2007年度J2順位予想&分析

Aグループ(1位)
昇格争いの中心になるチーム
Bグループ(2〜7位)
昇格の可能性があるチーム
Cグループ(8〜9位)
昇格争いを目指すチーム
Dグループ(10〜12位)
上位進出を目指すチーム
  1. 京都サンガF.C.
  2. サガン鳥栖
  3. コンサドーレ札幌
  4. ベガルタ仙台
  5. 東京ヴェルディ1969
  6. アビスパ福岡
  7. セレッソ大阪
  8. モンテディオ山形
  9. 湘南ベルマーレ
  10. 水戸ホーリーホック
  11. ザスパ草津
  12. 徳島ヴォルティス
  13. 愛媛FC

各チームの分析は順次upしていきます。

J2短評

各節毎か週毎に見ていく予定

シーズン開始前
順位予想概略

ひとつトンデモないチームがあったおかげで、2〜7位の予想はものすごく悩みました。ただし、なぜか1位の予想は迷わなかったんですけどね。サンガは、単純にJ2優勝した05年のチームからアレモンとアンドレを入れ替えて、秋田・森岡・倉貫を入れただけ。昨年はもちろんのこと、一昨年よりもパワーアップされているじゃないですか。ダテに昇降格を繰り返していないですね。

先にトンデモないチームのお話から。サカつくのやりすぎですか?? 名波、服部、土屋、フッキ、ディエゴ、、、そりゃこれだけ採ればJ2史上最強とか言われますよ。しかし、このチームの体質そのまんまですね。とっかえひっかえを繰り返した挙句、毎年のようにチーム作りがゼロからの建て直しになって降格・昇格失敗になったじゃないですか。そんな歴史を断ち切ってますか。そんな体質論を抜きにしても、バランスが悪い。降格した年から4バックのディフェンダーが各ポジションとも不足しているが、攻撃の選手主体の補強でやはりDFのコマ不足は解消されていない。大型補強は成功する例が少なく、話題性は優勝でもヴェルディは昇格圏内には推せなかった。

残る降格2チームは、核になる選手が去った。アビスパはGK水谷とCB千代反田の放出よりも、中村北斗の夏ごろの復帰よりも、ホベルト退団が痛い。セレッソも、大久保・西澤の放出よりも、ボランチ下村とCBブルーノクアドロスが抜けたことが痛い。共にチーム作りやり直しに迫られる。昨年守備がなんとか持ちこたえていただけ、前者のほうがわずかに上か。

そうなると2〜4位に予想したチームが浮上してくるのだが、その差はチーム熟成度の差である。サガンはFWの新居と鈴木を共に放出したが、アンデルソンが加入したのでさしひきゼロ。ユン・ジョンファン、山口を中心としたパス回しで昨年第4クールを席巻した。岸野新監督は松本イクヲが気づき上げたサッカーをそのまま継承できる。監督が代わっても日本人選手の入れ替わりがほとんどなかったコンサドーレと、監督とブラジル人選手が入れ替わり立ち代りながらも、堅守の4バックを維持できたベガルタがこれに続く。

モンテディオはDF・MFは充実しているものの、FWがただでさえコマ不足なのに、レアンドロが引き抜かれたのが痛い。ベルマーレはジャーン、斎藤、名良橋の加入で台風の目といった見方もあるが、昨季崩壊した守備陣にテコ入れしただけに過ぎない。ボランチ佐藤悠人の放出のほうが痛い。そして根本的な問題としてFWの弱さが解決されていない。

二ケタ順位のチームは、チーム力がワンランク以上劣る。菅野監督五年目で最も継続性のあるホーリーホックが一歩リード。昨年から取り組んでいるカウンター一辺倒が達成されれば、上位進出もある。ザスパには、FW高田の存在が大きい。これに対して四国の2チームには、チームとしての型も飛び道具もない。ヴォルティスには羽地、愛媛FCには田中といった飛び道具候補がいるが、絶対的存在ではない。また、後者は予算的事情で期限付き移籍の選手に頼らないといけないため、安定したチーム力の維持が難しい。

52節48試合4回戦制は、戦力の良し悪しだけでは決まらない。また、資金力のあるチームがそのまま勝つとも限らない。的確な状況判断ができるかで決まるようだ。そんなことを昨年優勝の横浜FCが物語ってくれた。