2005年度J2短評(2)

第2クール第4節(第15節:6/3・6/4)

第2クール第4節
順位 (第15節) 勝点 得点 失点 得失差
1 (3) サガン鳥栖 10 4 3 1 0 9 2.25 (1) 3 0.75 (2) 6
2 (1) 京都パープルサンガ 9 4 3 0 1 8 2.00 (3) 5 1.25 (4) 3
2 (6) コンサドーレ札幌 9 4 3 0 1 8 2.00 (3) 5 1.25 (4) 3
4 (2) アビスパ福岡 8 4 2 2 0 5 1.25 (6) 2 0.50 (1) 3
5 (8) ベガルタ仙台 6 4 2 0 2 7 1.75 (5) 4 1.00 (3) 3
6 (4) ヴァンフォーレ甲府 5 4 1 2 1 9 2.25 (1) 5 1.25 (4) 4
7 (10) 水戸ホーリーホック 5 4 1 2 1 4 1.00 (7) 5 1.25 (4) -1
8 (9) 徳島ヴォルティス 4 4 1 1 2 3 0.75 (9) 7 1.75 (9) -4
9 (11) 横浜FC 3 4 0 3 1 4 1.00 (7) 6 1.50 (8) -2
10 (5) モンテディオ山形 2 4 0 2 2 3 0.75 (9) 7 1.75 (9) -4
11 (12) ザスパ草津 2 4 0 2 2 3 0.75 (9) 8 2.00 (11) -5
12 (7) 湘南ベルマーレ 1 4 0 1 3 2 0.50 (12) 8 2.00 (11) -6

負けなしのチームと勝ちなしのチームに注目してみよう。前者は九州の2チーム、後者は東日本の4チーム。西高東低の冬型の気圧配置になっておりまーす(ウソ)。

第15節終了時点結果
順位 (第15節終了時) 勝点 試合 得点 失点 得失差 最大勝点 一試合平均勝点
(予想勝点)
1 京都パープルサンガ 38 15 12 2 1 28 1.87 (2) 12 0.80 (2) 16 125 2.53 (111)
2 アビスパ福岡 26 15 6 8 1 20 1.33 (5) 10 0.67 (1) 10 113 1.73 (76)
3 サガン鳥栖 26 15 7 5 3 21 1.40 (3) 14 0.93 (3) 7 113 1.73 (76)
4 ヴァンフォーレ甲府 23 15 6 5 4 29 1.93 (1) 20 1.33 (7) 9 110 1.53 (67)
5 モンテディオ山形 21 15 5 6 4 19 1.27 (6) 14 0.93 (3) 5 108 1.40 (61)
6 コンサドーレ札幌 20 15 5 5 5 17 1.13 (8) 19 1.27 (6) -2 107 1.33 (58)
7 湘南ベルマーレ 18 15 4 6 5 14 0.93 (10) 18 1.20 (5) -4 105 1.20 (52)
8 ベガルタ仙台 17 15 5 2 8 21 1.40 (3) 20 1.33 (7) 1 104 1.13 (49)
9 徳島ヴォルティス 16 15 3 7 5 18 1.20 (7) 22 1.47 (10) -4 103 1.07 (46)
10 水戸ホーリーホック 16 15 4 4 7 16 1.07 (9) 24 1.60 (11) -8 103 1.07 (46)
11 横浜FC 13 15 2 7 6 13 0.87 (11) 20 1.33 (7) -7 100 0.87 (38)
12 ザスパ草津 6 15 1 3 11 10 0.67 (12) 33 2.20 (12) -23 93 0.40 (17)
最大勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点。
一試合平均勝点(勝点÷試合数)
勝点を一試合当りに換算。04年3位アビスパは1.73(勝点76)。4位モンテディオは1.61(勝点71)。
予想勝点(一試合平均勝点×全試合数)
一試合平均勝点をもとに、今シーズンどのくらい勝点を獲得できるか試算(小数点以下切捨て)。

前節2位のサガンと4位のヴァンフォーレが痛みわけで、漁夫の利を得たアビスパが2位に立つ。昇格戦線生き残りに踏ん張りどころな5〜7位のモンテディオコンサドーレベルマーレがそろって負けて、3〜4位、4〜5位間の差が若干ついた。この3チームは昇格戦線に生き残るために次節が踏ん張りどころになる。

(1-3) サガン鳥栖

(5-8)ベガルタ仙台

九州で2連敗を喫し、都並監督解任論が渦巻いていた昨今だったが、コンサドーレ相手に20分までに3点を奪い快勝。シュウェンクが先制し、5分後にはオウンゴールを誘い、バロンのヘッドでダメ押し。4点目もシュウェンクのアシストによるものだった。

