2004年J2第二次予想&分析 9〜12位

9位

横浜FC


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(前半戦) 8 27 22 5 12 5 23 1.05 (8) 24 1.09 (6) -1
(第1クール) 7 14 11 2 8 1 12 1.09 (8) 9 0.82 (1) 3
(第2クール) 7 13 11 3 4 4 11 1.00 (6) 15 1.36 (8) -4


おもなin
FW真中靖夫
おもなout・負傷者
なし
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
CD→CCD+CDD

5勝5敗の5分。そう言うと聞こえがいいから書いてしまったが、12分けは4勝分とも言えるが、6敗分とも見れる。単純に失点が少なかった第1クールは1つ勝ち越したが、失点が多くなった第2クールは逆にひとつマイナスになった。FWジェフェルソンが負傷で戦線離脱したのが5月なので、それを境にやや下降線をたどったと見ればよい。

FWには城もおり、春先に守備で躍進に貢献したトゥィードも実質FWみたいなものだ。それなのにこの得点力の少なさは謎だ。にもかかわらずまたFWの補強ですか。。。他にもDF臼井やMF内田、MFマシュ−などタレントは揃っているのに個人の力量しか考えていないのでしょうか。6/23ヴァンフォーレ戦の6失点を除いて大量失点をしなくなったのはいいが、ケガや出場停止で主力が欠場するとどうにもならなくなる。そのため下位に予想したが、個に依存しない守備を整備する気はあるのだろうか。

----------最終順位  8位    (第1次予想比)    (第2次予想比)


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(2004年成績) 8 52 44 10 22 12 42 0.95 (8) 50 1.14 (5) -8
(前半戦) 8 27 22 5 12 5 23 1.05 (8) 24 1.09 (6) -1
(後半戦) 7 25 22 5 10 7 19 0.86 (8) 26 1.18 (7) -7
(第1クール) 7 14 11 2 8 1 12 1.09 (8) 9 0.82 (1) 3
(第2クール) 7 13 11 3 4 4 11 1.00 (6) 15 1.36 (8) -4
(第3クール) 9 10 11 1 7 3 7 0.64 (10) 10 0.91 (3) -3
(第4クール) 6 15 11 4 3 4 12 1.09 (7) 16 1.45 (10) -4
補強成功度戦力損失度選手層監督第一次予想比第二次予想比
C-D+C+4+1

前半戦の勢い衰えることなく、年間で8位をキープ。第3クールはたったの1勝なのに7引き分けで手堅く勝ち点を得ていった。フロンターレ戦こそ第3クールの5失点、第4クールの4失点を含む計13失点だったが、その4試合を除いて計算すると、一試合平均失点は0.92と昇格争いに加われるレベルに達していた。しかし守備軽視路線を突っ走ってきた頃を思い出すと、ようやくギャンブルサッカーから守備がまともになっただけであって、ようやくJ2の標準的なレベルに到達しただけにすぎない。

攻撃は試合開始からパワープレーといったパターンが通用しなくなったようですね。だって、トゥイードは7/27サンガ戦を最後に得点がありません。そりゃ4回も対戦していれば簡単に読まれますよ。8得点の城に次ぐ7得点の臼井だってDF登録です。確かにJ2は守備を固めてカウンターねらいのチームが多いが、もっと役割を分担させないと上へはムリでしょう。そういったわけで伸びしろの少なさを感じたリトバルスキー監督の契約満了は納得いく。2年契約の足達新監督は悪しき伝統に手をつけるのだろうか。


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10位

水戸ホーリーホック


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(前半戦) 10 21 22 4 9 9 17 0.77 (11) 28 1.27 (8) -11
(第1クール) 10 11 11 2 5 4 11 1.00 (10) 19 1.73 (10) -8
(第2クール) 10 10 11 2 4 5 6 0.55 (12) 9 0.82 (3) -3


おもなin
なし
おもなout・負傷者
なし
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
DCBCBDD

第1クールでは5失点が1試合、4失点が2試合と守備が無残にも崩壊してしまったが、2巡目に入ってから持ち直した。12節から4バックを3バックに変更し、22節までの間に2失点を奪われたのはたったの2試合だった。当初スタメンのDF木澤・DF川前はメンバー入りもままならなくなり、柴小屋・森と共に1年目の須田が先発に名乗りを上げた。

ただ、得点力まで落ちてしまったのは理解に苦しむ。樹森・小林・磯山のフォワード陣がほぼフル出場しても22節終了時点で合計7得点。組織力があるのにタレントで劣るとしか言いようがないのか。それに加えて攻撃的MFの磯崎が「右肺自然気胸」で7/28日に手術。復帰まで約7週間(オフィシャルより)というのは痛い。守備や組織力が極端に落ちない限り今の順位を維持できると見るが、強力なゲームメーカーを欲しいところだ。

