| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 4 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 31 | 2.07 (1) | 23 | 1.53 (8) | 8 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B | B | B | B | B | C | B |
とにかく攻撃はおもしろい。大黒は9得点で得点王争いにも名乗りを上げ、吉原の影を薄くした。マグロンのヘッド一発便りだった頃が懐かしく思うほど、得点のバリエーションが多くなった。中盤も遠藤・山口・シジクレイ(この二人はDFもできる)に加えて、秋口には稲本が戻ってくる。タレントの質量に関しては充分に優勝を争える。
お褒めの言葉ばかりなのに最後の最後まで4位か5位か迷ったのは、守備力にある。得点はジュビロと並んでリーグトップだが、ジェフやヴェルディと失点数が同じでは大きく差が出る。無失点試合は4試合。しかし2失点以上が9試合では脱落してしまうだろう。宮本・山口・シジクレイと攻撃陣ほどではないにせよタレントは揃っているので、どこまで点を取られないようにするかだ。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 3 | 51 | 30 | 15 | 6 | 9 | 69 | 2.30 (2) | 48 | 1.60 (10) | 21 |
2004年 J1 第1ステージ | 4 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 31 | 2.07 (1) | 23 | 1.53 (8) | 8 |
2004年 J1 第2ステージ | 3 | 27 | 15 | 8 | 3 | 4 | 38 | 2.53 (2) | 25 | 1.67 (9) | 13 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
C | C | B | B | +2 |
大黒の成長とフェルナンジーニョの本領発揮で1stに増して得点がアップ。それでも得点がリーグ1位になれないとくれば上手なチームがあったということであきらめがつくが、2ndの4敗はすべて大きな意味を持っている。6節ヴェルディ戦はJ発足直後から見ているカミサン曰く伝統的相性の悪さであり、その翌節のレッズとの直接対決に敗れて、独走を許す結果になった。13節F・マリノス戦に負けてレッズに優勝を献上し、これで緊張の糸が切れたのか、最終節FC東京戦も破れて3位転落。出だしは良くて尻すぼみの、過去に優勝争いに絡んだシーズンと同じパターンの結果になった。節目のゲームに勝てないようだと、頂点にたどり着くのは難しい。また、この4チームとも守備を固めてくるのは得意であり、似たような傾向で敗れていたことから力が一歩及ばなかったことを示している。
フィールドプレーヤーのタレントは攻守共に粒ぞろい。ただ、宮本の起用法については苦心していた。戦列を離れている間に、3バックは山口・シジクレイ・実好でほぼ固定。途中出場・交代がほとんどながらも前試合出場したが、ボランチで起用されることが多かった。ところが天皇杯準決勝ヴェルディ戦は何があったか定かでないが、突然宮本が3バック中央に入りシジクレイをボランチに変更。1-3で敗れている。ポジションは自分で奪うべきとの声も聞こえており、宮本をどのように起用するのか、あるいは宮本をどのように生かすのか、すなわち西野監督のサジ加減一つで来季の戦いが変わってくるだろう。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 3 | 25 | 15 | 7 | 4 | 4 | 30 | 2.00 (3) | 24 | 1.60 (11) | 6 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B+ | B | B | B | ?→B | C | B |
闘莉王が出場したのは第7節(5/2)から。それまで6試合12失点の守備が見違えるほど良くなり、3試合連続無失点を記録し優勝戦線にも顔を出した。ただ無失点はこの3試合だけで、12節坪井一発退場の歴史的事件で失速した。攻撃が個人技偏重になっているのはもはやあきらめる位に考えるしかないが、守備においても個人の力量で左右されることがはっきりした。
