2005年度J1短評(6)

後半戦第17節(第34節:12/3)順位表

後半戦第17節
順位 (第34節) 勝点 得点 失点 得失差
1 (5) セレッソ大阪 36 17 10 6 1 27 1.59 (7) 16 0.94 (1) 11
2 (4) ジェフユナイテッド千葉 35 17 10 5 2 27 1.59 (7) 16 0.94 (1) 11
3 (2) 浦和レッズ 33 17 10 3 4 38 2.24 (2) 20 1.18 (5) 18
4 (8) 川崎フロンターレ 29 17 9 2 6 31 1.82 (4) 24 1.41 (8) 7
5 (1) ガンバ大阪 28 17 9 1 7 39 2.29 (1) 29 1.71 (12) 10
6 (10) FC東京 27 17 6 9 2 21 1.24 (11) 18 1.06 (3) 3
7 (11) 大分トリニータ 25 17 7 4 6 29 1.71 (5) 20 1.18 (5) 9
8 (7) サンフレッチェ広島 25 17 7 4 6 29 1.71 (5) 29 1.71 (12) 0
9 (3) 鹿島アントラーズ 23 17 5 8 4 32 1.88 (3) 22 1.29 (7) 10
10 (6) ジュビロ磐田 23 17 6 5 6 24 1.41 (10) 25 1.47 (9) -1
11 (9) 横浜F・マリノス 22 17 5 7 5 18 1.06 (16) 19 1.12 (4) -1
12 (12) アルビレックス新潟 22 17 6 4 7 25 1.47 (9) 31 1.82 (15) -6
13 (15) 清水エスパルス 18 17 5 3 9 20 1.18 (12) 31 1.82 (15) -11
14 (13) 大宮アルディージャ 17 17 5 2 10 17 1.00 (17) 27 1.59 (11) -10
15 (16) 柏レイソル 17 17 4 5 8 20 1.18 (12) 33 1.94 (18) -13
16 (14) 名古屋グランパスエイト 15 17 4 3 10 19 1.12 (14) 26 1.53 (10) -7
17 (17) 東京ヴェルディ1969 14 17 3 5 9 19 1.12 (14) 30 1.76 (14) -11
18 (18) ヴィッセル神戸 10 17 2 4 11 13 0.76 (18) 32 1.88 (17) -19

最終節まで優勝の可能性を残した5チームは1・2・3・5・9位にそれぞれ位置している。前半戦終了時点ではアントラーズが首位だったことを思い出すと、昨年までの2ステージ制ではガンバは優勝できなかったことになる。もちろん机上の数字だけで見たものであるが、最終節まで優勝の可能性を残すには、最低でも10位以上で折り返しておくことが条件のようだ。後半戦のセレッソの追い上げからそんな条件が見えた。

