2004年J2短評(3)

Jリーグ予想&分析は開幕前に予想を立てて、終了後に結果と検証を述べていく予定です。
しかし、いざ分析しようとしても、忘れてしまう可能性大なので、このコーナーに思ったことをメモ帳代わりに記していきます。日付ごとに書いていきますが、全チームは毎回フォローできません。一回も取り上げないチームが出てくる可能性があることをお許しいただきたい(それどころか1チームも取り上げない節があるかもしれないが。。。)。また、リーグ全体の総評も見ていきます。

私と違った意見をお持ちの方、詳しい方、実際に観戦された方、補足・蛇足・追加・異論・反論・オブジョクション大歓迎です。掲示板でもメールでも一行程度でも構いませんので、お寄せ下さい。このコーナーでも取り上げていきたいと思います。

第4クール第6節結果(第39節終了時点)

順位
勝点 得点 失点 得失差
1 (2) 大宮アルディージャ 18 6 6 0 0 9 1.50 (3) 1 0.17 (1) 8
2 (1) 川崎フロンターレ 15 6 5 0 1 16 2.67 (1) 6 1.00 (4) 10
3 (3) モンテディオ山形 15 6 5 0 1 10 1.67 (2) 7 1.17 (6) 3
4 (4) アビスパ福岡 9 6 3 0 3 7 1.17 (5) 9 1.50 (8) -2
5 (5) 京都パープルサンガ 8 6 2 2 2 8 1.33 (4) 10 1.67 (10) -2
6 (8) 横浜FC 8 6 2 2 2 7 1.17 (5) 10 1.67 (10) -3
7 (9) 水戸ホーリーホック 7 6 2 1 3 5 0.83 (9) 6 1.00 (4) -1
8 (12) コンサドーレ札幌 6 6 1 3 2 3 0.50 (11) 4 0.67 (2) -1
9 (11) 湘南ベルマーレ 4 6 0 4 2 3 0.50 (11) 5 0.83 (3) -2
10 (7) ベガルタ仙台 4 6 1 1 4 7 1.17 (5) 10 1.67 (10) -3
11 (6) ヴァンフォーレ甲府 4 6 1 1 4 6 1.00 (8) 9 1.50 (8) -3
12 (10) サガン鳥栖 2 6 0 2 4 4 0.67 (10) 8 1.33 (7) -4

後述するが、3〜5位の順位は年間通しての順位と変わらない。最後まで昇格の可能性を残すには、この時期に5分以上の成績を残していないと無理なようだ。

それにしてもアルディージャが止まらない。バレーが負傷欠場する前の試合から引分なしの8連勝。その始まりって、私が観に行ったコンサドーレ戦ではありませんか。その試合はやっとこ勝利をものにしたのに、ケガの功名でトゥット・森田の2トップが定番になってから突っ走っている。今やバレーは最後の数分間に出るのがやっとですよ。こうなれば元々守備のよいチームだけに、連勝中はたったの1失点。このまま最後まで走っても不思議ではない。と、思ったら、27日に、リーグ戦で負傷したFWトゥットが肉離れで全治約3週間ですか。。。また得点力不足にならなければいいが。。。

前回執筆時、アビスパは立ち直れるのか心配になったが、無用だった。9/18〜26にかけて3連敗だったのに、3連勝でさしひきゼロ。新外国人のエジウソンと有光の新2トップが機能している。単純に点を取れたら守れるだけのようである。最終節、アゥェーのモンテディオ戦に勝負を賭ける権利を取り戻せた。

順位
勝点 得点 失点 得失差
1 (1) 川崎フロンターレ 39 17 12 3 2 45 2.65 (1) 19 1.12 (4) 26
2 (2) 大宮アルディージャ 37 17 11 4 2 26 1.53 (5) 13 0.76 (1) 13
3 (3) モンテディオ山形 34 17 10 4 3 27 1.59 (3) 16 0.94 (2) 11
4 (4) アビスパ福岡 27 17 9 0 8 17 1.00 (6) 19 1.12 (4) -2
5 (5) 京都パープルサンガ 26 17 7 5 5 28 1.65 (2) 27 1.59 (11) 1
6 (7) ベガルタ仙台 21 17 5 6 6 27 1.59 (3) 25 1.47 (10) 2
7 (6) ヴァンフォーレ甲府 20 17 5 5 7 16 0.94 (7) 18 1.06 (3) -2
8 (8) 横浜FC 18 17 3 9 5 14 0.82 (9) 20 1.18 (6) -6
9 (11) 湘南ベルマーレ 16 17 3 7 7 15 0.88 (8) 20 1.18 (6) -5
10 (9) 水戸ホーリーホック 15 17 2 9 6 12 0.71 (10) 21 1.24 (9) -9
11 (12) コンサドーレ札幌 15 17 3 6 8 11 0.65 (11) 20 1.18 (6) -9
12 (10) サガン鳥栖 7 17 1 4 12 8 0.47 (12) 28 1.65 (12) -20