そこで負傷が癒えそうな二木ゴルフニキフォロフをあっさり切って(ここいらはあいも変わらずレッズフロントらしさです)、トルコ代表のDFアルパイを連れてきましたが、正直、大丈夫なんでしょうか。平気ならいいんですが。三都主についてもパ○ェロ呼ばわりされていたように、組織的に戦うのはあきらめたのでしょうか。強引ぐマイウェイな面子ばかりでケガした時不安だが、そこのけそこのけエメルソン様が通って、ペンペン草が生えなくなるくらい暴れまわれる限りは、上位グループの中段に落ち着けるだろう。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 1 | 62 | 30 | 19 | 5 | 6 | 70 | 2.33 (1) | 39 | 1.30 (3) | 31 |
2004年 J1 第1ステージ | 3 | 25 | 15 | 7 | 4 | 4 | 30 | 2.00 (3) | 24 | 1.60 (11) | 6 |
2004年 J1 第2ステージ | 1 | 37 | 15 | 12 | 1 | 2 | 40 | 2.67 (1) | 15 | 1.00 (1) | 25 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
A | C | B | B | +5 |
ただただもーしわけございません。無駄な抵抗をやめて、素直にザンゲいたします。数字的にも文句のつけようのない優勝です。最初の5節が21得点(4.20)ですよおにーさん。エメルソンが5戦連続ゴールで5連勝を飾り、この時点で行方はほぼ決まってしまいました。ただ、引き分けはチャンピオンシップ前哨戦のF・マリノス戦、敗戦は挑発のきっかけになったFC東京戦と負けて優勝になったグランパス戦。勝てなかったゲームはどれもいわく付きというのが、なぜかこのチームらしさを表しています。
エメルソンを中心とした攻撃陣の爆発ぶりに目が行きがちになるが、優勝の要因はズバリ守備の強化にあると見る。アルパイとネネの補強は大ヒットだった。中央の闘莉王を含めた強力な3バックが存在するおかげでMF長谷部の成長が促され、右FWの永井の攻撃も武器になり、エメルソン・田中だけでない分厚い攻撃陣になった。戦術的には前任者のような規律から解き放たれて、前の選手を追い越して行くことができるのも、今の陣容を考えると合っているのだろう。ただ、監督の力というよりも選手個々の力量によって優勝をもぎ取った感が強く、チームとしての総合力が不可欠になる長いシーズンでコンスタントに力を出せるかは未知数だ。そういった意味では、ブッフバルト監督やフロントの真価が問われる来シーズンになるだろう。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 7 | 22 | 15 | 5 | 7 | 3 | 28 | 1.87 (4) | 23 | 1.53 (8) | 5 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
B | B | A | B | S | C | B |
チェ・ヨンス放出で得点力の低下が懸念されたが、ところがどっこい、全15試合すべてに得点しているではありませんか。マルキーニョスだけでなく、サンドロ、阿部、佐藤、巻など得点者が偏っていない。これは昨年に引き続いてこのチームの美点が継承されている。
それでいて優勝候補に推せないのは、無失点試合が一試合だけという守備力だけではない。他チームが精力的に動いているにもかかわらず、何も補強の声が聞こえてこないのだ。攻撃陣はマルキーニョスがフル出場できなくてもやりくりできるが、斉藤・ミリノビッチ・茶野のほぼ不動の3バックの控えが薄い。このあたりがのびしろの少なさを感じずにいられないのだが。「ジェフ千葉」問題が尾を引いて、オシム監督が惜しむ結果しか残せなかった、と言われないようにしたいが(マタこれかい)。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 4 | 50 | 30 | 13 | 11 | 6 | 55 | 1.83 (3) | 45 | 1.50 (8) | 10 |
2004年 J1 第1ステージ | 7 | 22 | 15 | 5 | 7 | 3 | 28 | 1.87 (4) | 23 | 1.53 (8) | 5 |
2004年 J1 第2ステージ | 2 | 28 | 15 | 8 | 4 | 3 | 27 | 1.80 (5) | 22 | 1.47 (5) | 5 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
B | C | B→C | S | +3 |