2トップが目立った今節だが、中盤での粘りを忘れてはならない。連敗した翌々日のミーティングで主力が激しく意見を出し合い、闘う気持ちをセカンドボールへの対応や球際の粘りなどで試合に出してきた。よって、いまだに都並監督の手腕は未知数という結論に達するのだが、浮上の兆しはある。 負傷で戦列を離れていた熊谷がスタメン復帰2戦目で気迫のこもったプレーを見せ、復活をアピール。さらにシルビーニョが後半途中から出場し、前述の2トップと共にブラジル人選手がやっと勢ぞろいした。タレントが戻ってきたらあとは監督の手腕次第であるが、少なくとも戦力的には6位以上の資格は充分に備わっている。

(6-4)ヴァンフォーレ甲府

(8-9)徳島ヴォルティス

早い時間に先制し、前半終了を待たずして相手が2人少なくなった弱みを生かして、ようやくホーム初勝利。前節5失点だった守備を立て直せた。久々にスタメン出場の小峯の粘り強さと駆け引きの巧さが目立った。

しかし攻撃では2人多い有利さを生かしきっていない。ゲームを支配しながらも、粘り強い横浜FCの守備とGK菅野のファインプレーで追加点を試合終了間際まで奪えなかった。大島が前節で負傷退場し、林は第1節の前半19分に右ひざの十字じん帯損傷で退場し、復帰は早くても今季終盤。JFLで暴れまくった二人を欠き、移籍組の小林、羽地が奮起しなければならない。と、いうより、フォワードはこの二人しか残っていないじゃないですか。1トップになっているのは数的問題もあるわけですな。今節は相手が2人を欠いてカウンター狙いに切り替えたおかげで勝利できたが、もっと前向きな姿勢を持っていないと苦戦は免れない。


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第2クール第3節(第14節:5/27・5/28)

第2クール第3節
順位 (第14節) 勝点 得点 失点 得失差
1 (6) コンサドーレ札幌 9 3 3 0 0 8 2.67 (1) 1 0.33 (1) 7
2 (2) サガン鳥栖 9 3 3 0 0 7 2.33 (2) 1 0.33 (1) 6
3 (1) 京都パープルサンガ 6 3 2 0 1 5 1.67 (4) 4 1.33 (5) 1
4 (3) アビスパ福岡 5 3 1 2 0 3 1.00 (6) 2 0.67 (3) 1
5 (4) ヴァンフォーレ甲府 4 3 1 1 1 7 2.33 (2) 3 1.00 (4) 4
6 (8) 水戸ホーリーホック 4 3 1 1 1 3 1.00 (6) 4 1.33 (5) -1
7 (10) 横浜FC 3 3 0 3 0 4 1.33 (5) 4 1.33 (5) 0
8 (9) ベガルタ仙台 3 3 1 0 2 3 1.00 (6) 4 1.33 (5) -1
9 (5) モンテディオ山形 2 3 0 2 1 2 0.67 (9) 4 1.33 (5) -2
10 (7) 湘南ベルマーレ 1 3 0 1 2 2 0.67 (9) 6 2.00 (10) -4
11 (12) ザスパ草津 1 3 0 1 2 2 0.67 (9) 7 2.33 (11) -5
12 (11) 徳島ヴォルティス 1 3 0 1 2 1 0.33 (12) 7 2.33 (11) -6

をを。昨年12位・11位のチームが1・2位を占めている。どちらもそれなりの得点と失点なので、決してマグレではなさそうだ。ちなみに昨年第2クールの1・2位は、そのまま年間の1・2位になっている。下位には昇格してきた2チームが仲良く並んでいる。そろそろチームの力が的確に反映されるようになってきたか。