後半戦順位と第4クール順位を比較してみる

後半戦順位<第4クール順位

横浜FC(8位→6位)

第4クールはここまで2勝2敗2分のきれいな五分。フロンターレ戦(10/2)の0-4のゲームを抜きにして考えると、得失点差ではプラス1になる。しかし勝利した2試合、サガン戦の3得点とアビスパ戦の2得点を除くと、すべて1得点以下である。守備力のより相手と対戦すると取れない傾向にあるので、10/31モンテディオ戦と11/6アルディージャ戦は苦戦必至か。

水戸ホーリーホック(10→7位)

9月の悪夢の5戦全敗から一転して、10月は2勝1分で負けなし。しかもその3試合とも無失点なのは素晴らしい。まさか小林社長、DF森田、MFマルキーニョが出演した「元祖!でぶや」(10/22テレビ東京系)効果か。その森田が好調になってチームも上昇傾向になった。アビスパベガルタアルディージャモンテディオと、39節現在でまだ昇格の可能性を残すチームとの対戦が続く。「まいう〜」と食われるチームがあっても驚かない。

コンサドーレ札幌(11→8位)

ボランチ権東の定着とDF西嶋の加入で、ようやく守備が落ち着く。第4クールで相対的に見てこんなに失点が少なかったとはビックリ。

後半戦順位>第4クール順位

ベガルタ仙台(6位→10位)

9/19を最後に5試合勝利なし。FWファビオ ヌネスが期待はずれ。財前、森川が負傷。ベルデニック監督の去就も騒がしくなってきた。次節が2敗1分けのコンサドーレ戦というのが厳しい。1勝2分のホーリーホック戦(11/6)、ホームの東北ダービー(11/20)で意地を見せられるか。

ヴァンフォーレ甲府(7→11位)

百戦錬磨な面子を多数抱えるこのチームも10月に入って3連敗。バロンが抜けたあとうまくやりくりしていたが、MF倉貫などの故障者やベンチ入りもままならない新外国人の状況では命運尽きたようだ。ただ、DF津田、ボランチ千野の成長は明るい材料。
順位
勝点 得点 失点 得失差 最大
勝点
最大勝点−各順位勝点 12位最大勝点
−勝点
1 川崎フロンターレ 96 39 31 3 5 93 2.38 (1) 32 0.82 (1) 61 111 優勝 (2位) (3位) -54(-)
2 大宮アルディージャ 72 39 21 9 9 54 1.38 (4) 36 0.92 (2) 18 87 -9(-) - - -30(-)
3 モンテディオ山形 66 39 18 12 9 52 1.33 (5) 43 1.10 (5) 9 81 -15(-) 9(M4) - -24(-)
4 アビスパ福岡 61 39 18 7 14 46 1.18 (7) 38 0.97 (3) 8 76 -20(-) 4(M3) 10(M5) -19(-)
5 京都パープルサンガ 57 39 15 12 12 58 1.49 (2) 50 1.28 (8) 8 72 -24(-) 0(M1) 6(M3) -15(-)
6 ヴァンフォーレ甲府 54 39 14 12 13 48 1.23 (6) 40 1.03 (4) 8 69 -27(-) -3(-) 3(M2) -12(-)
7 ベガルタ仙台 51 39 13 12 14 55 1.41 (3) 61 1.56 (12) -6 66 -30(-) -6(-) 0(M1) -9(-)
8 横浜FC 45 39 8 21 10 37 0.95 (8) 44 1.13 (6) -7 60 -36(-) -12(-) -6(-) -3(-)
9 水戸ホーリーホック 36 39 6 18 15 29 0.74 (11) 49 1.26 (7) -20 51 -45(-) -21(-) -15(-) 6(M2)
10 サガン鳥栖 34 39 8 10 21 30 0.77 (10) 57 1.46 (9) -27 49 -47(-) -23(-) -17(-) 8(M4)
11 湘南ベルマーレ 32 39 6 14 19 34 0.87 (9) 57 1.46 (9) -23 47 -49(-) -25(-) -19(-) 10(M4)
12 コンサドーレ札幌 27 39 5 12 22 28 0.72 (12) 57 1.46 (9) -29 42 -54(-) -30(-) -24(-) -
最大勝点
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)。
最大勝点−各順位勝点
各チームの最大勝点から、各順位(1・2・3位)チームの勝点を引いた数。残り対戦カードを基にしてマジックを出している。
12位最大勝点−勝点
12位チームの最大勝点と、該当チームの勝点の差。マイナスになっていることは、12位の可能性がなくなったことを示す。
マジックの数字は、あと何試合で12位の可能性が消滅するかを表す。