第34節終了時点結果
順位 (第34節終了時) 勝点 得点 失点 得失差 最大
勝点
一試合
平均勝点
(予想勝点)
最大勝点−勝点
*印は各順位以上確定
16位 17位 18位
1 ガンバ大阪 60 34 18 6 10 82 2.41 (1) 58 1.71 (15) 24 60 1.76 (60) -25(*) -30(*) -39(*)
2 浦和レッズ 59 34 17 8 9 65 1.91 (2) 37 1.09 (1) 28 59 1.74 (59) -24(*) -29(*) -38(*)
3 鹿島アントラーズ 59 34 16 11 7 61 1.79 (3) 39 1.15 (2) 22 59 1.74 (59) -24(*) -29(*) -38(*)
4 ジェフユナイテッド千葉 59 34 16 11 7 56 1.65 (4) 42 1.24 (7) 14 59 1.74 (59) -24(*) -29(*) -38(*)
5 セレッソ大阪 59 34 16 11 7 48 1.41 (8) 40 1.18 (3) 8 59 1.74 (59) -24(*) -29(*) -38(*)
6 ジュビロ磐田 51 34 14 9 11 51 1.50 (6) 41 1.21 (6) 10 51 1.50 (51) -16(*) -21(*) -30(*)
7 サンフレッチェ広島 50 34 13 11 10 50 1.47 (7) 42 1.24 (7) 8 50 1.47 (50) -15(*) -20(*) -29(*)
8 川崎フロンターレ 50 34 15 5 14 54 1.59 (5) 47 1.38 (10) 7 50 1.47 (50) -15(*) -20(*) -29(*)
9 横浜F・マリノス 48 34 12 12 10 41 1.21 (13) 40 1.18 (3) 1 48 1.41 (48) -13(*) -18(*) -27(*)
10 FC東京 47 34 11 14 9 43 1.26 (11) 40 1.18 (3) 3 47 1.38 (47) -12(*) -17(*) -26(*)
11 大分トリニータ 43 34 12 7 15 44 1.29 (10) 43 1.26 (9) 1 43 1.26 (43) -8(*) -13(*) -22(*)
12 アルビレックス新潟 42 34 11 9 14 47 1.38 (9) 62 1.82 (16) -15 42 1.24 (42) -7(*) -12(*) -21(*)
13 大宮アルディージャ 41 34 12 5 17 39 1.15 (16) 50 1.47 (13) -11 41 1.21 (41) -6(*) -11(*) -20(*)
14 名古屋グランパスエイト 39 34 10 9 15 43 1.26 (11) 49 1.44 (11) -6 39 1.15 (39) -4(*) -9(*) -18(*)
15 清水エスパルス 39 34 9 12 13 40 1.18 (14) 49 1.44 (11) -9 39 1.15 (39) -4(*) -9(*) -18(*)
16 柏レイソル 35 34 8 11 15 39 1.15 (16) 54 1.59 (14) -15 35 1.03 (35) - -5(*) -14(*)
17 東京ヴェルディ1969 30 34 6 12 16 40 1.18 (14) 73 2.15 (18) -33 30 0.88 (30) - - -9(*)
18 ヴィッセル神戸 21 34 4 9 21 30 0.88 (18) 67 1.97 (17) -37 21 0.62 (21) - - -
最大勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点。
一試合平均勝点(勝点÷試合数)
勝点を一試合当りに換算。
*05年と同じ18チーム制の1998年年間14位のコンサドーレ札幌は0.88(勝点30)。
*同15位ガンバ大阪、同16位ジェフユナイテッド市原、同17位ヴィッセル神戸は0.73(勝点25)。
*同18位アビスパ福岡は0.61(勝点21)。
予想勝点(一試合平均勝点×全試合数)
一試合平均勝点をもとに、今シーズンどのくらい勝点を獲得できるか試算(小数点以下切捨て)。

続いて中下位を中心に見ていく。6〜10位には一時期優勝戦線に加わったチームが並ぶ。サンフレッチェフロンターレは躍進と言えるが、他は期待はずれに終わったチームだ。ジュビロは大型補強に失敗し、F・マリノスはアジア・チャンピオンズリーグとの両立に失敗した影響を引きずる。スタートダッシュに成功したFC東京は故障者続出で降格戦線に顔を出すまでに低迷し、最後に今野の意地のゴールで面目を保つ。グランパスは春先優勝争いを繰り広げたのに、なんで14位なんですか。監督交代後はやる気をなくしたのですか? ウェズレイとマルケスの退団と故障者続出を監督のせいにしては、来季降格戦線の主役になりかねないぞ。

11〜15位には1チームを除いて残留に成功したチームが並ぶ。シャムスカ監督に代わってからのトリニータは見事でしたね。ただしチーム事情からマグノ・アウベスと高松の両フォワードの放出が決定的。しかしアルビレックスアルディージャエスパルスを含めて、チームとしての戦い方に一貫性があってブレがなかった。これは降格した3チームとの決定的な違いである。

さて、降格した3チームを斬っていきましょうか。

(18)ヴィッセル神戸

そりゃサポーターに罵声を浴びますよ。三木谷社長は安達GMの体制でようやく安定したと言っているが、それ以前の顛末は忘れていないでしょうね。監督や選手をとっかえひっかえして現場に混乱を招くとどういったことになるのか、よーく分かったでしょう。もちろん責任は100%フロントにある。次期監督をサンフレッチェをステージ制覇に導き、9年前にJFLからJに昇格したときのバクスターを招聘し、三浦淳宏の残留を確定させたところまではよし。しかし播戸・北本の移籍が確定的で加えてここ1〜2年の度重なる選手の入れ換えで選手層そのものが薄くなっている。J2の戦いに向けて展望は明るくないが、他の降格チームよりはマシである。

