを全部落としていることがわかる。13節ヴィッセル戦の引き分けも同点に追いついたとはいえ痛かった。
数字的には攻守共に穴がないように見える。GK佐藤、DF鈴木秀人、MF服部はフルタイム出場を果たし、DF田中、MF藤田も全試合に出場。守備には大きな不安はない。ただ得点力はグラウの11得点はいいとして、次に来るのが前田の5得点、藤田の4得点だ。その前田は先発に定着できたのは8節以降。前田だけでなく、チーム全般的にゴン中山から自立できるようにならないと、案外苦しむようになるかもしれない。9/11マリノス戦、9/18アントラーズ戦と2節連続でビッグマッチが組まれている。これをどう乗り切るかで、今後が占えるかもしれない。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 5 | 48 | 30 | 14 | 6 | 10 | 54 | 1.80 (4) | 44 | 1.47 (7) | 10 |
2004年 J1 第1ステージ | 2 | 34 | 15 | 11 | 1 | 3 | 31 | 2.07 (1) | 16 | 1.07 (3) | 15 |
2004年 J1 第2ステージ | 13 | 14 | 15 | 3 | 5 | 7 | 23 | 1.53 (8) | 28 | 1.87 (12) | -5 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
- | - | B+ | B→? | -10 |
こんな順位、誰が予想できますか?(逆ギレ)8節終了時で最下位(1勝4敗3分)。もっとも4節終了時点で3敗1分(4得点9失点)で桑原監督が解任された段階で、セカンドステージはほとんど終わっていた。鈴木秀人・田中・山西(あるいは菊地)といった代表クラスが3バックに並んでいても、チーム全体の組織力が落ちているのだろうか。特に象徴的なのが5節宿敵アントラーズ戦で、前田が警告2度目で退場になったにせよ、後半30分から39分までのたった9分間で3点差を同点にされるとはアントラーズファンでさえも想像し難かったであろう。福西を菊地、名波を成岡に代えているのに明らかに運動量が落ちていた。世代交代の遅れを最初の15試合では誤魔化せたが、後半の15試合では化けの皮が剥がれてきたとしか言い様がなかった。
加えて1stは14試合に出場したゴン中山隊長も、2ndでは右太腿肉離れの影響で7節以降はベンチ入りもできず。たった一人でスタジアムの雰囲気を一変できる人物を欠いたまま低迷をつづけた。天皇杯は準決勝までJ1チームと対戦しないで済むというクジ運のよさで、中山・藤田をスーパーサブに置くことができたおかげで決勝まで進出。そこで若さに屈してしまったところは、04シーズンを象徴していた。山本監督が就任しても選手起用に大きな変化がなかったと思ったら、来季は大型補強ですか。即効性はあるだろうが、世代交代を先送りしているようでならない。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 6 | 23 | 15 | 6 | 5 | 4 | 19 | 1.27 (11) | 19 | 1.27 (4) | 0 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B | B | B | B | B | B | B |
二つ勝ち星先行で得失点差プラスマイナスゼロの結果自体は不満だろうが、DF金沢、MF石川、FWケリーの負傷欠場やフル代表や五輪代表組みを多く抱え、コンディションの維持が難しい中ではよく6位で収まったと思う。それは、招集による混乱が落ち着いた8節(5/5)から14節(6/19)までの7試合を、負けなしで戦えたことにも現れている。
ではセカンドステージはというと、ここ数年の盛り返す傾向とファーストステージに能力を発揮し切れなかったことから考えると、順位アップできるとみる。いまや心臓部になったボランチ今野や同じく五輪組の茂庭にフル出場が期待できる。上記の故障組にも期待できる。そうすれば昨年2ndのようにどこからでも得点が期待できるサッカーが戻ってくると思うのだ。FWのルーカスの得点力に物足りなさを感じるかもしれないが、1stで5得点をマークしてチーム得点王である。次ぎが4得点の今野であり、特定の選手が固め打ちするよりも、4〜5点取る選手が5〜6人いるほうがこのチームには都合がいいだろう。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 8 | 41 | 30 | 10 | 11 | 9 | 40 | 1.33 (12) | 41 | 1.37 (4) | -1 |
2004年 J1 第1ステージ | 6 | 23 | 15 | 6 | 5 | 4 | 19 | 1.27 (11) | 19 | 1.27 (4) | 0 |
2004年 J1 第2ステージ | 10 | 18 | 15 | 4 | 6 | 5 | 21 | 1.40 (11) | 22 | 1.47 (5) | -1 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
- | - | B→B- | B | -6 |
可もなく不可もない結果から脱却できず。しかも一つ負け越しで得失点差がマイナス。これで順位が真ん中よりもやや下の二ケタ順位になるものだから、いかに2ndの中位グループは混戦だったのかを示す結果になった。6節に6位に浮上するもその後最終節まで勝利なし。敗戦の中にはセレッソ戦とアルビレックス戦の4失点もあり、攻撃が強力なチーム相手には守備が破綻することもあった。その二試合分でマイナスな結果に落ち着いた。
2ndの結果として見るなら不完全燃焼の一言で片付くが、随所に光るものはあった。9/23レッズに初黒星を献上した一戦は、組織的なディフェンスで強力攻撃陣を封じ込め、まさにガスだねと言わんばかりのサッカーを展開。その結果を受けた闘莉王の挑発にひるむこともなくナビスコ杯決勝を戦って、PK戦の末初タイトルを獲得した。今野はボランチの座を不動のものとし、GK土肥・DF加地は日本代表の常連に。一年目のDF増嶋やMF梶山も結果を残し、来季以降が楽しみである。昨季躍進のきっかけになった戸田、石川、茂庭らが故障から癒えて万全になれば、さしひきゼロ生活から足を洗えるのではないだろうか。