----------最終順位  9位    (第1次予想比)    (第2次予想比)


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(2004年成績) 9 37 44 6 19 19 33 0.75 (10) 60 1.36 (8) -27
(前半戦) 10 21 22 4 9 9 17 0.77 (11) 28 1.27 (8) -11
(後半戦) 11 16 22 2 10 10 16 0.73 (10) 32 1.45 (11) -16
(第1クール) 10 11 11 2 5 4 11 1.00 (10) 19 1.73 (10) -8
(第2クール) 10 10 11 2 4 5 6 0.55 (12) 9 0.82 (3) -3
(第3クール) 11 8 11 0 8 3 7 0.64 (10) 15 1.36 (7) -8
(第4クール) 11 8 11 2 2 7 9 0.82 (8) 17 1.55 (11) -8
補強成功度戦力損失度選手層監督第一次予想比第二次予想比
CCCB的中+1

6/19の第18節から10/16の36節の間勝利なし。その間の19試合に今年の戦い振りが象徴される。7・8月の11試合は1敗10分といった水戸納豆もビックリなねばっこさだったが、2点目が取れないと厳しいですね。9月に入ると守備陣に疲れが見えたか定かでないが5連敗。守備力は決して悪くないのだが、10/16・23のヴァンフォーレ戦・横浜FC戦の連勝のように1-0でなければ勝てない。シーズンを通しても、2点取れたのは第1・2クールの共にコンサドーレ戦のみだ。

台所事情の苦しさから補強もままならない中、守備を中心に戦術を固めていった菅野監督はよくやりくりしていたと思う。まさか筑波大平山の特別指定選手をアテにしていたとは思えないが、得点を期待できる選手が小林・磯山・磯崎だけというのは寂しい(樹森は1ゴールでは期待はずれ)。昨年のように選手の大幅な入れ換えをせずに攻撃力のある選手を補強したいところだ。


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11位

コンサドーレ札幌


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(前半戦) 12 12 22 2 6 14 17 0.77 (11) 37 1.68 (11) -20
(第1クール) 12 7 11 1 4 6 8 0.73 (11) 15 1.36 (9) -7
(第2クール) 12 5 11 1 2 8 9 0.82 (10) 22 2.00 (12) -13


おもなin
MF和波
おもなout・負傷者
(今季絶望)MF三原
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
C→DB→CCB→DA→BCC

J2のセオリーを徹底無視した結果がこれである。守りを固めてカウンターを狙うサッカーではなく、自ら攻撃をしかけるスタイルを貫くまではいいが、若手主体で成長に期待をかける状況では、一度勢いに乗れば止まらないが、負け始めるとどうにも止まらない。1-2での敗戦が9試合もあるように、あと一歩のところでの惜敗が目立った。それが度重なり、悪循環に陥った結果の14連敗(3引き分けを挟む)である。ただ、内容は6/23フロンターレ戦の0-6を除き、すべて2失点以内を収まっている。チームが崩壊した結果ではない。

それでもブービーに推すのは、春先からチーム造りを始めている時間的な差くらいのものである。10〜12位あたりなら、そう極端な力の差はない。ただ、一試合2得点以上が開幕戦だけでは、勝てそうなゲームを失ってしまう。清野が7得点で得点ランクに名を連ねているが、2得点目を先に取るゲームができないと苦戦は免れない。

----------最終順位  12位    (第1次予想比)    (第2次予想比)


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(2004年成績) 12 30 44 5 15 24 30 0.68 (12) 62 1.41 (9) -32
(前半戦) 12 12 22 2 6 14 17 0.77 (11) 37 1.68 (11) -20
(後半戦) 10 18 22 3 9 10 13 0.59 (11) 25 1.14 (5) -12
(第1クール) 12 7 11 1 4 6 8 0.73 (11) 15 1.36 (9) -7
(第2クール) 12 5 11 1 2 8 9 0.82 (10) 22 2.00 (12) -13
(第3クール) 10 9 11 2 3 6 8 0.73 (9) 16 1.45 (10) -8
(第4クール) 8 9 11 1 6 4 5 0.45 (12) 9 0.82 (2) -4
補強成功度戦力損失度選手層監督第一次予想比第二次予想比
BBDB-5-1