顔ぶれの大きな変化がなく、その上マルキーニョス、サンドロ、林、山岸、斉藤、茶野、羽生といった面々がケガで欠場しては順位を落としても不思議ないのだが、そこを踏みとどまるどころか5つも順位を上げられたのだからただただオシムマジックに脱帽するしかない。ワタシの予想こそ惜しむ結果になりました(コラコラ)。特にFWはマルキーニョス、サンドロ、林が揃って長期欠場し、スーパーサブだった巻と11節から新加入の要田で乗り切った。監督の力量はこういったときに差が出るのだろう。10節終了時点でスコアレスドロー1試合を含む無失点試合が5試合もあり、首位に勝ち点差5まで迫ったことは立派である。
このままオシム体制でいけばジェフユナイテッド市原・千葉元年も安泰と言いたいところだが、天皇杯初戦敗退時に冗談交じりに「来季の指揮を執ることにも首を横に振らないと」との発言から始まった去就問題は、05.1/14現在まだ正式発表がない。さらにサンドロの解雇、ミリノビッチの退団だけでなく、期限付き移籍中のチェ・ヨンスがジュビロに完全移籍。村井もジュビロに移籍しさらに茶野も続きそうな気配にある。オシム監督が続投するにせよ若手育成に携わっている長男のアマル氏に交代するにせよチーム編成の遅れは否めなく、戦力低下と開幕からスタートダッシュの出遅れが不安視される。
| 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1 第1ステージ | 8 | 20 | 15 | 5 | 5 | 5 | 24 | 1.60 (6) | 22 | 1.47 (6) | 2 |
攻撃力 | 守備力 | 組織力 | 選手層 | 監督 | フロント | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|
A→B | A→B | B | S→A | B | C | A |
ド派手な補強をしておいて、なんで8位に低迷するのでしょうか。伝統的に1stステージが弱いと言われても、これでは期待を裏切ってますよ。秋田と角田が入って無失点が3試合だけというのは大問題です。単純にパナディッチがケガで3試合しか出場できずにチームを去ったことが原因じゃないでしょうか。
これに対して攻撃陣は絶好調。ウェズレィとマルクスが健在なだけでなく、岡山がスーパーサブから最後には先発に昇格。補強組の影が薄いですよおとーさん。こんなちぐはぐなことをやっているから現状維持の8位にしたのだが、新加入の井川とクライトン共にやるじゃないですかー。セカンドステージザンゲ大賞の有力候補としておきましょうか。
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 引分 | 敗 | 得点 | | 失点 | | 得失点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 J1年間順位 | 7 | 44 | 30 | 12 | 8 | 10 | 49 | 1.63 (6) | 43 | 1.43 (6) | 6 |
2004年 J1 第1ステージ | 8 | 20 | 15 | 5 | 5 | 5 | 24 | 1.60 (6) | 22 | 1.47 (6) | 2 |
2004年 J1 第2ステージ | 5 | 24 | 15 | 7 | 3 | 5 | 25 | 1.67 (6) | 21 | 1.40 (4) | 4 |
補強成功度 | 戦力損失度 | 選手層 | 監督 | 予想比 |
---|---|---|---|---|
B | C | A→B | B | +3 |
のこり2節で3位に位置し、最終的にトップ5に落ち着いたが、この戦いに満足しているファンはほとんどいないだろう。毎年優勝争いを期待されながら、優勝を争うには決め手を欠き、降格争いに無縁な注目度の薄い順位に落ち着いてしまった。攻撃はシーズン終盤にケガで欠場を余儀なくされたマルケスと負傷で長期間戦列を離脱ウェズレイの両FWに頼りっきりで、その他のバリエーションはほぼ皆無。サイド攻撃は右サイドこそ海本幸が担っていたものの負傷して、両側共にほぼ機能不全。秋田をスタメンから外す荒療治を行ったこともある守備も、井川、角田、大森、古賀、海本慶と競争が激しく相対的には悪くないものの、日本代表の楢崎がゴールマウスに構えながらこの失点数はいただけない。
ネルシーニョ監督が契約延長してジョアン・カルロスの1年11ヶ月を超える新記録挑戦権を得た。ジム上田はここ数年の大型補強からピンポイント補強に方針転換。ただ、チームの決定的な核となる選手が見当たらない。秋田は出場の保証はなく、むしろ中村のほうがより近いと思っていたところにアン・ヨンハを獲得。4-4-2への移行も検討しているようで、監督とフロントの手腕が問われる来季になるだろう。