第14節終了時点結果
順位 (第14節終了時) 勝点 試合 得点 失点 得失差 最大勝点 一試合平均勝点
(予想勝点)
1 京都パープルサンガ 35 14 11 2 1 25 1.79 (2) 11 0.79 (2) 14 125 2.50 (110)
2 サガン鳥栖 25 14 7 4 3 19 1.36 (3) 12 0.86 (4) 7 115 1.79 (78)
3 アビスパ福岡 23 14 5 8 1 18 1.29 (4) 10 0.71 (1) 8 113 1.64 (72)
4 ヴァンフォーレ甲府 22 14 6 4 4 27 1.93 (1) 18 1.29 (7) 9 112 1.57 (69)
5 モンテディオ山形 21 14 5 6 3 18 1.29 (4) 11 0.79 (2) 7 111 1.50 (66)
6 コンサドーレ札幌 20 14 5 5 4 17 1.21 (6) 15 1.07 (5) 2 110 1.43 (62)
7 湘南ベルマーレ 18 14 4 6 4 14 1.00 (10) 16 1.14 (6) -2 108 1.29 (56)
8 水戸ホーリーホック 15 14 4 3 7 15 1.07 (9) 23 1.64 (11) -8 105 1.07 (47)
9 ベガルタ仙台 14 14 4 2 8 17 1.21 (6) 20 1.43 (9) -3 104 1.00 (44)
10 横浜FC 13 14 2 7 5 13 0.93 (11) 18 1.29 (7) -5 103 0.93 (40)
11 徳島ヴォルティス 13 14 2 7 5 16 1.14 (8) 22 1.57 (10) -6 103 0.93 (40)
12 ザスパ草津 5 14 1 2 11 9 0.64 (12) 32 2.29 (12) -23 95 0.36 (15)
最大勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点。
一試合平均勝点(勝点÷試合数)
勝点を一試合当りに換算。04年3位アビスパは1.73(勝点76)。4位モンテディオは1.61(勝点71)。
予想勝点(一試合平均勝点×全試合数)
一試合平均勝点をもとに、今シーズンどのくらい勝点を獲得できるか試算(小数点以下切捨て)。

この表を見ると、サンガに圧倒的強さを感じない原因が明らかである。得点も失点も決定的ではないのだ。サガン戦での初黒星のように、勢いのあるチームと対戦すると、勝敗がどう転ぶかわからない。2位から8位まで勝ち点差は10であり、3〜4試合後にどのような順序になっているのか、予断を許さない。

(2-2) サガン鳥栖

9節(4/30)より5勝1分で5月は負けなし。この間失点は今節モンテディオ戦の1失点のみ。CBに井手口と八田、右SBに奈良崎が完全に定着し、GKシュナイダー潤之介と共に堅守に貢献している。今節は八田が出場停止、井手口がケガで普通なら緊急事態になるところだったが、一柳と加藤がしっかり穴を埋めた。攻撃的MFは右に宮原、左に高橋がフル出場。フォワードに4得点の鈴木と5月の5試合で4得点の覚醒した新居が鎮座する。飯尾と組むボランチのパートナーが村主、ビジュ、落合の負傷により流動的だったが、前節ベガルタ戦でプロ入り初スタメンの高林が相手ゴール前中央約30メートルからの得点で名乗りを上げた。今節もフル出場し大いに貢献した。

スカウティングが充実し、相手の良いところを潰して勝利をモノにする試合が多くなった。J2では当たり前と思われていたことが、今年になってようやくできるようになってきた。勝利の「でんぐり返り」のシーンももっと多く見られるであろう。次節ヴァンフォーレ戦は第1クールに退場者2名プラス松本イクヲ監督が退席処分になったいわくつきの一戦だが、この試合からU-21に選出された高橋が戦列を離れる。その穴は高林と復帰してきた落合で埋まりそうだが、J2で百戦錬磨のチーム相手をどれだけ丸裸にしているのかに注目すべきだ。文句なく次節最注目のカードである。

(4-5)ヴァンフォーレ甲府

8節サンガ戦より小倉に代わって、長谷川がバレーと2トップを組むことになった。その試合は落としたものの、3連勝を含む4勝2敗1分と調子が上がってきた。この間バレーは今節のJ2今年初のハットトリックを含む8ゴールの荒稼ぎ。10得点で得点ランキングトップに立つ。長谷川も5ゴールで小倉を構想外に追いやった。共に突破力が魅力で他チームには脅威だ。守備は右SB杉山、CB池端、CB津田はほぼ不動。今節はようやく今季2度目の完封勝ちだ。倉貫・藤田のダブルボランチも板につき、次節アゥェーでサガンとの好調同士の対決に臨む。

(6-1)コンサドーレ札幌

第2クールに入ってから例の事件以降3連勝。チームスポンサーが減って火事場のナントカと同じじゃないかと言いたくなるアナタ、バカ力だけで1勝はできても3連勝なんてできません。それは昨年よーくわかっています(オイ)。6節ベルマーレ戦で田畑のワンボランチに変更してから、敗戦は11節モンテディオ戦のみ。ダブル司令塔の一角を上里が占めるようになってから無得点試合はやはりモンテディオ戦のみ。こうなればあとはフォワード次第になるのだが、堀井が怪我で長期離脱しても相川が2試合で3得点を挙げている。ゴールマウスをアテネ五輪予選正GK林が守るようになってから3連勝でよい流れになっているが、真価が問われるのは、17節(6/18)のアビスパ戦だ。

(12-11)ザスパ草津