各チームの分析は順次upしていきます。
各節毎か週毎に見ていく予定
今年の予想はとても難しい。降格3チームは全員監督が代わっており、その上昨年と全く違ったチームになっているところもある。昨年最後まで昇格戦線に加わりながらも果たせなかったチームも、体制が大きく変化しているところが多い。変化がプラスになるのかマイナスになるのか、未知数な要素が多々ある。その上1チーム増は単に48試合になっただけでなく、52節を戦うことでもある。
そのため過去三年のように迷わず昇格候補と呼べるチームがない。その中でもコンサドーレを1位に推したのは、上位勢の中で最も体制の変化が少ないことである。加えてライバルモンテディオから大塚を引き抜き、飛び道具としてフロンターレからフッキが加入した。得点力とボランチという近年の昇格チームの必須条件を得た。
降格組みトップヴィッセルのアドバンテージは監督にある。バクスターは文句なくJ2ナンバーワンの実績を持つ監督だ。DFラインはほぼ残留しており、組織的に戦える力をつけていけばよい。ただし、飛び道具は三浦淳宏の日本有数のFKではインパクトに欠ける。
3〜7位に予想したチームは、戦力差はほとんどない。チーム体制の変化や選手の入れ替わりといった未知数の要素が多い。ベガルタはサンタナ監督がブラジルでの経験・実績が豊富で、攻撃的な3外国人もすべてブラジル人で占めた。レイソルは主力がほとんど去って行きながらも、チーム造りのうまい石崎ノブリンを迎え入れたのは正解。ただし昇格を考えるとフロントの手腕が問われる。
サガンはおもしろい。松本イクヲ体制は3年目になり、戦術熟成度は高い。ボランチにユン・ジョンファンと山口貴之を入れ、どん引きサッカー脱却を目指す。モンテディオは監督未経験の樋口新監督の手腕次第だ。昨年までの長所を引き継げるかがポイントになる。
ヴェルディは2位以内もありうるが、最下位もありうる。間違いなく言えることはサッカーはフィールド内のプレーヤーがやるものだ。主力が大量に去り、アジア・チャンピオンズリーグも意識して頭数だけそろえた感のチーム構成で、全くの新人監督が春先から上位に食い込んでいるとは考えにくい。
8位以下も予想が難しい。昇格した愛媛FCを含めてチーム体制の変化が少ない。ザスパも植木監督が復帰したことで、チームに落着きを取り戻すだろう。経験値の高い選手が揃うベルマーレ・横浜FCに、組織的戦いが特徴のホーリーホック・ヴォルティスが挑む図式になっていく。ここに挙げた順序は、まったく逆になっても不思議ではない。