ふたたび試行錯誤してみましたけど、計算ミス、わかりやすい、わかりずらい等のご指摘お待ちしています。掲示板でもメールでもお気軽に。

よって…

ヴァンフォーレベガルタの2位の可能性消滅。ベガルタは次節引分でも3位以内消滅。

アルディージャあと勝ち点10で2位以内確定。最短決定は43節(11/23)コンサドーレ戦。
(訂正:11/20でした)

モンテディオは計算上は勝ち点11積み重ねれば3位確保できるが、最終節アビスパとの対戦なので、まだまだ予断を許さない。

パープルサンガも次節引分でも2位以内消滅。大型補強したのにネェ。。。

コンサドーレには、まだ9位の可能性も残っている。10位だって、現実的に不可能な数字ではナイ。。。

これからは昇格の可能性をめぐるサバイバルレースになる。予想通りになるのか、思いもつかないことが起こるのか、残り5試合のおたのしみ。


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第4クール第3節結果(第36節終了時点)

順位
勝点 得点 失点 得失差
1 (2) 大宮アルディージャ 9 3 3 0 0 4 1.33 (3) 0 0.00 (1) 4
2 (3) モンテディオ山形 9 3 3 0 0 5 1.67 (2) 2 0.67 (2) 3
3 (4) 京都パープルサンガ 7 3 2 1 0 6 2.00 (1) 3 1.00 (4) 3
4 (1) 川崎フロンターレ 6 3 2 0 1 4 1.33 (3) 3 1.00 (4) 1
5 (8) 横浜FC 5 3 1 2 0 4 1.33 (3) 3 1.00 (4) 1
6 (5) ヴァンフォーレ甲府 4 3 1 1 1 3 1.00 (6) 3 1.00 (4) 0
6 (12) コンサドーレ札幌 4 3 1 1 1 3 1.00 (6) 3 1.00 (4) 0
8 (7) ベガルタ仙台 3 3 1 0 2 3 1.00 (6) 4 1.33 (9) -1
9 (10) 湘南ベルマーレ 2 3 0 2 1 1 0.33 (12) 2 0.67 (2) -1
10 (9) サガン鳥栖 1 3 0 1 2 2 0.67 (10) 4 1.33 (9) -2
11 (11) 水戸ホーリーホック 0 3 0 0 3 3 1.00 (6) 6 2.00 (11) -3
12 (6) アビスパ福岡 0 3 0 0 3 2 0.67 (10) 7 2.33 (12) -5

例年この時期に力尽いているアルディージャが止まらない。上記の3試合を含めて、9月は5戦5勝。しかも5試合とも無失点だ。しかもここ4試合はバレーがスタメン落ちしている。重大な壁を一つ越えたようだ。

第4クールに入って、2〜4位につけているチームがスパートをかけにきている。フロンターレの息切れ期間はこれだけで終わるのだろうか。アビスパは立ち直れるのか。後半戦だけの順位表も見てみよう。

順位
勝点 得点 失点 得失差
1 (1) 川崎フロンターレ 30 14 9 3 2 33 2.36 (1) 16 1.14 (5) 17
2 (3) モンテディオ山形 28 14 8 4 2 22 1.57 (4) 11 0.79 (1) 11
3 (2) 大宮アルディージャ 28 14 8 4 2 21 1.50 (5) 12 0.86 (2) 9
4 (4) 京都パープルサンガ 25 14 7 4 3 26 1.86 (2) 20 1.43 (10) 6
5 (7) ベガルタ仙台 20 14 5 5 4 23 1.64 (3) 19 1.36 (8) 4
6 (5) ヴァンフォーレ甲府 20 14 5 5 4 13 0.93 (6) 12 0.86 (2) 1
7 (6) アビスパ福岡 18 14 6 0 8 12 0.86 (8) 17 1.21 (6) -5
8 (8) 横浜FC 15 14 2 9 3 11 0.79 (9) 13 0.93 (4) -2
9 (10) 湘南ベルマーレ 14 14 3 5 6 13 0.93 (6) 17 1.21 (6) -4
10 (12) コンサドーレ札幌 13 14 3 4 7 11 0.79 (9) 19 1.36 (8) -8
11 (11) 水戸ホーリーホック 8 14 0 8 6 10 0.71 (11) 21 1.50 (11) -11
12 (9) サガン鳥栖 6 14 1 3 10 6 0.43 (12) 24 1.71 (12) -18