やっぱり最下位になってしまいましたね。そりゃ無得点試合が18試合もあり、J2得点王のジュニーニョ(37得点)に満たないほど得点力がないんだもの。相田みつをじゃなくても嘆きますよ。1-0以外のスコアで勝ったのは9/23ホーリーホック戦のみ(2-1)。のこりはすべて1-0だが、イタリア・セリエAのように1-0で勝つという美学にのっとったわけではナイ。

それでも第4クールになって金子・西嶋が加入してからはチームも落ち着きを見せた。3バックが西澤・曽田・西嶋に固定化されてからは守備が落ち着き大量失点がなくなった。ただ、そういうときに限ってさらに得点が取れなくなるもので、新居飲酒事故の影響を感じざるを得なかった。今季はU-23みたいな選手構成で戦い経験不足の露呈も多々あったが、他チームの経験ある選手を迎え入れる来季こそ得点が取れるようになるか、そこがポイントになる。


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12位

湘南ベルマーレ


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(前半戦) 11 16 22 3 7 12 19 0.86 (10) 37 1.68 (11) -18
(第1クール) 11 8 11 1 5 5 8 0.73 (11) 20 1.82 (11) -12
(第2クール) 11 8 11 2 2 7 11 1.00 (6) 17 1.55 (10) -6


おもなin
なし


おもなout・負傷者
MFサントス
(長期離脱)DFパラシオス
(長期離脱)DF時崎
攻撃力守備力組織力選手層監督フロント総合
C→DB→CB→CC→DC→?CC

守備がよかった昨年のチームをベースに、得点力アップを目論んでアマラオを獲得したが、期待はずれになってしまった。12試合(864分)出場で2得点は寂しい限り。17節を最後にベンチ入りもない。これでは高田・坂本・柿本がソコソコ得点を挙げても、相手チームにとっては怖くもなんともない。その上大黒柱としてDFラインに君臨していたパラシオスが骨折で復帰時期未定だ。

そんな中、成績不振を理由に前半戦限りで山田監督を解任したまでは仕方ないが、後任は望月コーチが監督代行ですか。なんでライセンスを持った人を招聘してこないのだろうか、明確な理由が見当たらない。同じジュビロつながりで内部昇格のほうがチーム事情が把握できるということなのでしょうか。すなわち後半戦は勝負をあきらめたことを意味するではないか。いつになったら誰か監督が招聘されるのか見守っているが、7/30の段階ではそのような報道はない。

かつてJ1に属していたチームを最下位に予想したのは、戦う姿勢に疑問符を感じ、士気低下に繋がりかねないからである。もっとも、監督解任発表後のホームでの2戦(7/10・7/27)で、不振の攻撃陣が奮起して3得点ずつ挙げて勝利したのは、なんとも皮肉な結果である。

----------最終順位  10位    (第1次予想比)    (第2次予想比)


順位 勝点 試合 引分 得点
失点
得失点差
(2004年成績) 10 36 44 7 15 22 39 0.89 (9) 64 1.45 (10) -25
(前半戦) 11 16 22 3 7 12 19 0.86 (10) 37 1.68 (11) -18
(後半戦) 9 20 22 4 8 10 20 0.91 (7) 27 1.23 (8) -7
(第1クール) 11 8 11 1 5 5 8 0.73 (11) 20 1.82 (11) -12
(第2クール) 11 8 11 2 2 7 11 1.00 (6) 17 1.55 (10) -6
(第3クール) 8 12 11 3 3 5 12 1.09 (6) 15 1.36 (7) -3
(第4クール) 9 8 11 1 5 5 8 0.73 (10) 12 1.09 (3) -4
補強成功度戦力損失度選手層監督第一次予想比第二次予想比
-CDC-1+1

あ〜当らなくてヨカッタ。いまだにJ1・J2ともに最下位を的中させたことはありません(ハズレてほしいものですよ、最下位だけは)。なでしこジャパンでおなじみの上田監督が就任してから10戦勝利なし(5敗5分)。初勝利は最終節だった。守備を重要視して引き気味に戦っている成果は出て勝ち点7を得ることはできたが、元々得点力が弱いのにさらに弱体化。もっとも、得点を期待できるのは柿本・坂本の両ツートップに右MFでのプレーが多かった高田ぐらいではどうしょうにもない。

ただ、チーム再建を託されただけあって、3-5-2から4-4-2へのシステム変更やパラシオス放出に伴う浮氣の左CBへのコンバート、加藤の攻撃的MFから右SBへのコンバートなど、積極的にチーム改造を敢行。シーズンの行方は見えていたが、モチベーションの低下を最小限に抑えられたのだと思う。 なんせ、10位に浮上したのは最終節だった。選手の入れ換えも積極的に行っているようだが何としても攻撃的選手がほしいところだ。来季に向けての見通しは悪くない。