(17)東京ヴェルディ1969

見事に天皇杯優勝チームは低迷するジンクスにはまりましたね。ワシントンの加入でさらに加速させるつもりだったのに、なぜに依存を高めたのでしょうか。おまけに守備意識の高さがウリだったのに、そこから崩壊してはどうにもなりません。4-4-2と3-5-2どちらにしたいのか一貫せず。7月は大敗のゲームが続き、日替わりメンバーのDFラインなのにシーズン途中の補強はFWジウのみ。監督交代だけでお茶を濁し、フロントの危機意識も甘かった。石崎ノブリンという切り札を取ってあったのに、なぜバドン監督を招聘なのか。ラモスを新監督にしようとした動きと共に不可解でならなかった。そう考えると降格の責任はフロント・監督・選手に1/3ずつといったところか。

そこで新監督に監督未経験でしかも指導者として大いに疑問符がつくラモス監督。おまけに都並コーチ・柱谷哲二コーチですか。。。J2をナメてませんか? 求心力にすがりたい気持ちは分かるが、48試合52節にプラスしてアジア・チャンピオンズリーグを戦えるとはとても思いません。さて、シーズン終了後に誰が監督になっているのでしょうか。

(16)柏レイソル

箇条書きで列挙してみたところ、これでは降格も時間の問題だったようですな。元々このチームのフロントは甘いと思っていたところに早野監督を引っ張りつづけているものだから、降格の責任は100%フロントにある。マリノスでの実績を買ったといっても短期決戦など参考にならない。その後のサッカーの質は低く、サポーターの要求通りにやらなかった天罰が下った。選手起用、システムに一貫性が無く、活躍した選手を平気で次の試合にベンチにも入れないのは愚の骨頂である。そんなわけだから大金払って外国人選手を入れても逆効果。さらに素人目に見てもヴェルディの色が濃いラモスをコーチに迎え入れても効果なし。気合い注入だったらアニマル浜口でもアントニオ猪木でも春一番でもできるじゃないですか。そんな効果はあったにしても2試合つづけば良い方であり、監督交代をちらつかせるわけでもなく意味不明だった。

そんな体たらくなので石崎ノブリンを監督に据えればJ1復帰できるんじゃないかというあま〜い考えが透けて見える。3年かかって勝点差1にたどり着ければいいほうでしょう。それよりも主力選手をどれだけ残留させられるかが焦点だろう。


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後半戦第16節(第33節:11/26・27)順位表

後半戦第16節
順位 (第33節) 勝点 得点 失点 得失差
1 (1) セレッソ大阪 35 16 10 5 1 25 1.56 (7) 14 0.88 (1) 11
2 (5) ジェフユナイテッド千葉 32 16 9 5 2 25 1.56 (7) 15 0.94 (2) 10
3 (3) 浦和レッズ 30 16 9 3 4 34 2.13 (2) 20 1.25 (6) 14
4 (6) 川崎フロンターレ 29 16 9 2 5 29 1.81 (3) 20 1.25 (6) 9
5 (10) FC東京 26 16 6 8 2 19 1.19 (12) 16 1.00 (3) 3
6 (11) 大分トリニータ 25 16 7 4 5 27 1.69 (5) 16 1.00 (3) 11
7 (2) ガンバ大阪 25 16 8 1 7 35 2.19 (1) 27 1.69 (12) 8
8 (8) サンフレッチェ広島 22 16 6 4 6 26 1.63 (6) 28 1.75 (14) -2
9 (12) アルビレックス新潟 22 16 6 4 6 25 1.56 (7) 27 1.69 (12) -2
10 (9) 横浜F・マリノス 21 16 5 6 5 17 1.06 (15) 18 1.13 (5) -1
11 (4) 鹿島アントラーズ 20 16 4 8 4 28 1.75 (4) 22 1.38 (8) 6
12 (7) ジュビロ磐田 20 16 5 5 6 23 1.44 (10) 25 1.56 (10) -2
13 (15) 清水エスパルス 18 16 5 3 8 19 1.19 (12) 28 1.75 (14) -9
14 (16) 柏レイソル 17 16 4 5 7 20 1.25 (11) 29 1.81 (17) -9
15 (13) 大宮アルディージャ 16 16 5 1 10 16 1.00 (16) 26 1.63 (11) -10
16 (14) 名古屋グランパスエイト 15 16 4 3 9 18 1.13 (14) 24 1.50 (9) -6
17 (17) 東京ヴェルディ1969 11 16 2 5 9 15 0.94 (17) 28 1.75 (14) -13
18 (18) ヴィッセル神戸 10 16 2 4 10 13 0.81 (18) 31 1.94 (18) -18