昇格するチームの傾向として、爆発的な攻撃力を有するチームか、鉄壁の守備力を誇るチームが昇格している。前者をフロンターレとするなら、後者の資格にモンテディオアルディージャが名乗りを上げた。ヴァンフォーレも加えたいところだが、バロン放出の影響が出て得点力が落ちている。水越・須藤らJ2を知り尽くした面子が多いが、メンバーのやりくりに苦労しているようだ。

ほぼ得点力の順に順位が出ている後半戦だが、年間総合成績と比べてもその傾向は変わらない。

順位
勝点 得点 失点 得失差 最大
勝点
最大勝点−各順位勝点 12位最大勝点
−勝点
1 川崎フロンターレ 87 36 28 3 5 81 2.25 (1) 29 0.81 (1) 52 111 - - - -38(M-13)
2 大宮アルディージャ 63 36 18 9 9 49 1.36 (4) 35 0.97 (3) 14 87 0(M1) - - -14(M-5)
3 モンテディオ山形 60 36 16 12 8 47 1.31 (5) 38 1.06 (6) 9 84 -3(M0) 21(M8) - -11(M-4)
4 京都パープルサンガ 56 36 15 11 10 56 1.56 (2) 43 1.19 (7) 13 80 -7(M-2) 17(M7) 20(M8) -7(M-2)
5 ヴァンフォーレ甲府 54 36 14 12 10 45 1.25 (6) 34 0.94 (2) 11 78 -9(M-2) 15(M6) 18(M7) -5(M-2)
6 アビスパ福岡 52 36 15 7 14 41 1.14 (7) 36 1.00 (4) 5 76 -11(M-3) 13(M6) 16(M7) -3(M-1)
7 ベガルタ仙台 50 36 13 11 12 51 1.42 (3) 55 1.53 (11) -4 74 -13(M-4) 11(M5) 14(M6) -1(M0)
8 横浜FC 42 36 7 21 8 34 0.94 (8) 37 1.03 (5) -3 66 -21(M-6) 3(M2) 6(M3) 7(M3)
9 サガン鳥栖 33 36 8 9 19 28 0.78 (10) 53 1.47 (9) -25 57 -30(M-9) -6(M-1) -3(M0) 16(M6)
10 湘南ベルマーレ 30 36 6 12 18 32 0.89 (9) 54 1.50 (10) -22 54 -33(M-10) -9(M-2) -6(M-1) 19(M7)
11 水戸ホーリーホック 29 36 4 17 15 27 0.75 (12) 49 1.36 (8) -22 53 -34(M-11) -10(M-3) -7(M-2) 20(M7)
12 コンサドーレ札幌 25 36 5 10 21 28 0.78 (10) 56 1.56 (12) -28 49 -38(M-12) -14(M-4) -11(M-3) -
最大勝点
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)。
最大勝点−各順位勝点
各チームの最大勝点から、各順位(1・2・3位)チームの勝点を引いた数。残り対戦カードを基にしてマジックを出している。
無論、M0以下は各順位の可能性がなくなったことを示す。
12位最大勝点−勝点
12位チームの最大勝点と、該当チームの勝点の差。マイナスになっていることは、12位の可能性がなくなったことを示す。
マジックの数字は、あと何試合で12位の可能性が消滅するかを表す。

試行錯誤してみましたけど、計算ミス、わかりやすい、わかりずらい等のご指摘お待ちしています。掲示板でもメールでもお気軽に。

よって…

1位の可能性があるのはフロンターレアルディージャのみ。次節横浜FC戦(等々力)に引き分ければ優勝が決定します。

2・3位共に横浜FCまで可能性を残しています。2〜7位間はダンゴ状態だったのが、いつのまにか13も勝ち点差がつきました。ベガルタは得点力が持ち味だったのに、著しく低下しています。FWファビオヌネスはハズレだったのでしょうか。出場もままなっていません。

外国人入換えに完全に失敗しているのはアビスパです。いまだに無得点。9月はチーム全体でもたったの3得点。加えて、サガン横浜FCから勝ち点を挙げられなかったのは痛い。

こうして見ると得点力から勝ち点差7位以内のモンテディオアルディージャサンガの争いになると思われるが、長いJ2シーズンはどこに好不調の波があるかわかりません。4〜7位の勝ち点差も6しかないので、6チームにはまだチャンスがあるでしょう。残り試合は8試合。10月が終わるときにどのような展開なっているかまだまだ目が離せません。