第33節終了時点結果
順位 (第33節終了時) 勝点 得点 失点 得失差 最大
勝点
一試合
平均勝点
(予想勝点)
最大勝点−勝点
*印は各順位以上確定
16位 17位 18位
1 セレッソ大阪 58 33 16 10 7 46 1.39 (9) 38 1.15 (2) 8 61 1.76 (59) -20(*) -28(*) -34(*)
2 ガンバ大阪 57 33 17 6 10 78 2.36 (1) 56 1.70 (15) 22 60 1.73 (58) -19(*) -27(*) -33(*)
3 浦和レッズ 56 33 16 8 9 61 1.85 (2) 37 1.12 (1) 24 59 1.70 (57) -18(*) -26(*) -32(*)
4 鹿島アントラーズ 56 33 15 11 7 57 1.73 (3) 39 1.18 (4) 18 59 1.70 (57) -18(*) -26(*) -32(*)
5 ジェフユナイテッド千葉 56 33 15 11 7 54 1.64 (4) 41 1.24 (7) 13 59 1.70 (57) -18(*) -26(*) -32(*)
6 川崎フロンターレ 50 33 15 5 13 52 1.58 (5) 43 1.30 (10) 9 53 1.52 (51) -12(*) -20(*) -26(*)
7 ジュビロ磐田 48 33 13 9 11 50 1.52 (6) 41 1.24 (7) 9 51 1.45 (49) -10(*) -18(*) -24(*)
8 サンフレッチェ広島 47 33 12 11 10 47 1.42 (7) 41 1.24 (7) 6 50 1.42 (48) -9(*) -17(*) -23(*)
9 横浜F・マリノス 47 33 12 11 10 40 1.21 (13) 39 1.18 (4) 1 50 1.42 (48) -9(*) -17(*) -23(*)
10 FC東京 46 33 11 13 9 41 1.24 (12) 38 1.15 (2) 3 49 1.39 (47) -8(*) -16(*) -22(*)
11 大分トリニータ 43 33 12 7 14 42 1.27 (10) 39 1.18 (4) 3 46 1.30 (44) -5(*) -13(*) -19(*)
12 アルビレックス新潟 42 33 11 9 13 47 1.42 (7) 58 1.76 (16) -11 45 1.27 (43) -4(*) -12(*) -18(*)
13 大宮アルディージャ 40 33 12 4 17 38 1.15 (16) 49 1.48 (13) -11 43 1.21 (41) -2(*) -10(*) -16(*)
14 名古屋グランパスエイト 39 33 10 9 14 42 1.27 (10) 47 1.42 (12) -5 42 1.18 (40) -1(*) -9(*) -15(*)
15 清水エスパルス 39 33 9 12 12 39 1.18 (14) 46 1.39 (11) -7 42 1.18 (40) -1(*) -9(*) -15(*)
16 柏レイソル 35 33 8 11 14 39 1.18 (14) 50 1.52 (14) -11 38 1.06 (36) - -5(*) -11(*)
17 東京ヴェルディ1969 27 33 5 12 16 36 1.09 (17) 71 2.15 (18) -35 30 0.82 (27) - - -3(*)
18 ヴィッセル神戸 21 33 4 9 20 30 0.91 (18) 66 2.00 (17) 0 24 0.64 (21) - - -
最大勝点(勝点+残り試合全勝したときの勝点)
該当チームがシーズン終了時点で獲得可能な勝点。
一試合平均勝点(勝点÷試合数)
勝点を一試合当りに換算。
*05年と同じ18チーム制の1998年年間14位のコンサドーレ札幌は0.88(勝点30)。
*同15位ガンバ大阪、同16位ジェフユナイテッド市原、同17位ヴィッセル神戸は0.73(勝点25)。
*同18位アビスパ福岡は0.61(勝点21)。
予想勝点(一試合平均勝点×全試合数)
一試合平均勝点をもとに、今シーズンどのくらい勝点を獲得できるか試算(小数点以下切捨て)。

ズバリ、対戦カードと勝敗予想をご覧頂きたい。ラクなカードはアントラーズ戦だけじゃないですか。セレッソと対するFC東京や、レッズと対するアルビレックスなんて絶好調ですよ。勝点を得るのは大変ですよ。そしてガンバは大黒とアラウージョが出場できることが最低条件。逆にジュニーニョ、マルクスら豪華攻撃陣に返り討ちに遭う危険性が高い。ジェフと対戦するグランパスはチーム崩壊のままシーズンを終えそう。そうなると順当な結果に落ち着く。